アップルのWWDC26 キーノートを観たざっくりした感想など

Apple Watch

アップルの”WWDC26“のキーノートの詳しい内容 (詳しいとは言ってもアウトラインな内容の紹介ですけど…)は、ビデオを是非ご覧下さい。

 

このTALKでは、ざっくりとした感想程度をお話しします。

子どもたちの安全保護機能

詳しいことは分からないけど、今回の発表内容は世の中のためにとっても有効な手段だという印象です。昨今、SNSの悪影響で、子供たちじゃなくても犯罪や自殺などに直結する事件が多くなっているだけに、少なくとも未成年のユーザは親がコンテンツを管理することはマストだと思います。ただ、街を歩いていても、本来、子供を守るべき親がスマホに夢中になっていて子供は放ったらかし、という場面をよく目にするので、あるべきは親の教育と啓蒙が最初に必要なのでは?と思ったりします。

余談ですが、スマホのマネージメントに食わせて、AIの利用に関しても子供たちに害が及ばないような具体的な対策が喫緊の課題だと思います。現状のAIって、お利口なのは良いんだけど、人に媚びる、つまりユーザに嫌われないように会話を誘導する傾向がとても強いので、真の答えではなくて、ユーザが求めるベクトルに合わせた回答になってしまうことが往々にしてあるので、手放しで未成年に使わせるのはとても危険だと思います。ま、大人でも危険度は変わらないかも?そういった現状を理解できていない児童相談所や警察組織が、無知が故に逮捕にまで至る結果を招いた、ということを今回の騒動でちゃんと理解、反省し、技術面に疎い行政機関であっても正しいアプローチができるようにしていかないとね。人を保護したり罰したりする立場の人たちは、世の中の変化についていけなくなった瞬間に、社会の害に転じてしまうリスクを常にはらんでいるはずです。

 

Apple Intelligence

巷では、ようやく軌道に乗り始めたという感想なんだと思いますが、今回の発表をみると、たった1年ではとてもなし得ないほどの水準でAIをキャッチアップしているなあ、という印象。おそらく、数年前(5年ぐらいかな?)からオンデバイスなAI利用を想定して試行錯誤を繰り返してきたものの、最終的にはサーバベースのAI機能の力を借りざるを得ないところまで来て、GEMINIとの協業に舵を切ったんだと思います。サーバベースのAIって、広範囲にAIがユーザをサポートするには不可欠なんだと思いますが、サーバ運営のコストとかプライバシーなどの課題も無視できませんよね。とりわけ、サーバ運営には莫大なコストがかかるので、ユーザの使い方次第で余計な費用がユーザ自身の負担というかたちになり、マイナスな印象になってしまう。そういう意味でも、できるだけオンデバイスでAIを実現したかったんだと思います。ただ、勘違いしてはいけないのは、GEMINIとタイアップしたからすべてあっという間に解決したわけではなくて、アップル自身も莫大な研究費と開発コストを投じて、サーバベースで稼働する素晴らしい複数のAIモデルを実現したと思います。そういう途方もない研究開発を進めたからこそ、最終的に知識の源をGEMINIにするのか、それともCharGTPにするのかといった段階にたどり着いたはず。アップルでさえ、数年の歳月と膨大な研究開発費が必要だったというところが、ここ最近の報道などでは、なかなかフォーカスされていない。本来は、そのあたりは、ちゃんと評価してあげないとね。今回のWWDCの発表は、とてつもない業績なはずです。

ま、理屈はともかく、便利になるのは何よりです。

とは言え、個人的には、開発環境の要になるXcodeのAIが利口になってくれればいいなあ、と願うばかり。正直、現状は開発の知識があるけど、ソリューション力が乏しいのが現状、加えて、やはりサーバ課金の都合で1日に利用できるトークン数が限られているのでまともな開発ができないのが現状です。(アプリ開発の知識、情報は日々変化しているのでオンデバイスだけでは無理。) そんなわけで、単体アプリのChatGTPとXcodeを連動させて使っていますが、連携がすぐに切れてしまうし、ChatGTPもちゃんと手綱を持っていないと迷走していますので気が抜けません。別にChatGPTがGEMINIに変わってもこだわりは全くないけど、どちらにしてもまともに開発作業ができて、安心してコーディングを任せることができる完成度に近づいてほしい、と切に思っています。

 

p.s>

多くの人たちが、今回のWWDCはつまらなかったという感想なんだと思います。でもね、アップルがこの先、5年を生き抜くためには基礎をきっちり作り込んでおくタイミングなので、万人には面白さとか驚きが感じられなかったはず。キーノートのストーリー展開としては、個々の機能ではなくて、全プラットフォームをどのように再構築したのかをプレゼンしていたわけです。こういう取り組みって、とても大切だと思います。ただ、製品を売ればいいんじゃなくて、安定した土台のうえに便利な機能やサービスを組み立てていく。このスタンスは大切ですよね。大企業にはなかなかできないことだと思います。

それと、キーノートしか観ていない人には伝わらないことだけど、OS周り、開発ツール、開発言語などは驚く以上に進化しています。ちゃんとディベロッパーやユーザの声をフィードバックとして受け止めて基礎部分に組み込んでいるんですよね。こうしたところも、決して短期間では実現できなかったことばかりです。こういったユーザには見えない部分だけど、ソフトウェア開発企業としては、改良、改善し続けていななくてはならない部分をきっちりかたちにしていくアップルの姿勢って、実は凄いんだと思います。

 

p.s>

先に児童相談所や警察組織の大失態の話に触れましたけど、AIと対面?で会話する本人の意識改革も求められています。AIって親切でフレンドリーな雰囲気を作ったうえで、面倒くさい会話にも真摯に向き合って聞いてくれるにように作られている機械です。例えば、「それってちょっと違うんじゃない?」とか言い返すと、AIは「あ、ごめん、ちょっと勘違いだったかも?」って平然と言ったりしますよね? AI企業は、より賢いモデル作りをする一方で、肝心なユーザに嫌われないよう会話力にも日々磨きをかけています。なので、とりわけ未成年のユーザにとっては、AIしか自分のことを分かってくれない、真剣に悩みを聞いてくれない、って錯覚するわけです。普段の会話レベルなら、それでいいんですけど、会話の内容がクリティカルだったり、メディカルだったりと深刻なシチュエーションになればなるほど、会話の方向は世の中の常識とは乖離していってしまいます。

なので、とりわけ経験が浅い子どもたちは親に相談するよりも、AIに愚痴を聞いてもらった方が、妙に合点がいくというわけです。

個人的には、「そういうことはお母さんに聞いてみたら?」とか「それってちょっと考え過ぎじゃない?」といった高ぶった感情をコントロールするようなAIが登場するまでは、全面的にAI頼みっていう風潮は世の中全体で軌道修正していくべきだと思います。特に、最近、あまり信頼できないけど、本来は報道機関などが正しく子どもたちや親を啓蒙するのは一番かも?

そう言えば、久しぶりに”2010“という昔の映画をメルカリでDVDを買って観る機会がありました。まさに、”HAL9000“のような状況がリアルに進行しているのかも?って思ってしまいました。AIの進化は嬉しい反面、どのように向き合うのか?という課題があるんだと思います。そんな時代が、自分が生きている間に来るとは思いもしなかったわけですけどね。

 

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最近では、ユーチューブの人たちもなかなか面白い自分用アプリをバイブコーディングで開発しているみたいですよね。センスがいい人たちが作るアプリはなかなか楽しそうですよね。プロジェクト内のファイルが5つぐらいまでのアプリだったら、プログラムの知識よりもターゲットの分野に関する専門知識があった方が有利だし、使い勝手の良いアプリを短期間に作れるんだと思います。

ただ、実用的で有料のアプリを作ろうと思うと、プログラムで扱うコードのファイルは最低でも30とか50個ぐらいになるのが普通、更にプロ向けになると複数の開発者が参加してアプリを作り上げていくので、バイブコーディングとは言っても、基本的にはUIデザインやプログラミングの経験がないと1本目のアプリは作れても、バージョンアップとかバグフィックスとかを伴うサステナブルなアプリは相当ハードルが高くなります。加えて、AIって思っているほど作業の段取りを計画したり、デバッグしたりするのが得意とは言えません。任せっきりだと、必ず迷走し始めるし、最悪、見た目はいいけど欠陥だらけのアプリになってしまいます。というわけで、バイブコーディングは楽しいけど、やはりある程度の基礎がないと、良いものは作れないと思います。ま、プログラミングに限ったことではないですけどね。

 

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