Raspberry Piとマックでラジオサーバに挑戦してみました
我が家では、”Raspberry Pi“の活用シーンとして、”Flightradar24“と、
“FlightAware“に、”ADS-B“信号を24時間フィードしています。
これまでは、”NooElec RTL-SDR, FM+DAB, D VB-T USB StickSet with RTL2832U & R820T. Great SDR for SDR#, HDSDR, and Other Popular SDR Software Packages!“を愛用してきたのですが、最近、米国アマゾンでも、”FlightAware Pro Stick Plus ADS-B USB Receiver with Built-in Filter“を買えるようになったので、早速リプレースしました。
で、UBSチューナーが余ってしまったので、”ラズパイマガジン 2018年2月号 (日経BPパソコンベストムック)“で見かけたラジオサーバにトライしてみることにしました。
(1) macOSでラジオサーバを試してみる
マック環境で、こういったことをやろうと思うと、毎回ハードルが高かったりするのですが、今回は、”Gqrx SDR“で配布しているバイナリがビンゴ!!でした。
アプリをインストールした後、UBSチューナーを、こんな感じでマックに接続します。
アプリを起動すると、設定用のウィンドウが表示されるので、”Device”と”Input rate”、そして”Audio output”辺りを自分なりに設定します。
メイン画面の操作については、電波とかハムなどの知識がないとピンときませんが、一番手っ取り早いのは、FM局の周波数を決め打ちで設定、”mode”欄を”WFM (mono)”に設定します。で、右上の再生ボタンをクリックすれば、ラジオ番組を聴くことができるはずです。操作に少し慣れてきたら、周波数の山が高くなっている辺りをスキャンしてみたりすると、初心者的に楽しめますよ。もし、音が小さかったら、”Gain”のスライドバーを調整してみて下さい。
実は、POOH自身、このような電波系は全くの素人なので、これ以上のことを解説するのが難しいんですが、羽田空港が近いので、”mode”欄を”Narrow FM”に変更して、いくつかのエアバンド周波数を試してみたのですが、”東京 ATIS”が辛うじて微かに聴けたぐらいで、他の周波数ではうまくいきませんでした。ま、この辺りは、ロケーションとアンテナ次第なのかもねえ。
(2) Raspberry Piでラジオサーバを試してみる
マック環境で、FM番組をちゃんと受信できたので、”Raspberry Pi“ではどうなんだろう?ということでトライしてみました。
ここからは、ラズパイのターミナルを使います。
まず最初に、UBSチューナーをちゃんと認識できているかチェックします。
lsusb
POOHの場合は、こんな結果が表示されました。
Bus 001 Device 006: ID 0bda:2838 Realtek Semiconductor Corp. RTL2838 DVB-T
SDR(Software-defined Radio)ツールをインストールします。
sudo apt-get install rtl-sdr
インストールが終わったら、テストしてみます。
sudo rtl_test
早速、FM放送を受信してみます。
rtl_fm -f 81.3M -M wbfm -s 200000 -r 48000 - | od -tx1z | head
POOHの場合は、以下のようなエラーが表示されました。
Please fix the device permissions, e.g. by installing the udev rules file rtl-sdr.rules
エラーの内容に従って、ルール設定をします。ルール設定では、lsusb
で確認したデータが必要になります。
sudo nano /etc/udev/rules.d/rtl-sdr.rules
SUBSYSTEMS=="usb", ATTRS{idVendor}=="0bda", ATTRS{idProduct}=="2838", MODE:="0666"
ルール設定が終わったら、
sudo service udev restart
これで、エラーが表示されなくなりました。
これで、所定の準備が完了したので、今度はFM放送をちゃっと聴いてみることにしましょう。
rtl_fm -f 81.3M -M wbfm -s 200000 -r 48000 - | aplay -r 48000 -f S16_LE
POOHの場合は、HDMI接続のモニターを使っていますので、モニターから小さな音でFM番組が聞こえてきました。まずは成功です。
兎にも角にも、”Raspberry Pi”単体だと音が小さくて、FM放送を聞き取りにくいですし、いちいちコマンド入力するのも面倒なので、
rtl_tcp -a 0.0.0.0
というコマンドで、Raspberry Piで受信したFM放送を、PC環境でリモートコントロールできるようになるそうです。
先程、マック環境でセットアップした”Gqrx SDR“で、”Raspberry Pi”上のラジオサーバとTCP通信できるようなのですが、今回はうまく動作してくれませんでした。もしかすると、POOHの設定が間違っているのかもしれません。
もう少し電波系の勉強をして、いずれ再チャレンジしてみようと思っています。
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