RAW形式で撮影した写真を保管できるクラウドストレージってあるの?
今年から、写真を撮る時の保存方法を、昨年までの”JPEG“形式から”RAW“形式に変更しました。理由はとてもシンプルで、撮影した後の現像処理で、写真に対する自分自身の満足度を高めたいという思いからです。それと、最近読んだ”ヒコーキ写真テクニック2017冬 (イカロス・ムック)“でも、プロの写真家さんが、絶対にRAWしかない的に薦めていたことも、ファイル形式を切り替えた動機のひとつかも。
で、愛用している写真アプリは、”Photoshop+Lightroom“。ま、定番アプリなので、キャノンやニコンのRAWファイルも、しっかりサポートしているので、ここまでは、RAW形式に切り替えて正解!と思っていました。実際、JPEG形式と比べると、圧倒的にレタッチ度が高いですよね。
ま、ここまでは、どこでも取り上げているブログネタなわけですが、実は、RAW形式に切り替えたことで、とっても残念な問題に直面してしまったので、今回は、そちらに焦点を当ててTALKしようと思ったわけです。
それは、スタンダードなクラウドストレージ・サービスが、RAW形式をサポートしていないという状況です。
以前もTALKしたことがありますが、POOHは過去からの写真は、全てクラウドストレージ・サービスに保管しています。勿論、ローカルでもバックアップはしているものの、万が一の天変地異などのディザスターへの備え、ということで、2箇所の有料サービスを利用しています。
1つ目のクラウドストレージが”Flickr“。低コストで写真に特化したクラウドストレージを提供してくれていることと、ローカルに保存した写真を自動的にクラウドストレージにアップロードしてくれるツールを提供してくれているので、個人的にはとっても気に入っています。
でも、RAW形式の写真ファイルをアップロードすることができません。
2つ目のクラウドストレージが”amazon drive“。POOHは、ローカルなファイルを全てバックアップする目的も兼ねて、”Unlimitedストレージ”を年間契約しています。写真以外にも、年額固定料金でいくらでもファイルをバックアップできるので、現在、年額 13,800円で5TB超のファイルを保管するほど、日々、大切なファイルを積極的にバックアップしています。
こちらは、RAW形式の写真ファイルをアップロードすることはできますが、カメラの機種によってRAW形式の写真を表示することができないものがあるようです。
POOHの場合、”Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 7D Mark IIボディ EOS7DMK2“で撮影したRAWファイルは、アップロード、表示ともに問題なくできました、
iOSアプリの”AmazonのPrime Photos – AMZN Mobile LLC“でも同様に問題なし。
“Nikon デジタル一眼レフカメラ D500 ボディ“で撮影したRAWファイルも、アップロードは勿論のこと、表示もできました。
“amazon drive”は”Flickr”とは異なり、そもそもがバックアップストレージなので、どんな形式のファイルでもアップロードできるので、それはそれで良いことなんですが、さすがに写真を表示できないRAWファイルがあるっていうのは困ります。
“Amazonのヘルプ“で検索してみると、
有料契約のクラウドストレージなので、サポートするRAW形式をもっと増やしてもらいたいところです。
それなら、RAW形式とJPEG形式の両方を同時に記録する設定で撮影すれば?って思われるでしょうけど、個人的に戦闘機を中心に撮影する機会が多いこともあって、そんな設定をしてしまうと、連写に伴い、同じ写真が大量生産されてしまい、写真の整理が面倒になりますし、そもそもSDカードやCFカードの容量が保たない。RAW形式のファイル容量って、半端なく大きいですしね。
というわけで、”amazon drive”に関しては、個人的には支障なく利用できたとは言え、一方で表示できるRAW形式の写真ファイルは限られているので、書籍、雑誌、ムック本等で、RAW形式を推奨するなら、写真の現像だけじゃなくて、撮る->保存・管理->現像->バックアップ、といった流れをしっかり捉えた解説をしてほしいものです。少なくても、プロの写真家さんなら、こういった流れをきっちりフォローした記事を執筆する立場にあるのでは?プロなんだから。
Photoshop Lightroom CC/6スーパーリファレンス [ 土屋徳子 ] |
Photoshop CC 2014スーパーリファレンス [ 井村克也 ] |
作品づくりが上達するRAW現像読本 [ 澤村徹 ] |
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