箱根オリジナルフィギュア「綾波レイ 箱根浴衣」お買い上げの巻
神奈川県足柄郡箱根町はエヴァンゲリオンの舞台「第3新東京市」だってことは、知っている人しか知らない。しかし「知っている人」にとっては聖地なのである。
2009年につづいて、今年も箱根町ではイベントが開催される。
まずは、手始めに3月1日より「箱根オリジナル 綾波レイの箱根浴衣姿」のフィギュアが限定1000体売りだされた。売りだされるショップが発表されたのは、なんと一昨日のこと。販売開始の3月1日は火曜日という平日、おまけに箱根という遠方、だれも買いに行かないだろう・・・とタカをくくっていると、いつも手痛い目をみるので、今回はちゃんと電話で問い合わせ。販売する店舗には4軒のコンビニもふくまれており24時間営業。聞けば「日付がかわった深夜0時より売り出し」と驚きの返事。これはのんびりしていられない、とばかりに雨が残る寒い夜、車を飛ばして箱根まで。片道、約100キロ。平日の夜遅く、箱根の山の中なんて誰も走っとらんし・・。
まずは、地の利のよいローソン箱根宮ノ下店に車をつける。22時半についてしまった。
おにぎりなどを買って時間つぶし解禁時刻を待つ。一番のりかと思いきや、なんと千葉から来たというおじさんが22時に着いたと言って、店内で待っていたのには驚いた。私は2番手だった。続いて23時半ころ、若い6人組がドヤドヤとやって来た。これで8人。宮ノ下店の仕入れは12体。まだ大丈夫だよと、変な連帯感が生まれた待ち組が立ち話をしていると、なんと宮ノ下店には「購入は一人一体制限」があると発覚!騒動となるが、もう0時に迫っている。今から別の店に行くのもリスクが・・・。とにかく0時になった瞬間、一同、一体ずつ引っつかんで、もっとほしい人は、次の店に一斉に車を飛ばして行った。夜の箱根の山道は、イノシシを轢いちゃってもわからないくらいまっ暗、カーブ続きだが、昼間と違って、誰も走っていないので気が楽だった。
次に行ったのは、ローソン箱根仙石原店。第3新東京市というのは、ここ仙石原にある設定になっている為、仙石原店は、またの名を「第3新東京市店」。かねてから、並々ならぬ力がエヴァに入っている。昨年のイべントであまりにも大勢の人が詰めかけて、人も車も周りに溢れかえり、周囲が麻痺してしまったことからイベント中止となったいわく店。
最初に、名物店長に購入制限があるかと聞くと、答えは「なし」。いつく買っても可だそうな。名物店長、自信満々である。そして、商品を買うと入れてくれるビニールの袋にエヴァの印刷があるのはうちのオリジナルだと自慢話。
うわさによると、発売1000体のうち500体はこの店で押さえてしまったとのこと、しかし後から、うちにもまわしてくれ、という店が相次ぎ、調整。非公開だが、300体は仕入れているはずだと、お客はいずれも「事情通」話しで盛り上がっている。名物店長「全部予約が入ってる」と。そうか、予約という手があったのね。ローソンのライバルのセブンイレブンでも売りだした店舗が箱根町に2軒あるが、そのうちの一軒から、「はしご」をしてローソンに来た客の情報では、セブンイレブンでは「箱買い(1箱1ダース)」している客もいたと。誰も買いにこないだろう、と思っていたのに、どこからこんなに人が湧いてでたのだろうか、不思議でならない。