マックユーザは要注目!! UGREEN NASyncでTime Machine機能を上手に使いこなす方法が分かりました

macOS, Macintosh

 

およそ3ヶ月前、クラウドファンディングで入手した”UGREEN NASync DXP2800“でmacOS純正のTime MachineがmacOSの仕様通りに動作しない問題に気が付き、UGREENのサポートに問い合わせをしました。ちなみに、クラウドファンディングの時には、UGREEN NASyncの売りのひとつがTime Machine対応だったのですが、その後、いろいろあってか、現在は機能はサポートしてますが、大手を振って宣伝文句にはなっていない模様です。それと、このトラブルは、技術的にはUGREEN製品だけに起こり得るトラブルではありませんが、UGREEN NASync の場合は共有ディスクでTime Machine機能を有効にする機能を実装していることが問題の本質なんだと理解しています。

最初に問い合わせをした当時のサポートの回答は、UGREEN NASync上のストレージをmacOSが直接コントロールできないので、共有エリアの容量制限をしてしまうと、容量を消費してしまった以降は古いバックアップデータをmacOSが削除できず、新しいバックアップデータを保存できなくなってしまう。技術部門にフィードバックするので、当面は共有エリアを無制限に設定して運用して、という内容でした。

で、問い合わせをしてから3ヶ月が経過し、ストレージ容量 7.2TB(理論値、実際は2台のストレージをRAID運用しています。)のうち、Time Machineに使用しているストレージ容量が3.8TBになってしまったので、改めてサポートに状況を問い合わせてみました。

 

サポートからの回答を抜粋すると以下の通り。

いただいたご指摘について、開発部門で確認いたしました:

-Samba はデータ保存のために使用されており、古いデータを削除するかどうかは macOS 側で制御される仕様です。
-現在、Samba のソースコードから解決策が見つけられないか確認しておりますが、具体的な対応方法はまだありません。

開発部門で今後の対応策を検討する予定ですが、具体的な時期は未定です。

ご期待に沿えず大変申し訳ございません。引き続きご理解とご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

率直に申し上げますと、現時点では他のNAS製品(例:Synologyなど)でも同様の機能は実装されておりません。
本件につきましては、現時点で具体的な解決策はまだ確定しておらず、まず社内で十分に検討の時間を設け、対応の可否を確認する必要がございます。

ご要望につきましては、改めて開発部門に申請・報告させていただきますが、現時点では具体的な対応時期や方法をお約束することができません。
ご期待に沿えず誠に心苦しい限りではございますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

 

現在、Samba はあくまでデータ保存のための仕組みであり、システム側から自動的に古いデータを削除してしまうと、ユーザー様が容量上限に達していたことに気づかず、後から必要になった際に過去のデータを取り戻せない可能性がございます。

この点は、これまで開発部門が同様の課題を検討してきた際にも大きな懸念事項であり、実際にそのような事象が発生した場合には、お客様の大切なデータに取り返しのつかない損失を与えることになります。データ保護の観点からも非常に大きなリスクがあると考えております。

そのため、現状においては、お客様が直面されている問題に対し、SMB 接続を用いて Time Machine のバックアップディレクトリにアクセスし、古いバックアップを手動で削除していただく方法を推奨いたします。こちらの方がより安全で確実な方法と考えておりますので、ぜひご検討いただければ幸いです。

 

何回かやりとりをしましたが、まとめると、Sambaを使っているのでmacOS側からストレージをコントロールする手段はない。この点は他社でも同様なので何とも。というところかと思います。

ま、このまま続けても埒が明かないのは明らかなので、個々に古いバックアップデータを自分で消去するしかなさそう、ということで、そのやり方を教えてもらい、実際に試してみたところ、個々のバックアップデータをユーザがハンドリングする方法がないことが判明。

 

 

ここまで来ると面倒くさい感でいっぱいな気持ちでしたが、教えてもらった方法だとTime Machineのデータを個々に削除できない、どうしたらいいの?と再度、問い合わせたところ、

開発部門と再度確認したところ、以前のバージョンの Time Machine ではバックアップファイルが日付ごとにフォルダ分けされて保存されていましたが、今の Time Machine バージョンではバックアップファイルがすべて分割されてまとめて保存される方式に変更されており、旧バージョンと新バージョンを区別できなくなっています。

現在の状況を踏まえ、以下の 3 つの操作をお試しいただき、問題の改善が見られるかご確認いただけますでしょうか。

1.NAS の Time Machine フォルダのごみ箱を空にする
「ファイル」→「管理」ボタン→「ごみ箱の管理」を開き、Time Machine フォルダの「空にする」ボタンをクリックしてください。

手動でごみ箱を空にしたくない場合は、まずごみ箱を空にした後、Time Machine フォルダのごみ箱機能を無効化してください。これにより、Time Machine が古いデータを削除する際に、直接スペースを解放できるようになります。

2.MacOS の Time Machine ローカルスナップショットを削除する
Time Machine はローカルディスク上にローカルスナップショットを作成しており、これもストレージ容量を消費します。

ターミナルで以下のコマンドを使用して確認できます:
tmutil listlocalsnapshots /

不要なスナップショットは以下のコマンドで削除できます:
tmutil deletelocalsnapshots <snapshot-name>
<snapshot-name> は削除したいスナップショット名に置き換えてください。

もし多くの古いスナップショットが存在する場合、これらを削除することで容量を確保できます。

3.大容量ファイルや頻繁に削除・更新されるファイル(例:動画編集用ファイル)を Time Machine のバックアップ対象から除外する

上記の操作により、現在の問題が緩和されるかご確認いただけますと幸いです。

という回答。あれ?いままでできない!の一点張りだったのに、何となく解決の光りが見えたかも?と思い、指示どおり試してみたところ、3.8TB占有していたTime Machine用の共有エリアの容量が880MBに減りました。

 

で、念のため、整理して確認してみると、

・まずはゴミ箱は空にする。

・この状態で、ゴミ箱機能を無効にする。

・現在、無制限にディスクを割り当ててたTime Machine用のディスク容量に制限を設ける。

・Time Machineが割り当てたディスク容量の範囲内でバックアップを行えるようになる。

という理解で良いのでしょうか?

上記の理解で正しいという回答をもらいました。

 

これまでの問い合わせの経緯は一体何だったんだろう? しつこく問い合わせをすると、状況と対策を理解している技術者にエスカレーションできる、っていうことなのかもしれません。最初の段階では、ある程度の知識がある技術者がインシデントをさばいているけど、面倒な段階になると最後の砦がインシデントで回答する、という流れなのかもしれませんね。

とは言え、現状では、1TBに容量制限したTime Machineの共有エリアで、対策後、3日間が経過しましたが、Time Machine側で必要な空き容量を自身で確保しつつ、問題なくバックアップができています。

 

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