先日、イギリスで開催された”The Royal International Air Tattoo” (以下、RIAT)で、”Canon (キャノン) ミラーレス一眼カメラ EOS R7″で飛行展示を撮影したのですが、不満を感じた致命的なポイントが2点あったのでレポートしておきます。
”EOS R7 ファームウエア Version 1.5.0”を適用した以降、スチールで写真撮影をしようとすると、ファインダー内の画面が正常に映らなくなり、カメラ全体の機能がフリーズするようになってしまいました。今回のRIATでは、まるまる二日間、飛行展示を撮影したのですが、その後、3回フリーズしました。それも、肝心なシーンでフリーズしてしまったので、不満は頂点!!
フリーズした時のファインダーの表示は、どれも同じではありませんが、大抵の場合、左端が薄い黒、それ以外は白くぼやけた感じになることが多かったように思います。ちなみに、下の写真の例は、スチールで撮影している最中なのに、ムービーの画面で固まってしまっていた例です。フリーズしてしまうと、カメラの全機能が無効になってしまうので、バッテリーを抜き差しして復旧するしか方法がありません。最悪のバグです。
余談ですが、RIATで行われた飛行展示のコンディションですが、気温は18℃から21℃、全体的には曇りベースでした。私の撮影の仕方は、撮影していない時はカメラの電源をOFF、シャッターチャンスのタイミングでスチールに切り替えるといった感じです。なので、コンディション、撮影方法ともに、熱暴走などが起きる状況はまったくありません。
2日間の撮影で3回フリーズするのは異常値だと思います。これでは、安心して撮影することができません。早急に、修正版のファームウェアをリリースしてほしいです。
EOS R7のモード切り替えは、カメラの右上の端にあるロータリースイッチで行います。右から順に、OFF、スチール、ムービーです。この配置は、EOS R7を使い始めた当時から不満を感じでいて、シャッターチャンスが来たので、スチールで撮影しようと思ったら、ムービーに切り替わっていたということがあまりにも多く、EOS R7最大の不満になっています。
キャノンの設計者は、効率良く機能を配置しようと思い、このようなスイッチの仕様にしたんだと思いますが、瞬時にスチールで撮影しようと思った時は、大抵の場合、勢い良く指を動かすので、一番左のムービーにスイッチが移動してしまっても不思議はありません。恐らく、キャノンではそういった現場の撮影者の心理や行動を体験せずに設計しているんだと思います。
もし、EOS R7 Mark IIの発売計画があるのでしたら、スチールとムービーの機能配置は完全に分離してほしいです。もしくは、新しいファームウェアで、ムービーの切り替えを無効にして、ムービーに切り替えてもスチールのままにするオプションを追加してほしいと思っています。
キャノンのサポートセンターに問い合わせてみました。サポートセンターからの回答は、
お問い合せを受け、当お客様相談センターで所有しているEOS R7(ファームVer.1.5.0)でテスト動作を試してみましたが、ご指摘の現象を確認することができませんでした。
また同様のお問い合せ事例もなく、本件につきまして、あいにく原因が分かりかねる次第です。
ということでした。モヤモヤは残るものの、迅速な対応をいただいたサポートセンターには感謝です。(とは言え、お客様相談センターで短時間連写しただけでは再現するとは思えませんが… )
こうなると、カメラ本体の故障なのかも?でも、修理依頼をしても不具合をドンピシャで修正できそうにないしなあ。どうするかなあ?
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