TP-Link社製の無線LANルーターのインターネット接続が不安定で困っていた件の原因は二重ルーターでした (2)

TP-Link社製の無線LANルーターのインターネット接続が不安定で困っていた件の原因は二重ルーターでした”の続きです。

 

TP-Link 無線LAN WiFi 6E ルーター AXE5400 2402 + 2402 + 574Mbps 6GHz EasyMesh VPNクライアント 2.5G WAN/LANポート IPv6 IPoE対応 Archer AXE5400/A “が不定期にインターネット接続できなくなる不具合については、先日のTALKでお話した通り、二重ルーターが原因だったので、動作モードを”アクセスポイントモード”に変更することで動作が安定しました。無線LANの回線速度やレスポンスが大幅に改善されたので、これで安心して無線LANを使える!と思っていた矢先、

AXE5400の前面にあるインターネットの接続を示すLEDランプが緑色からオレンジになり、NTTの光ルーターとの間の接続が切れ、結果、インターネットが使えなくなってしまいました。

この不具合について、イマイチ整理してみるとこんな感じになります。

・AXE5400でインターネット接続が切れても、NTTの光ルーター(RT-400MI)から直接有線LAN接続している複数のマックでは問題なくインターネットが使えている。加えて、昨年、NTTの光ルーターを最新モデルと入れ替え、NTT側で接続試験もパスしている。つまり、NTTの光ルーターが不具合の原因ではなさそう。

・AXE5400でインターネット接続が切れたら、AXE5400本体の電源をオフオンすることで復旧する、つまりNTTの光ルーターが不具合の原因ではなさそう。

・AXE5400でインターネット接続が切れるタイミングはまちまち。以前は早朝が多かったが、TP-Link製のルーターを買い替えた以降は、発生する時間帯に規則性がない。

・AXE5400、NTTの光ルーターともにファームウェアは最新である。

・AXE5400でインターネット接続が切れたタイミングのログがAXE5400本体には記録されていない。何となくバグっぽい。

・AXE5400とNTTの光ルーターとの間は”アクセスポイントモード”になっているので、この手の不具合にありがちな二重ルーターの状況にはない。

・以前使用していたTP-Link社製の”Archer AX73/A“でも上記の症状が出ていたので、現在のAXE5400に買い替えた。つまり、TP-Link社製ルーターに共通したトラブルだと思われる。

 

こういった状況だと個人では手に負えないので、”TP-Linkのサポートセンター“に、まずはメールで問い合わせてみることにしました。

[ TP-Link にメールで問い合わせ ]

すると、不足の情報をメールで返信するようにというメールが届きました。不足があるなら、最初からWebの問い合わせフォームに項目を用意しておけば良いのに!とプチ切れながらも返信。

折角、細かい情報を返信したのに、

「保証対象の家庭用製品不具合の場合は、有効な購入証明とシリアル番号を元に【検品受付】が可能でございます。
保証規定にあります通り、電話サポートのみで不具合の確認と受付を行っております。」

というメールの回答。だったら、最初から電話サポートのみって、Webのサポートページに明記すべきでは?

 

[ TP-Link に電話で問い合わせ (1) ]

電話で問い合わせを行い、最初から状況を説明。

結局のところ、OCN側でどのようなモードでNTTの光ルーターに接続しているのか分からないと正しい設定は不明というところに行き着いたので、仕方なくOCNに問い合わせすることにしました。

 

[ docomo に電話で問い合わせ  ]

OCNに問い合わせする前に、NTTの光ルーター(RT-400MI)で疑問に思ったことがあったので、我が家が光フレッツを契約しているdocomoの技術サポートに電話で問い合わせをしました。

詳しい内容は、昨年10月に発生したインターネットに接続できなくなる問題 “我が家のインターネットが接続できなくなりOCN for ドコモ光のルーターを交換、OCNの手続がメチャメチャ煩雑!“をご覧いただくとして、

問い合わせをした内容は、光ルーターの接続先設定画面とルーター本体のPPPランプの状態です。

結論としては、最近、プロバイダー側で自動的に接続設定をしているので、光ルーターの接続先設定画面には何も設定情報はなく、PPPランプの消灯になっているのが正しい状態だということでした。

これで、NTTの光ルーター側の疑問は解消されたので、OCNに問い合わせることに。ちなみに、docomoのオペレーターさんはとっても応対が良かったです。

 

[ OCN に電話で問い合わせ  ]

docomoに教えてもらったOCNの技術サポートに電話したところ、自動音声でガイダンスが流れ、どの選択をしてもショートメールでWebで紹介されているQ/Aのページに誘導されてしまいます。

Q/Aのページをいろいろ漁っていると、解決しない場合に電話する旨の記述があったので、改めて電話しました。(どこをどうすれば電話番号が分かったのか記憶にありません。)

NTTの光ルーターのランプ状態で分かったことは、ルーターモードで接続しています、という回答でした。

NTTの光ルーターのルーターモードの場合、一般的にはサードパーティの無線LANルーターはアクセスポイントモードに設定するはず、というアドバイスもいただきました。OCNのオペレーターさんもとっても応対が良かったです。

 

[ TP-Link に電話で問い合わせ (2) ]

OCNに聞いた内容をフィードバックしたところ、AXE5400の動作モードはアクセスポイントが正しいということと、

アクセスポイントモードの場合は、”WiFiルーターモード”と異なり、AXE5400で詳細に細かく設定できる項目がないので対処が難しいということでした。この点については最後に大切なコメントがあります。

仕方がないので、AXE5400のワイヤレス設定画面で、

スマートコネクトを有効から無効に変更、
2.4GHzと5GHzのチャンネル名を分ける、
チャンネル幅を20/40/80/160MHzから20/40MHzに変更、
チャンネルを自動から 48に変更して、WiFi信号の強度を安定化させるというアドバイスをもらい、その通り設定変更してみました。現時点では、この状態で様子見です。

 

[ 今回のトラブルを通じて分かったこと ]

このトラブルが解決するのかどうかは現状分かりませんが、今回のやりとりでTP-Link社製の無線LANルーターについて分かったことを最後にコメントしておきます。これ、結構、衝撃的な内容でした。

・フレッツ光のルーター(RT-400MI)に無線LANルーターを接続する場合は、動作モードを”アクセスポイントモード”に変更すること。

TP-Link社製の無線LANルーターのデフォルト設定は、”WiFiルーターモード”(またはブリッジモードとも言うのかも)なので、正しい動作モードに設定していないユーザが多いはず。何といっても、無線LANルーターの設定はプロバイダーやキャリアとは無関係なことなので、ユーザ自身が正しい設定をしないとトラブルになる。

・動作モードを”アクセスポイントモード”に変更すると、わざわざTP-Link社製の無線LANルーターを購入する必然性がなくなる。

TP-Link社製の無線LANルーター最大の売りは、EasyMeshやHomeShieldなどが代表的だと思いますが、”アクセスポイントモード”にするとこれらの機能を含め細かい設定が一切できなくなります。これではTP-Link社製の無線LANルーターである必要はありません。下の画面は、iPhone版の専用アプリTether(テザー)のシステム設定画面ですが、このように機能面の設定内容が一切なくなります。こうしたことは、製品の販売ページなどで明確に説明すべきだと思います。

これ以上の細かな設定(と言っても殆どありませんが…)をしたい場合は、次項で説明するようにPCのWebブラウザを使ってAXE5400の設定画面にログインするしか方法がありません。

・対処療法でWiFiのチャンネル設定を変更する場合は、PCのWebブラウザを介してAXE5400の設定画面にログインする必要がある。

AXE5400の設定画面にログインするためのIPアドレスは、動作モードを”アクセスポイントモード”に変更すると、マニュアルなどに記載されているデフォルトのIPアドレスではアクセスできなくなります。理由は、DHCPという動的なIPアドレスがAXE5400自身にも割り当てられるからだと思います。

ただ、いくら対処療法とは言え、スマートコネクトを有効から無効に変更するということは、やはりAXE5400の売りの機能を殺すことになるので釈然とはしません。この点から考えても、TP-Link社製の無線LANルーターを敢えて選択する理由はないのでは?と思わざるを得ません。我が家では、別の部屋に引いているOCNとは異なるインターネットで国産の無線LANルーターを使っていますが、そちらでは今回のようなトラブルは起きていません。機能面で折り合いがつくのであれば、国産の無線LANルーターを選択して、技術的なサポートを受けやすい環境を整えるのも一考かと思います。

・技術サポートのアドレスは内容を理解したうえでユーザの責任で実行するかどうかを決める。

今回、TP-Linkのサポート担当者と長い時間やりとりしたなかで感じたことは、サポート担当の言うがままに設定変更をしてみるのは内容によっては危険だと言うことです。先方の担当者からすれば、出来るだけ解決の方向に向けてアドバイスしたいので、いろいろなことを試してみたいわけですが、その内容によっては大変な目に合うこともあります。例えば、”アクセスポイントモード”から”WiFiルーターモード”に一旦戻してみましょう、というアドバイスですが、個人的な経験からすると、動作モードの変更後にネットワークが復旧するまでには結構時間がかかりました。また、スマートコネクトを有効から無効にしたうえで、2.4GHzと5GHzのチャンネル名をそれぞれ変更してみましょう、というアドバイスも、自宅で2.4GHzと5GHzの帯域を使っているデバイスが’なにか、仮にそのデバイスが使えなくなっても問題ないかということを、ちゃんと理解してうえで、アドバイスを受け入れるのか止めるのかをユーザ自身が判断しなくてはなりません。個人的には再度、動作モードを変更し直してみることは拒否しましたし、5GHzのチャンネル名だったら変更しても該当デバイスは有線LANでインターネットを継続できるので問題ない、ということを理解してアドバイスに従いました。このポイントは、サポート担当者だけではなく、インターネットで公開されている解決策云々のWebページの記載内容も同様です。

 

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tomohiko

長年に渡りMacintosh向けの自作アプリを作り続けているPOOHです。最近はiPhone,iPad向けアプリ開発にも挑戦中。グルメ、旅行、露天風呂、写真、サイクリング、映画、STAR TREKが大好き。レトロでSFなおもちゃを大量にコレクション。プレーリードッグと同居中。

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