昨年末に購入した”CANON EOS R5 Mark II“を今年から少しづつ実践投入しながら、海外のエアショーに向けた課題の洗い出しとチューニングを行いました。”前回のTALK“で、課題と問題点の洗い出しをしたので、その成果を検証した続編になります。
バッテリーパック LP-E6P以外のバッテリーで、”CANON EOS R5 Mark II”が待機中の間にバッテリー残量が急激に減ってしまう問題については、改善に時間がかかる、あるいは改善しない可能性があるので、まずは”バッテリーパック LP-E6P”を2個購入しました。対処療法とは言え高額ですね。
ちなみに、”LP-E6P”に関しては、”横田基地 日米友好祭2025 フレンドシップ・フェスティバル“で丸1日 およそ1,700枚強撮影しましたが、減った目盛は1つだけ。お値段が高いだけあって、このバッテリーパックはタフで優秀です。
“前回のTALK“でお話した新しい設定をした”CANON EOS R5 Mark II“を使用しました。使用したレンズは”横田基地 日米友好祭2025 フレンドシップ・フェスティバル“の花火大会の時のみ”RF24-105mm F4L IS USM“、その他のシーンでは”RF 70-200mm F2.8 L“を使用しました。
“前回のTALK“でお話した新しい設定内容で、まずは小手調べということで”成田空港“のRWY16Lに着陸する航空機を撮影できる”十余三東雲の丘“で撮影しました。なぜ、このポイントかと言うと、下の写真のように、左からアプローチしてくる航空機は左に向かって建っている防音壁の影響で、着陸機はギリギリまで機体が見えず、いきなり視界に入ってくるため、この状況でしっかりフォーカスが合うのかを確認できるからです。普通に民間航空機を撮影するだけでは、機体が大きいこともあって、どんなカメラでもフォーカスが合うのは当たり前。なので、撮影環境は少し悪いポイントで撮影したかったわけです。
民間航空機に関しては、自然にコックピットにフォーカスががっちり当たるので何の苦労もなく綺麗な写真を撮ることができました。しかも、一度も失敗はありませんでした。恐らく、キャノンが機械学習させている被写体のメインが民間航空機なんでしょうね。民間航空機に関しては、”CANON EOS R5 Mark II“で良い写真を楽して撮れそうです。
“伊丹空港“外周にある”千里川土手“ポイントで、急速に頭上を通過する着陸機を撮影してみました。まずは迫り来る航空機にフォーカスして撮影した直後に、通過後、滑走路に進入する航空機にフォーカスを当て直して撮影しました。
複数の機体を撮影しましたが、いずれも通過後の機体後方にすぐにフォーカスすることができました。今回は日中の撮影ですが、これだけフォーカスするなら、夜間撮影でも安心して撮影を楽しめそうです。
上記のような航空写真はだれでも撮っているので、メーカサイドとしても折り込み済みだと思います。なので、ちょっとだけ難易度が高めの夜間撮影ではどんな具合に撮れるのか”旭川空港“で試してみました。このケースでは、画面奥から滑走路に向けてアプローチしてくる航空機を狙いました。とは言え、かなりの距離があって、しかもとっても小さな被写体を暗いなかどれほどフォーカスできるかの実験です。
小さな写真では判別が難しいですが、驚いたことにピン先ぐらいの航空機のコックピットを早い段階からフォーカスロックし、シャッターボタンを半押ししている間は一度もフォーカスを外しませんでした。これには驚きました。
“CANON EOS R5 Mark II“のレアな作例として、”横田基地 日米友好祭2025 フレンドシップ・フェスティバル“で撮影した花火大会と航空機のコラボの撮影を紹介します。手前のC-130Jという大型航空機の尾翼にマニュアルフォーカスをきっちり合わせた状態で、後方に打ち上がる花火がどれだけ鮮明に映るのかを確認した内容です。結果は、後方の花火にもしっかりフォーカスが当たった写真を撮ることができました。
“前回のTALK“でお話した新しい設定内容を使用して”横田基地 日米友好祭2025 フレンドシップ・フェスティバル“で撮影しました。この日は空一面の曇り空で、高速で移動するグレー色の被写体はどんなカメラでも苦手なシーンのひとつだと思います。以前の設定ではフォーカスが外れてしまったり、そもそもフォーカスロックが難しかったシーンも、新しい設定では98%満足できる状況でした。これなら、海外のエアショーでも安心して使えそうです。ちなみに、満足できたかった2%は、遠方から接近してくる戦闘機にファーストロックするのに多少苦慮したからです。これってミラーレスの特徴なのかなあ?
今回、いろいろなシーンで新しい設定を試してみましたが、どれも結果良好でした。どんなカメラでも同じだと思いますが、やはり自分が撮りたい被写体に最適化する設定を自分自身で追い込んでいかないと、満足いく写真は撮影できないんだと再認識しました。
今年の後半に向けて、海外のエアショーでは今回の設定を軸にした撮影を楽しもうと思います。
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