OSXの写真アプリが最悪なのでAdobe Creative Cloudに移行を決断しました (2)

OSX Yosemiteの”写真”アプリが、アップル史上最悪の純正アプリだと思っています。シンプルでフラットな操作性は、アプリ開発時の重要なポイントなことは間違いないですが、やっぱり、iOSとOSXとでは出来ることで差があるのも自然だと思いますし、とりわけデスクトップ環境では、アプリはより高機能であるべきだと思っています。更に言えば、写真やビデオ、音楽系アプリの場合は、メチャメチャシンプルなアプリとプロ仕様のアプリは別々のセグメントに位置づけるべきだというマーケティングも、当たり前なアプローチだとも思っています。でも、今回の”写真”はシンプルだけを重視して、プロ系のセグメントで愛用者が多かった”Aperture”ユーザを切り捨ててしまいました。これ、おかしいですよね。

ま、そんなわけで、GW中に40万枚以上ストックがある写真を全部、”Adobe Creative Cloud”に移行してしまいました。
まずは、”Aperture”から”Adobe Lightroom CC”への移行について、ちょっと振り返ってみます。
移行作業は、”Adobe Lightroom CC”に組み込みの移行ツールで簡単に行うことができます。

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移行作業の前に、”Aperture”のライブラリファイルを必ずバックアップしておきましょう。

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40万枚強の写真は、およそ2日まるまるで移行作業が完了しました。”Aperture”で作っていたプロジェクトは、問題なく、そのまま”Adobe Lightroom CC”にも反映されます。これ、重要です。

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ただ、ごく少量ではありますが、なかには、移行できなかった写真がありましたが、ちゃんとログで確認できるので、必要ならマニュアルで対応します。

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今年の4月以降、泣く泣く”写真”に保存してあった写真の移行は、”写真”のライブラリファイルを右クリックでパッケージを開いた後、パッケージ内にある”Masters”フォルダ配下の写真を”Adobe Lightroom CC”で読み込むという方法があるんですが、それだと、写真そのものはパッケージ内にそのまま残ったまま、”Adobe Lightroom CC”でそれらの写真を管理できるようなリンク情報が”Adobe Lightroom CC”に記録されるだけ、という状況になってしまいます。更に、パッケージ内にある”Masters”フォルダ配下では、一見、日付毎に写真が保存されているように見えますが、実際は特殊なルールで写真が保存されているようなので、そのままの状態だと、結局、オリジナルの写真を管理しずらい状況が改善しきれないことになってしまいます。ですので、”写真”に保存してあった写真の移行は、”写真”でマニュアルで作成しておいたアルバム毎に分かりやすい場所に写真を書き出した後、”Adobe Lightroom CC”で読み込むようにしました。

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で、”写真”は、iOSデバイスとの相性が将来的にも保証されるはず、という思いから、iOSアプリの開発で使うキャプチャー画面やiPhoneで撮影した写真だけを管理するようしました。この程度の活用方法なら、シンプルな”写真”でもイライラすることなく利用できるのでは? (現状、”Adobe Lightroom CC”でもiOSでバイズに保存した写真を読み込めます)

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まだ、使い始めて、あまり時間は経っていないので、細かい機能に至るまでマスターできたわけではないですが、ファーストインプレッションとしては、移行して正解!といった感じです。
アップル社が提供していた“Aperture”, “iPhoto”、あるいは現在サポートしている”写真”と比較して、”Adobe Lightroom CC”が優位だと思ったポイントをいくつかTALKしておきます。

一番、いいなって思ったのは、”現像”機能が充実している、っていうポイントです。細かい内容をTALKし始めると切りがないんですが、マニュアル操作と自動の両面で現像にトライできるので、初心者からセミプロまで幅広いユーザが満足できる内容であることは間違いないですね。この柔軟な発想が、アップルの”写真”に欠如しているのは確かだと思います。

次に、いいなって思ったのは、写真ファイルの管理方法です。
“Aperture”と“iPhoto”は、アップルお得意のパッケージ化で、ユーザからは管理している写真ファイルが直接見えません。でも、パッケージ化されたライブラリ単位で写真を管理できるので、膨大になっていく写真を、例えば、年毎のライブラリに分けて管理することはできたので、ある程度は小回りを効かせながら写真を管理できました。加えて、写真を読み込ませる際、日付毎にプロジェクト化できたので、写真ファイルが直接見えなくても、あまり不都合を感じたことは正直ありませんでした。

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でも、この状況が”写真”で一変しました。”写真”が管理する写真ファイル(ややこしいな)は、やっぱりパッケージ化さえていて、ユーザからは直接見えません。ここまではいいんですが、このパッケージファイル(実態はフォルダなんですけどね)を1つしか作ることができません。加えて、自動的にプロジェクト毎に分けてくれる機能がなくなってしまったので、プロジェクトに変わるアルバムをユーザ自身がマニュアルで作成し、しかも手足業でアルバムの中身を管理しなければならなくなりました。これ、最悪ですよね。

これに対して、”Adobe Lightroom CC”は、管理する写真ファイルが普通のフォルダ形式で保存されるようになっています。保存先は自由に選べるので、ユーザ側の自由度がとっても高くなっています。こちらの方が自然な印象ですね。

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じゃあ、写真ファイルをどうやって管理しているかと言うと、カタログというファイルで写真を管理しています。カタログはユーザが自由に作れるので、年別とかテーマ別とかの単位で写真を保存しているような感覚になれます。でも、どのカタログからも、別のカタログで管理している写真のサムネイルを閲覧できるところが、アップル社製のアプリには体験できなかった機能だと思います。そんなわけで、”Adobe Lightroom CC”でカタログを開くと、いま開いているカタログ、歴代の写真を保存してあるフォルダといった視点で、写真を管理できます。こうした構造に加えて、キーワードや星マーク、色などでフィルターにかけて、写真を検索することもできます。これも便利。
後、余談ですが、”Adobe Lightroom CC”に切り替えたことで、ディスク容量が随分と節約できました。移行前、移行後では、ディスク容量が何と200GBぐらい減っています。やっぱり、独自に写真を管理するために、“Aperture”と“iPhoto”などでは、面倒なファイル構造になっていたのかもしれませんね。

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カタログ内では、上記のように、フォルダ単位で写真を開くこともできますし、

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写真のテーマや撮影場所ごとにコレクションを作れば、“Aperture”と“iPhoto”などで愛着のあるプロジェクトと同じような管理ができたりもします。あ、ちなみに、“Aperture”から移行した写真ファイルは、自動的に”Apertureからのプロジェクト”という名称でコレクションとして記録されます。ちゃんと、プロジェクト単位で移行されています。

えーと、ファーストインプレッションの最後としては、写真ファイルのバックアップ機能になります。“Aperture”と同様、”Adobe Lightroom CC”でもFlickrへのアップロード機能を標準にサポートしています。ま、その機能を使ってもいいんですが、折角、普通のフォルダ構造で写真ファイルを管理できるようになったので、最近、Flickrからオリジナルのアップローダ・アプリを使い始めています。これも便利、しかもFlickr純正アプリなので安心。

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これから、いろいろ使い込んだ後、気が付いたことがあれば、またTALKしますね。

ホームページ”THE POOH FILES”にも是非お立ち寄り下さい。

tomohiko

長年に渡りMacintosh向けの自作アプリを作り続けているPOOHです。最近はiPhone,iPad向けアプリ開発にも挑戦中。グルメ、旅行、露天風呂、写真、サイクリング、映画、STAR TREKが大好き。レトロでSFなおもちゃを大量にコレクション。プレーリードッグと同居中。

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