Raspberry Pi Zero W スターターキットを買ってみました (2) “FlightAware PiAware”
“Raspberry Piで航空機のADS-Bを受信してみました “NooElec R820T SDR & DVB-T MESDR Mini dump1090” (1)”
“Raspberry Piで航空機のADS-Bを受信してみました “IPアドレス固定化 ラズパイ環境整備 NTP RealVNC” (2)”
“Raspberry Piで航空機のADS-Bを受信してみました “macOS環境でADS-B信号のフィードにトライ” (3)”
“Raspberry Piで航空機のADS-Bを受信してみました “FR24 Feeder/Decoder フィード自動起動” (4)”
“Raspberry Piで航空機のADS-Bを受信してみました “SDR ADS-B 1090MHz 受信用アンテナ ssmtp mailutils mpack twython” (5)”
“Raspberry Piで航空機のADS-Bを受信してみました “無線LAN拡張 AirMac Express フレキシブルアーム” (6)”
“Raspberry Piで航空機のADS-Bを受信してみました “デバッグ環境 まさかの故障->Raspbian再インストール” (7)”
“Raspberry Piで航空機のADS-Bを受信してみました “状態の定期チェック Postfix cron USB温度計 temper” (8)”
“Raspberry Piで航空機のADS-Bを受信してみました “カメラ監視 LOGICOOL C270 MJPG-streamer monitor fswebcam” (9)”
“Raspberry Piで航空機のADS-Bを受信してみました “USBポートの制御 hub-ctrl ミニ扇風機” (10)”
“Raspberry Piで航空機のADS-Bを受信してみました “LG LP097QX1 9.7″ 2048×1536 液晶パネル” (11)”
“Raspberry Piで航空機のADS-Bを受信してみました”セルフパワーUSBハブ Raspberry Pi Camera V2″ (12)“の続きです。
先日、”Raspberry Pi Zero W スターターキット“(“Raspberry Pi Zero W スターターキットを買ってみました“)を買った後、まずは何に使おうかなあ?と考えていたのですが、スペック的に高くRaspberry Piを活用できる場面は、これまでの経緯のなかでやり残していた”FlightAware PiAware“対応あたりかなあ?ということで、Raspberry Pi Zero Wのセットアップを兼ねて、トライしてみることにしました。
(1) まずはRaspberry Pi Zero Wをセットアップしてみることに
“Raspberry Pi Zero W” (以下、Zero W)をセットアップします。とは言っても、今回はスターターキットを購入したので、”Raspbian“がインストール済のマイクロSDカード付きなので、主に環境周りと整える、といった主旨でセットアップ作業を行います。
Zero Wをディスプレイに接続してセットアップ作業を行います。今回は、前日購入した”ASUS フレームレス モニター 21.5インチ IPS 薄さ7mmのウルトラスリム ブルーライト軽減 フリッカーフリー HDMI,D-sub スピーカー VZ229H“があるので、メチャメチャ楽ちん。
Zero W (下)は、フルスペックのRaspberry Pi (上)と比べて、かなりコンパクトサイズなのは良いのですが、
セットアップを行うためには、USBポートに電源供給タイプのUSBハブを接続したり、ディスプレイを接続するためにHDMIケーブルを繋がたりすると、折角のコンパクトサイズも形無しといった感じ。むしろ、煩雑な感じになちゃいますよね。ちなみに、GPIOピンヘッダーは、今回未使用です。
あああ、見た目があまり良くありませんねえ。
セットアップしやすいように、スターターキットには、通常版の”Raspbian“がインストール済みなので、Zero Wの電源をオンにすると、デスクトップ画面が表示されます。ただ、この状態で操作を行うと、CPU使用率がすぐに100%に貼りついてしまうので、セットアップ時はとにかく、通常の使用では、デスクトップをオフにするか、Lite版の”Raspbian“を利用した方が良いと思います。POOHの場合は、後ほど、デスクトップをオフにしました。
最小限の環境作成については、既に公開しているTALKで詳しく説明しているので、ここではアウトラインのみにしておきます。
・Zero Wを最新の状態にアップデート。(“sudo rpi-update”, “sudo apt-get update && sudo apt-get upgrade”)
・Zero WのIPアドレスを固定化。(VNC, SSH, SFTPでリモートアクセスしやすいようにするため。)
・Zero Wの時刻を日本標準時に設定。(ADS-B信号をフィードするため。)
“Raspberry Piで航空機のADS-Bを受信してみました “IPアドレス固定化 ラズパイ環境整備 NTP RealVNC” (2)”
・Zero Wのホスト名を変更。(他のRaspberry Pi本体と区別しやすいようにするため。)
・VNC, SSH, SFTPでリモートアクセスできるかチェック。
・デスクトップ画面をオフにする。(少しでもCPU使用率を下げるため。)
“Raspberry Pi Configuration”の”System”タブ画面で、”Auto Screen”欄で”To CLI”を選択するだけ。
上記のセットアップを終えたら、Zero Wを再起動。こんな具合に、コマンドラインで操作を行う環境に変更できました。
(2) FlightAware PiAwareをインストールします
最小限の準備が整ったので、Zero Wに”FlightAware PiAware“をインストールしていきます。
と言っても、さほど難しいことはなく、”こちら“に掲載されている手順通りに実行していくだけです。
ただ、”FlightAware“のユーザ登録は事前に済ませておいた方が良いと思います。詳しいことは分かりませんが、ユーザ登録と”FlightAware PiAware“のインストール作業を同じネットワーク・アドレスから行っておくと、インストール後半の作業が断然簡単に済むはずです。
続いて、”2. Download and Install Piware”〜”3. Download and Install dump 1090″まで順番に進めていきます。
(3) ADB-Sレシーバーを接続します
ここで、ADB-SレシーバーをZero WのUSBポートに接続します。
さて、先日、ふとしたことで手に入れることができた”FlightAware Pro Plus“を使う場面がようやく到来しました!
あれれ、アンテナ接続用のコネクタがSMA仕様のメスかあ!!これまで使ってきたレシーバーとアンテナがmcx仕様なので、変換アダプタが必要というとこに気づき、とりあえずということで、バックアップ用に購入しておいた”Raspberry Piで航空機のADS-Bを受信してみました “NooElec R820T SDR & DVB-T MESDR Mini dump1090” (1)“を使うことにして、本命のレシーバーについては後日。
既に、Zero Wからキーボードとマウスを外しているとは言え、何となく煩雑な感じのまま。
ここで、先程のインストールの続きとして、”4. Reboot your Pi”を実行します。
(4) Zero Wを起動後にFlightAwareアカウントをPiAwareデバイスに関連付けます
ここが最も重要なステップになります。既に、”FlightAware“のユーザ登録を済ませている前提でTALKを続けます。
インストール説明ページの”5. FlightAware.comでPiAwareクライアントを申し込む”欄にある”FlightAware.comでPiAwareクライアントを申し込む”をクリックすると、自動的に関連付けが完了します。素晴らしい!!
関連付けが完了した旨のメールも届きます。
早速、”My ADB-S”ページをチェックしてみます。”MLAT”が赤くなっていますが、データフィードはできている感じ。”MLAT”については後日対応します。
で、”FlightAware“でのアカウントタイプも、月額 89.95ドルもする”Enterprise”にランクアップしていました。やった!!
(5) Zero Wで大丈夫なのか確認してみる
以上で”FlightAware PiAware“対応が完了したわけですが、一番気になっていた点は、Zero W環境で支障なくデータをフィードできているのか?というところです。
“top”コマンドでチェックしてみました。CPU使用率は、概ね、40%強といった感じで推移しています。
続いて、メモリの使用量を”free”で確認します。こちらも問題なさそうですね。
いくつか宿題が残った状態ではありますが、まずは、Zero Wの活用場面を見つけることができて満足です。当面、試運転をした後、宿題をクリアしたうえで、本番環境として稼働させていこうと思っています。宿題部分については、後日、TALKする予定です。
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