この1年間、大切なデータをベストにバックアップするクラウドサービスとは?
日々蓄積されていく大切な情報やデータをどうすれば確実にバックアップできるのか?毎年、悩みながら、試行錯誤を繰り返している課題のひとつです。
自宅やオフィス等でデータをバックアップしている方は多いと思いますが、POOHが気にしているのは、やはり震災や災害などで、ローカルに保存していたデータを無くしてしまうリスクです。勿論、POOH的には、アップルの”Time Machine“や”Promise Technology Pegasus3 ペガサス3 Thunderbolt3 RAID ストレージ (R4 12TB)“等を利用して、最善と思われるバックアップを行っていますが、そういったバックアップデータも、記録しているハードウェアが故障してしまえば、最悪の場合、データを復元することができなくなる可能性が高いですよねえ。
というわけで、POOHの場合は、毎年一度、クラウドサービスを活用したデータのバックアップ方法を見直しています。それから、昨年アナウンスがあった”Amazon Driveでは、Unlimitedストレージプランの提供を終了“を受けて、新たなクラウドサービスを探さなくてはならなくなったというのも、大きな理由のひとつでした。
今回のTALKでは、POOHが、今年1年間、自分の大切なデータをバックアップするために選んだクラウドサービスを紹介していきます。皆さんの参考になれば、幸いです。
(1) 写真データのクラウドバックアップ
我が家で、どんなデータが一番大切だと思っているのかと言うと、それは、旅行先やスポッティング等で撮影した大量の写真データです。他のデータが消えてしまっても、写真データだけは絶対に復元できる状態にしておきたいと考えています。
(a) プライムフォト
“プライムフォト“は、アマゾンの”プライム会員“であれば、その延長線上で利用できるフォトストレージサービスです。写真データであれば、無制限にバックアップできる何とも素敵なサービスで、専用アプリを利用すれば、自動バックアップ機能も可能です。それと、JPEGだけじゃなくて、RAWデータ(詳しくは、”RAWファイルについて“をご覧下さい。)もバックアップできる点も、他のクラウドサービスにはないアドバンテージです。
プライム会員であれば、年間プラン3,900円で、お買い物の配送が無料なので、個人的には、それだけでも十二分に元をとっていますが、加えて、写真データを無制限でクラウド上に保存できるので、今年も、引き続き、積極的に活用するつもりです。
(b) flickr
“flickr“は、随分前から利用しているクラウドサービスのひとつです。既存のFlickr Pro会員だと、2年分で44.95ドルという格安料金で利用できる無制限のストレージが魅力です。最近の状況は分かりませんが、無料でも1TBのストレージを利用できるかも。
こちらは、RAWデータをアップロードできないという制限はあるものの、アップロードした写真データを、撮影日毎にアルバムとして管理してくれるところが気に入っています。専用アプリを利用すれば、自動バックアップ機能も可能です。プライムフォトとサービス内容が重複するものの、外資系企業の場合、いつ何時、提供サービスを止めるか不透明なところがあるので、写真データのクラウドバックアップは、プライムフォトとflickrの両建てで利用しています。
(2) ファイルやビデオなどのクラウドバックアップ
来年の2月をもって、”Amazon Drive“未制限バックアップサービスが終了し、1TBで年間 13,800円というプランに切り替わります。新しいプランは、機能に見合う料金とは言い難いので、ファイルやビデオなどのコンテンツは、別のサービスに切り替えることにしました。この手のクラウドサービスが山のようにあるなかで、容量単価でリーズナブルかも、と思っているのは”iColud“ストレージ。やっぱり、アップルユーザだと、単なるデータの保管場所以上に、活用シーンが大きいストレージサービスなので、”iColud“は常に至近距離にあるサービスですよねえ。
現在、データのバックアップと同期を主に使っているので、50GBプランを契約しています。
で、今回、”Amazon Drive“の契約を継続しないことにしたので、まずは、200GBプランにアップグレードすることにして、夫婦で100GBづつシェアするところからスタートすることにしました。
200GBプランに続くプランは、2TBで月額 1,300円なので、ま、それでも、他のクラウドサービスよりも安価に利用できるのも、”iColud“を選択する意味があるところですねえ。200GBと2TBの間に、細かなプランが用意されていないところはあるものの、夫婦でシェアすれば、1TB当たり月額 650円 年額 7,800円相当なので、かなりリーズナブル。
今回は、女房が契約した200GBプランをPOOHが共有させてもらいました。で、もともと50GBプランを契約していたPOOHの場合、プランを共有に変更するのか、それとも従来のプランを維持するのかを選択できるようになっているんですね。この辺りは、流石、アップルっていう感じだなあ。
共有をチョイスした後は、こんな具合に、契約した200GBを共有しているユーザ同士で、自由にストレージの容量を使えるようになるんですねえ。これも、リーズナブルだなあ。
(3) ブログデータのクラウドバックアップ
ご存知の通り、POOHは個人でブログ”POOH’s Talk“を運営しています。ブログのデータは、クラウドサーバ上に保存しているので、一見すると、安全なような気がしますが、ネット上のサーバーは常に攻撃のリスクにさらされていますし、間借りしているサーバー自体が大きな障害を起こす可能性もあります。更に、不定期に行うブログシステムのアップデートで不具合が発生するかもしれません。そんなわけで、ブログデータも、しっかりバックアップをとっておく必要があります。
ただ、ブログデータはクラウドサーバ上にある関係で、バックアップ作業はそれなりに時間がかかりますし、面倒な作業でもあります。
POOHのブログは、”WordPress“ベースなので、”Jetpack“というWordPressプラグインで、”Personal”プランを契約すれば、日次のバックアップを自動的に行ってくれるサービスを利用することができます。勿論、サイトの復元と移行も容易に行うことができるようになるので、利用しない手はありません。幸い、昨年末から1月7日までに間であれば、有料プランを25%オフで契約できる特典を利用できたので、早速、契約しました。
“WordPress“を利用している個人ユーザであれば、”Personal”プランはマストだと思います。
(4) ログイン認証データのクラウドバックアップ
正確にはクラウドバックアップとは言えませんが、”1Password – AgileBits Inc.” (iOSアプリ)、”1Password – AgileBits Inc.” (macOSアプリ)は、定番中の定番アプリですよねえ。iOSデバイスとマック、それぞれにインストールしている専用アプリ間で、データの同期をしてくれますし、アプリ内ではセキュアなデータ管理をしてくれるので、ログイン認証データの保管は、このアプリだけでOKだと思います。勿論、外出時に、アプリをインストールしてあるiPhoneやiPadなどを携帯していることが前提ですが、万が一、自宅に戻れないような状況が発生しても、いまや無くてはならないログイン認証データやライセンス情報などを保持することができます。
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