今更ながら一体型マックのRetina化にチャレンジしてみました (6) “ディスプレイの実装”
これまでのTALKで、
“今更ながら一体型マックのRetina化にチャレンジしてみました (1) “改造用パーツの調達編”
“今更ながら一体型マックのRetina化にチャレンジしてみました (2) “一体型マック部品の除去・廃棄と筐体加工編”
“今更ながら一体型マックのRetina化にチャレンジしてみました (3) “生まれて初めての電子工作”
“今更ながら一体型マックのRetina化にチャレンジしてみました (4) “ディスプレイなしのMac miniを画面共有でセットアップ”
“今更ながら一体型マックのRetina化にチャレンジしてみました (5) “内部構造作り”
といった流れで、作業を進めてきました。
Macintosh Classic IIのフロントパネルを9.7インチ液晶ディスプレイにフィットさせる筐体加工が無事完了し、先日、今回加工作業をお願いした大田区の工場に引き取りに行ってきました。
こちらは、プラスチック加工を専門にする会社で、社長さんとお話したところ、試作品などの製造、加工は勿論のこと、映画やテレビで一度しか使わないアイテムなどを依頼されることもあるんだそうです。個人のお客さんからの依頼も時々あるそうですよ。とは言え、POOHのような個人が依頼する場合は、本業の合間に作業をしていただくことになるので、納期はお任せという感じかなあ。それから、プラスチック加工のプロによる作業ですので、費用は相応にかかりました。
で、こちらが加工後のフロントパネルです。
どうですか、この自然なフォルム。まるで、オリジナルなフロントパネルそのもののテーストがきっちり残っていまでしょ?やっぱり、プロの仕事は凄いですよね。いやー、こういうの見ちゃうと、大田区の工場に加工作業をお願いして、本当に良かったと思います。
今回の加工作業では、フロントパネルといっしょに、9.7インチ液晶ディスプレイ(iPad 3で採用されていたLG社製の”LP097QX1“)を工場に預けていたんですが、最初、ディスプレイの開口部のみの加工をお願いしていたのですが、9.7インチ液晶ディスプレイをぴったりとパネルにセットするなら、フロントパネル裏面のリブも削った方が良いのでは、というご提案を、作業の途中で頂きました。そんなお気遣いもいただき、追加でリブも綺麗に削ってもらいました。いやー、有り難い限りです。
加工後のフロントパネルと9.7インチ液晶ディスプレイを仮組みしたうえで、Mac miniで動作検証してみたところ、これがメチャメチャ、Macintosh Classic IIとマッチしていて、兎にも角にも自然な感じに仕上がっていることを、改めて実感した次第です。
ちなみに、9.7インチ液晶ディスプレイはRetina仕様なので、デフォルトですと、2048 x 1538という解像度になります。ただ、デフォルトのままだと、さすがに文字が小さくて分かりづらいので、1344 x 1008に変更して使っています。このぐらいの解像度だったら、十二分に実用的ですし、Retinaの美しさを満喫することができます。画面表示が実に美しいですよ。
キャプチャ画面ではご紹介できませんが、このディスプレイで映画を観ると、あまりに綺麗な映像なので、ついつい見入ってしまいます。右も左も分からないままに、チャレンジャブルに改造作業を進めて良かったです。
動作検証も無事終えたので、いよいよ液晶ディスプレイをプロントパネルに実装します。実装には、“今更ながら一体型マックのRetina化にチャレンジしてみました (5) “内部構造作り“で紹介したタミヤの5種類の工作セットを活用しました。
タミヤの工作セットを試行錯誤しながら実装作業を進めました。実装作業で一番気を遣った点は、液晶ディスプレイを将来再利用する際、出来るだけ簡単に取り外せるように固定すること。幸い、写真のように、相性の良いパーツが見つかったので、基本的には、フロントパネル裏面とパーツを”ボンド G17 20ml(ブリスターパック)“で接着することで、液晶ディスプレイをパーツでグリップするという方式にしました。これなら、パーツを外せば、液晶ディスプレイを再利用できます。
オレンジ色のアームにネジで取り付けているのは、“今更ながら一体型マックのRetina化にチャレンジしてみました (1) “改造用パーツの調達編“で紹介した“2048×1536 LCD to DisplayPort Adapter“です。
以上で、フロントパネルと液晶ディスプレイの実装が完了しました。
macOS Sierraマスターブック [ 小山 香織 ] |
完全理解! macOS Sierra [ Mac Fan編集部 ] |
macOS Sierraパーフェクトマニュアル [ 井村克也 ] |
ホームページ”THE POOH FILES”にも是非お立ち寄り下さい。
筐体の加工面が、綺麗ですね。やはりプロは違うなと感じました。今回classicをipadのスタンドに作成しようと考えている者です。。
よろしければ、ブラウン管部分の加工費用と依頼された加工会社を教えて頂ければ幸いです。
加工コストはオーダー内容や依頼するところにより異なると思います。私の場合は、1万円前後でした。加工をお願いした会社は、ブログ上にヒントがありますので探してみて下さい。
早速のご返答 ありがとうございます!参考にさせて頂きます。