UGREEN NASync DXP2800でのTime Machine運用で問題発生 -> サポートのフォローあり

macOS, Macintosh
Screenshot

 

セットアップが完了した以降、順調に”UGREEN NASync“を運用していたのですが、何とmacOSの”Time Machine”運用で問題が発生しました。

何と空き容量の不足が原因でバックアップを継続できない旨のエラーが表示されるようになりました。しかも定期的に。

macOS

Time Machine

そもそも、macOSのTime Machineでは、保存先のディスクの空き容量が不足した場合には、古いバックアップデータから順に削除することでバックアップできるようにする仕掛けになっています。にも係わらず、容量不足ってどういうことなの??

Time Machine

あ、そもそもの前提をお話しなければ…

わが家では、共有フォルダ内のTime Machineフォルダには、容量制限を設定してあります。無制限にディスクの容量を消費するようにしてしますと、バックアップデータにNASのディスクが消費されてしまい、本来のNASの役割にそぐわない運用になってしまいます。それに、NASで使用しているディスクは高額な製品なので、そうそうバックアップデータだけに使われてしまっては困ります。

UGREEN NASync

UGREEN NASync

もしかすると、ユーザ権限の設定を正しくすればいいのかも?と思いつつ、サポートに問い合わせてみました。

サポートからの回答は以下の通りです。

現在の状況では、共有フォルダに 1TB の容量制限(クォータ)が設定されていることが原因で、Time Machine が正常にバックアップを継続できなくなっている可能性が高いです。

UGREEN NAS の共有フォルダに設定されたクォータ制限は、上限に達すると書き込みを完全にブロックする仕組みとなっており、これは macOS の Time Machine による「古いバックアップの自動削除」機能よりも優先的に動作します。

確かに、macOS の Time Machine には古いバックアップを自動削除して空き容量を確保する仕組みが備わっていますが、この機能は Time Machine がバックアップ先のボリュームを“完全にコントロール”できる場合にのみ正常に動作します。
しかしながら、NAS 側であらかじめクォータ制限が設定されていると、Time Machine はその制限を回避して管理することができず、結果として書き込みができずにバックアップが失敗するという状況になります。

解決策として、該当の共有フォルダに設定された 1TB の容量制限を解除していただくことをおすすめいたします。
これにより、Time Machine がバックアップ容量を自身で管理し、自動的に古いデータを削除しながら正常にバックアップを継続できるようになります。

要約すると、容量制限をしているフォルダに関しては、上限に達してしまうとデータの書き込み処理をブロックしてしまう仕様になっているとのことです。

ま、仕様としては理解できる一方で、Time Machine本来の仕様とはコンフリクトな内容なのでとっても困ります。UGREEN NASのクラファン時にはTime Machineで使えると宣伝していたわけですので、こういったコンフリクトな仕様は約束と違う!とユーザサイドでは感じてしまいます。

 

改善の要望をお願いしたところ、以下の回答をいただきました。

お客様のご指摘はごもっともであり、NASの本来の役割を損なわないためにも、Time Machineバックアップの管理に柔軟性を持たせる必要があることは認識しております。

現時点の仕様では、Time Machine用に割り当てられた共有フォルダにクォータを設けることはできますが、
NAS 側であらかじめクォータ制限が設定されていると、Time Machine はその制限を回避して管理することができず、結果として書き込みができずにバックアップが失敗するという状況になります。

この件については、いただいたご意見を開発チームにフィードバックいたします。
必要に応じて、Time Machine専用共有フォルダ以外にも、より自由度の高いバックアップ運用を実現できるように設計改善を検討する必要がございます。

なお、以下の公開情報に以下の注意点もございますので、ご参照ください。
https://support.ugnas.com/#/detail/eyJpZCI6MTA1MywidHlwZSI6InRhZzAwMiIsImxhbmd1YWdlIjoiamEtSlAiLCJjbGllbnRUeXBlIjoiUEMiLCJhcnRpY2xlSW5mb0lkIjozNTAsImFydGljbGVWZXJzaW9uIjoiIiwicGF0aENvZGUiOiIifQ==
—-
注意:
Time Machineのバックアップ用の共有フォルダに適切な権限とストレージ容量の配分を行い、バックアップデータが過剰にストレージを消費しないようにしてください。
バックアップフォルダの容量クォータは、Macのハードディスクのサイズまたはバックアップするデータ量の2〜3倍を設定することをお勧めします。ただし、実際に必要な容量は、前回のバックアップ以降の変更されたデータ量によっても異なります。残りの容量が変更されたデータ量より少ない場合、バックアップが失敗する可能性があります。
—-

 

それと、回答では、容量の制限が解除できるということでしたが、実際に操作してみると、どうやれば良いのか分かりませんでした。再びサポートに問い合わせてみました。

共有フォルダ > ツールボックス > 共有フォルダ管理にアクセスすることで、対象の共有フォルダにマウスカーソルを重ね、[編集]ボタンをクリックすると編集ページに移動し、共有フォルダの容量制限などの一般設定を変更することができます。
なお、共有フォルダの管理については、以下の公開情報がございますので、ご参照ください。
https://support.ugnas.com/#/detail/eyJpZCI6MzM5LCJ0eXBlIjoidGFnMDAxIiwicGF0aENvZGUiOiJwcm8wMDEsbmo0cHQ3LG5RS0VuOCIsImxhbmd1YWdlIjoiamEtSlAiLCJjbGllbnRUeXBlIjoiUEMiLCJhcnRpY2xlVmVyc2lvbiI6IiJ9

UGREEN NASync

結果的に設定はできたけど、この操作フローはちょっとマニアック過ぎない?!

UGREEN NASync

 

ホームページ  THE POOH FILES”にも是非お立ち寄り下さい。
"Adobe Stock"でベストショットな写真素材を販売中です。是非ご覧下さい。
*** 自作のmacOSアプリはこちらでチェックしてみて下さい。 ***
*** 自作のiOSアプリはこちらでチェックしてみて下さい。 ***

コメント

タイトルとURLをコピーしました