昨年末に購入した”CANON EOS R5 Mark II“を今年から少しづつ実践投入しながら、海外のエアショーに向けた課題の洗い出しとチューニングを行いました。
“CANON EOS R5 Mark II”を使い始めた頃から気になっているのが、バッテリーパック LP-E6P以外のバッテリー、例えばLP-E6NHなどの残量が想定以上に消費する問題です。
誤解のないよう最初に断っておきますが、撮影時のバッテリー消費に関してはこれまで使ってきたEOSとほぼほぼ同じぐらいだと感じています。具体的には、今年のGW期間中に開催された”岩国航空基地フレンドシップデー 2025“で実際に撮影した時もバッテリーパックを2個持ってきけば、1日で2.5千枚ぐらいの撮影(主に高速連写を使用)なら十二分でした。キャノン公式の”【ミラーレスカメラ】EOS R5 Mark II バッテリーの持ち(静止画撮影可能枚数/動画撮影可能時間の目安)“の掲載データ以上に撮影が可能でした。
バッテリーの消費量が気になるのは、”CANON EOS R5 Mark II”を使っていないアイドル状態の時です。旅行の数日前に100%充電し、旅行の前日に念のために確認してみるとバッテリーの残量が2メモリ、という場面が何度もありました。”CANON EOS R5 Mark II”の場合、電源をオフにした状態でも表示パネルに撮影モードが表示されたままなので、アイドル時の動作がどの程度バッテリーの消費に関係しているのか心配だったりします。
バッテリー問題については、”口コミ“でも具体的に報告されています。一日も早くファームウェアで改善してほしいです。
バッテリー残量問題が気になっていたこともあり、昨年購入した”CIO モバイルバッテリー PD Type-C 30W 薄型 軽量 [薄さ16mm] 10000mAh 3ポート 急速充電 パススルー SMARTCOBY Pro SLIM 35W“を使って、その日に殆ど使い切ったバッテリーをUSB-Cを介して充電したみたところ、夕食から戻ったタイミングで何と100%まで充電が完了していました。モバイルバッテリーの消費量はおよそ20%なので、1個持っていれば数回充電することが可能です。旅行先ではなかなかコンセントを使った充電が難しいので、モバイルバッテリーで充電できるのは有り難いです。
ちなみに、”CANON EOS R5 Mark II”に給電できるモバイルバッテリーは、出力側が5V=3Aに対応している必要があるそうです。
“岩国航空基地フレンドシップデー 2025“で実際に撮影した時の”CANON EOS R5 Mark II”の設定はこんな感じでした。
する
シャッター方式 | メカ |
AF動作 | SERVO |
AFエリア | 全域AF |
検出する被写体 | 乗り物優先 |
ドライブモード | 高速連続撮影 |
視線入力 |
この設定は、今年に入って”嘉手納基地”や”小松基地”などで撮影して際に採用していた内容で、特段問題に感じることはありませんでした。
今回、”岩国航空基地フレンドシップデー 2025“でも同じ設定で撮影したところ、とにかく被写体にフォーカスをロックするのが難しい場面が頻繁に発生しました。一例を挙げるとこんな具合で、一度フォーカスをロックしたにも係わらずフォーカスが外れてしまうケースも散見されました。やはり、空港や飛行場で離発着する戦闘機の撮影とは一段異なり、左右から高速で通過する被写体を撮影するとなると、従来どおりの設定では実践に耐えられない感じです。ちなみに、”CANON EOS R6 Mark II“で昨年1年間、国内・海外のエアショーで撮影しましたが、これほどフォーカスを外してしまう場面はありませんでした。
フォーカスが外れるタイミングの多くは、移動する被写体が外れた瞬間、高速で移動する被写体、遠方から接近してくる被写体などです。最後の例についてはフォーカスが外れた理由が不明です。
長年に渡り戦闘機を撮影してきた経験のなかで考えられる原因のひとつが”視線入力”ではないかと思っています。”視線入力”時の目の動きの未熟さ、キャブレーション不足などの要因もあるのだと思います。それと、撮影当日は快晴で青色がバック、そして高速で移動する濃い目のグレーの被写体という組み合わせも”視線入力”が苦手なケースなのかもしれません。
“視線入力”のキャブレーションを繰り返し行って精度を上げるようにしてみる他、以下の設定に変更してみます。
サーボAF特性 | 敏感 |
サーボAF1コマ目レリーズ | ピント優先 |
プリAF | する |
サーボAF中の全域トラッキング | ON |
静止画クロップで1.6倍クロップを指定すると、APS-Cサイズ相当で撮影できるので、とりわけ戦闘機のように小さな被写体の場合はとても重宝します。
今回、”岩国航空基地フレンドシップデー 2025“で二日間撮影するなかで、1.6倍クロップ時には上記のフォーカスが外れる頻度が高めで、かつ連続撮影枚数が減る傾向にあるのではないかと感じました。なので、上記の設定変更に加えてドライブモードも変更してみることにしました。
ドライブモード | 高速連続撮影+ |
上記の設定変更と”視線入力”のキャブレーション回数増で、次回の戦闘機撮影に臨もうと思います。さて、改善の兆しはあるのでしょうか?!
次回に続く。
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