先日のTALKで”ChatGPT Atlasをインストール後、ブックマークを移行すると、ChatGPT Atlasが起動できなくなる“場合があるという話をしました。勿論、”ChatGPT Atlas”のバグというより、移行元のブラウザが保存しているブックマークの一部に不具合があるから。例えば、ブックマークのタイトルが空白のアイテムがあったりすると、ブックマーク移行後、”ChatGPT Atlas”がクラッシュするという状況です。”ChatGPT Atlas”はべーた版なので、そういった不具合ブックマークへの防衛策も開発途上なんだと思います。

ChatGPT Atlas
そんな体験をしたこともあり、改めて、ChatGPTに”ChatGPT Atlas”のブックマークについていろいろ聞いてみました。
・Safari / Chromeブックマーク
概念としては”リンクの“起動ランチャー”、目的は人間が直接開くためのリスト。
・ChatGPT Atlasブックマーク
概念としては”リンクの“AI参照データ”、目的はAIが内容を読む・検索するためのリソース。
ChatGPT Atlasにインポートしたブックマークは、単なるリンク集ではなく “AIが参照・検索・要約できる知識データ” として活用されます。Atlasは「リンクを覚える」だけでなく、「リンク先の内容もAIが学習して使う」
ということなんだそうです。
勿論、普通にインポートしたブックマークデータも、”ChatGPT Atlas”のAI知識データになるのですが、インポート直後はAI知識データの器ではあるけど、実際にサイトを閲覧したり検索をしていかないと知識データとして育っていかない。つまり、経験値を積み重ねる必要があるということらしいです。
でも、ブックマークデータに各サイトの要約を埋め込んだブックマークを”ChatGPT Atlas”に読み込めば、すぐにブックマークデータをAI検索などで活用できるみたいです。
そんなわけで、実際にブックマークデータに各サイトの要約を埋め込んだ”ChatGPT Atlas”専用のブックマークデータを生成するツールを、お試しで作ってみることにしました。
その名も”ブックマーク生成”アプリです。ChatGPTとのバイブコーディングで、所用時間 およそ半日で作成したアプリです。
このアプリ開発で面倒だったポイントは、Sarariのブックマークファイルのままでは、macOSのセキュリティ保護機能のため、どうやっても中身を読み込めない!というハードルを如何に超えるか!というところでした。そこで、SafariからエクスポートしたブックマークのHTMLファイルの中身をテキストエディタアプリで開き、その内容をブックマーク生成”アプリの画面にペーストするという、ちょっと面倒な手順にしました。

ブックマーク生成

ブックマーク生成
ブックマークデータをペーストした後、データの解析(不具合のあるデータや重複などの排除)、そして”ChatGPT Atlas”専用のブックマークファイルの作成、という流れで処理を実装しました。

ブックマーク生成
“ChatGPT Atlas”専用のブックマークファイルを生成するにあたり、アップルのNaturalLanguage を使った要約機能をベースに、実際のサイトに掲載されているテキスト文書を良い感じに要約し、その内容をブックマークデータに埋め込んでいます。これで、単なるブックマークではなくAI知識の基礎となる各サイトの要約データを盛り込んだブックマークの完成、ということになります。

ブックマーク生成
現状はここまで。
現状では”ChatGPT Atlas”が、こうしたブックマークファイルを読み込む機能をサポートしていないので、一括でインポートというわけにはいきません。現状でできることは、作成したブックマークを”ChatGPT Atlas”の画面にドラッグ、”ChatGPT Atlas”の画面の内容にしたがって1件づつ取り込んでいく方法しかありません。

“ChatGPT Atlas
今後、”ChatGPT Atlas”のバージョンアップで、もし、要約データを含むブックマークファイルをインポートする機能が実装されたとすれば、今回開発したアプリが活用できるのですが、将来のことは未だ分からないので、個人的には活躍の場面が来ることを楽しみに待っている、といった感じになります。

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