昨年末に”Canon ミラーレス一眼カメラ EOS R5 Mark II“が手元に届いた直後は年末年始に突入してしまったため撮影の機会がなかったのですが、ようやく沖縄旅行で”嘉手納基地“のスポッティングで使うことができたので、初めての撮影体験をちょっとだけお話ししようと思います。
動かない被写体には視線入力はとても有効だと思いますが、今回の撮影では高速に移動する戦闘機などがメインだったので、カメラの性能というよりは視線の移動が追いつかないところをどのようにカバーするのかが今後の解題かもしれません。デュアルピクセルIntelligent AFでトラッキング性能画向上したそうですが、今回の撮影では曇り空を背景にして高速で移動する全体にダークの戦闘機が被写体ということもあってか、トラッキングが外れることがしばしばありました。勿論、乗り物優先の設定をしてありますが、まだまだAFアルゴリズムの改良が必要では?と感じました。
お正月にマニュアルを読みながら基本的なセットアップをしたつもりだったのですが、撮影初日、ISOの設定がAUTOではなく”125″固定になっていたため、全体的に暗めの仕上がりになってしまいました。実は、初日、ファインダーを覗いていた時、全体的に暗めの表示だったので何か変だなあと思っていました。その後、ISOの設定値が間違っていたことに気付き、その経験から表示Simutationの存在に気付きました。この機能に関してはマニュアルに記載がなかったので、実際に設定ミスをしたことで理解したという流れでした。とは言え、今回のように前回の撮影時の設定のままで撮影に失敗することはあるので、今後も表示Simutationはとても役に立つはずだと確信しています。
いままでも静止画クロップ機能(1.6倍に拡大する機能)はありましたが、画質が劣化する心配があったので使ったことがありませんでした。でも、EOS R5 Mark IIは約4,500万画素で撮影できるので、クロップしても画質の劣化を心配しなくても良いので、今回の撮影では積極的に使ってみました。左の写真が通常撮影、右の写真がクロップ撮影の結果です。嘉手納基地はとっても広大な滑走路を利用しているので、フルサイズのミラーレスで戦闘機を撮影するととても小さくなってしまうので、クロップ撮影でAPS-C相当に拡大できてとても便利でした。
まだ電子シャッターによるゆがみが怖いので、今回はメカシャッターで撮影しました。もともと無闇に連写する撮影スタイルではなく、出来るだけ狙ってシャッターを切るスタイルが染みついているので、高速に移動する戦闘機の撮影では苦労する場面が多かったです。恐らくカメラ性能の向上とCFexpressのお陰もあってか、以前よりシャッターチャンスを的確に捉えることができるようになった感じがします。
カメラ本体のUSB-Cポートを利用してバッテリー充電を行う場合、2万円近くする”USB電源アダプター PD-E2“を使うことが推奨されているようですが、市販のモバイルバッテリーや充電器を使うこともできます。動作確認済みの製品は”【ミラーレスカメラ】EOS R5 Mark II で市販のモバイルバッテリーを使ってUSB充電・給電ができますか?“で確認できます。ただ、次の項目で触れますが、持参したバッテリーの残量がゼロだったので、急きょホテルでUSB-C充電器を使って充電する必要に迫られました。その時に使った充電器は”UGREEN Nexode Mini 30W PD 充電器 USB-C 急速充電器 【GaNFastⅡ (窒化ガリウム) 採用 超小型 折畳式プラグ PD/PPS/QC4+/SCP規格対応/PSE技術基準適合】“です。結果、1時間の充電でバッテリーのメモリが2つまで充電することができました。メモリが2つでも、ほぼ1日の撮影で500枚以上撮影できました。やっぱり、USB-Cで充電できるのは良いですね。
カメラ本体にフル充電済みのバッテリーを装填したまま、およそ3週間ぐたい放置していたところ、実際に撮影しようとカメラの電源をオンにした時点で、バッテリー残量が2メモリに減っていました。もしかすると、デフォルトでBluetoothの利用がオンになっていたことが影響したのかもしれませんが心配です。待機時のバッテリーの保ち時間について、今後注視したいと思っています。更に、フル充電したつもりだったバッテリーパック LP-E6Pを、いざ使おうと思ったら残量が空になっていました。フル充電したつもりがそうでなかったのかもしれませんが、こちらも心配です。撮影時のバッテリーの消費に関してはさほど心配していないのですが、待機時と保管時のバッテリーの減り具合については今後気に留めておこうと思っています。
それと、LP-E6P以外の純正バッテリーを装填していると、カメラの電源をオンにする都度、機能制限に関するメッセージが表示され、シャッターを半押ししないとメッセージが消えない仕様はいただけませんね。この手のメッセージは1度表示すれば十分ではないですか?
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