絶景富士山を羽田空港で観れるよ (2) “風向きで滑走路の使い方が変わる”編
先日、”羽田空港”から、メチャメチャ綺麗な夕陽と富士山を眺めることができるってTALKしたんですけど、今回は、その内容に加えて、風向きの変化で見える風景も違ってくるっていう話です。
下の地図の通り、風向きによって滑走路の運用が変わります。地図のブルー色が北風の時の運用、オレンジ色が南風の運用になります。微妙な方角に吹く風向きの場合はどうなるのか?っていうことはさておき、ま、基本形はこんな感じだと聞いています。ちなみに、北風の時のAとB滑走路の運用が、CとD滑走路とシンメトリーじゃない理由は、住宅地への騒音の配慮なんだそうです。但し、早朝に限り、A滑走路での低音機の離陸が認められているそうですよ。それらの便を特別にハミングバードディパーチャーって呼んでいるそうです。それと、CとD滑走路って交差している関係から、離発着機のディスパッチが煩雑になることを避ける意味で、南風の場合の着陸機はB滑走路に比重が高くなっているのかもね。
じゃあ、こうした風向きと滑走路の運用が、空港から観る景色にどんな影響を与えているのか?ていう話に移ります。先日のTALKで紹介した“第一旅客ターミナルの展望デッキ”から観える夕陽と”富士山”って、確かにとっても綺麗なんですけど、北風の場合、A滑走路には着陸機が多くなる関係で、折角の夕陽と航空機がうまくかぶらないんです。つまり、航空機がタッチダウンする位置と夕陽が沈む富士山の位置が結構離れているんです。ですので、飛行機っていう演出をしつつ、夕陽や富士山の写真は撮れても、肝心な航空機が着陸した直後になるので、何となく迫力に欠ける感じなんですよね。
では、南風ならどうなるのか?まずは、南風の時の滑走路の運用状況を写真で確認しておきましょう。
もう少し、日没に近くなったタイミングで写真を撮影すると、こんな感じになっていきます。
もっと、時間が経つと、機体の重量などにも左右されますが、ま、概ね、陽が落ちていくポイントに近い位置で、パイロットが機種を上げていくのが分かるかと思います。
この写真を撮影した時期は3月上旬なので、もう少し早い時期、例えば、1月とか2月なら、もっと左側に陽が沈むので、離陸直後の航空機を夕陽と富士山にからめて撮影できるようになるはずです。離陸機とからめられれば、着陸機に比べ、迫力や動きのある写真を望める気がします。
最後に、この日に撮影した夕陽、富士山、空港という組み合わせの写真を何枚か掲載しておきます。
当日、撮影したもののなかから壁紙にした写真を「こちら」で公開していますので、よろしければどうぞ。
素人写真なので、このあたりが限界なんですが、出来栄えはさておき、おおよそ、こんな感じの写真を撮りたかったので、ひとまず。
あ、そうだ。空港の風向きって、どうやって調べたらいいの?っていう疑問に触れておきます。POOHのように普通の人たちでも分かりやすい調べ方は、やっぱり天気予報です。ま、あくまでも予報なので現地では状況が異なることがあるかもしれませんが、現地に行く前に調べたいとなると、この方法が一番かと。POOHは、経験的に、”ウェザーニューズ”のPinpoint天気検索を愛用しています。時間帯別に、天気と風向きの予報をチェックできるので、とっても重宝しています。
POOHが作ったアプリ”空港ファン AirportFun”を現地で動作確認した際のサンプルです。ご参考までに。
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