謹んで心よりお悔やみ申し上げます
ジョブズ氏死去のニュースをみる時が遂に来てしまいました。心よりお悔やみを申し上げます。
彼の業績を称える言葉は、既にネット上、至るところで目にすることができますので、このTALKではとりわけPOOH個人が如何にジョブズ氏の影響を受けた人生を過ごしてきたか、その一端をお話することで、お悔やみの言葉とさせていただきます。
もう随分と昔のことですが、前職のコンピュータ営業から現職に転職した時、それまでずーっと欲しかったApple製のコンピュータを退職金で買いに秋葉原に女房と出かけたことが事の始まりでした。そうなんです、たまたま入ったお店で、あの名機、Macintosh SEのデモを目にした瞬間に、POOHの人生が大きく変化したことは間違いないんです。それまで、パソコンと言えば、真っ黒い画面にグリーンの文字が表示されていたわけですが、その時に見たマックでは、あのHyperCardの真っ白い画面が写っていたんです。そう、普段、紙に文字や絵を書くように、HyperCardの上でいとも簡単に文字や図形を書くことができるんです。それを見て、まさに天地がひっくり返りました。もう、これにしかないと思いました。その場で店員の方にいろいろ教えていただき、結局、少し待てばSE/30という機種が出るというので、そちらを買ったんですが、悔しいかな、退職金だけでは買えずに、女房にお願いして資金を家から補填してもらった覚えがあります。
それ以来、マックとの人生が続くことになったんですが、普通のパソコンと付き合っていたら、多分、そうは思わなかったと思うんですが、このマシン、どのような仕組みで動いているんだろう、と思ったのがきっかけで、当時、Pascalという言語だったんですが、自力でプログラミングの世界に入っていきました。で、その後、C、C++、Javaときて、現在のObjective-Cに至るといった感じです。ということで、POOHの人生は、ジョブズ氏が夜に出したMacintoshに出会ったことで、恐らく、もし、あの日、HyperCardのデモを目にすることがなければ別の道を歩んでいたであろう可能性ではなくて、まさにいまの人生、つまりアップル製品にどっぷり囲まれた人生を過ごすことになった次第です。
勿論、ジョブズ氏の生の姿を観に、わざわざ、サンフランシスコやNYにKeynoteの会場まで足を運んだことも何度もあります。そう、これまでの人生は、ジョブズ氏が次に何をしてくれるのかを楽しみにしながら、ワクワクした人生を歩んできました。でも、これからは、ジョブズ氏がいないアップル製品との付き合いになるわけですね。でも、ジョブズ氏が残したアップルという企業精神が続くことを切に期待しながら、これからもアップル製品をこよなく愛する人生は続くような気がします。
実は、昨日のiPhone 4Sの発表会のビデオを観ていて、クック氏やシラー氏が、晴れの発表会にも係わらず、妙に重々しい雰囲気のなかでプレゼンをしていることに変だな?って思っていました。恐らく、彼らは、ジョブズ氏の様態を知りつつ、発表会で新製品のプレゼンを進めなければならない心境は想像を超えた切なさがあったに違いありません。それと、既にネット上では噂になっているみたいですが、なぜ、あれだけのバージョンアップにも係わらず、同じ筐体で、製品名を4Sに留めたのか?やはり、それはジョブズ氏は最後に創造したiPhoneに最大の敬意を払ったからではないかと思います。POOHも、4Sは”for Steve”だと直感的に思いました。アップルさんのことですから、そういったメッセージを込めた製品発表だったんじゃないかな?
改めて、心よりお悔やみを申し上げます。そして、我々ユーザの生活を楽しいものに変えてくれた素晴らしい製品の数々を本当にありがとう!!
そして、ジョブズ氏が残したマインドがアップルに生き続ける限り、これからもアップル製品を愛し続けます。