ネットブック U100 Vogueをお買い上げ (6)
細かい話しは後日ということで、まずは成果から。
こうして10インチサイズの画面でMacOS環境が動いているところを見ると、やっぱりネットブックって小さな世界ですよね。もし何も工夫せずに、そのまんま動かすと、多分、アップルさん的には操作性の悪さ故に発売を躊躇するのでは?って思っちゃいます。ま、個人的な感触をお伝えすると、実際に使ってみた範囲では差ほどの違和感は感じませんでした。でも、このまま10インチクラスのMacBookの出来上がり!っていう乗りだけじゃあ、アップルさんが作ったネットブックっていうわけにはいかないでしょうね。やっぱり、マルチタッチあたりを前提に、操作画面のインターフェースをそれなりに小さな画面向けに最適化しないと、小さくて安いノートパソコンっていう既存製品との差別化ができないわけで、マーケットに驚きを与える製品じゃないと、後発のアップルさんにとって有利な状況とは言えない。ということで、iPhone 3Gの最新OSあたりをベースにインタフェースをアップルさんらしく改良した内容、例えば仮想の大きな画面をタッチ操作で気持ちよく切り替えるようにするだとか、っていう具合に仕上げてくれると、アップルさんらしいかも?。ま、実際のところは、もっと斬新な企画をしているような気がしますけどね。
実は、”MSI Computer MSI Wind Netbook U100 Vogue Empire Black U100 Vogue-BK“上のMacOSではかなり厳しいハードルが現状ありました。それは、まさしくユーザインターフェース。ここ最近の流れでは、大きなディスプレイで、1つのウィンドウに複数のペインという操作環境を好んで採用してきたアップルさんにとって、あまり小さな画面は好きじゃないはず。例えば、iTunesをU100上で起動すると、こんな感じになっちゃいます。
そう、ウィンドウが画面からはみ出しちゃうんですよ。で、ウィンドウのサイズを調整したくても、はみ出しているのでリサイズができない。それじゃあ、プロパティファイルにウィンドウのサイズが記録されているはずなので、それを修正すればいいかもと思って、プロパティファイルを開いてみても、それらしき設定項目がない。じゃあ、アップルスクリプトでサイズを修正しようと思い、簡単なスクリプトを書いてみた次第。
で、無事、リサイズができるようになり、ほっと一安心。
それと、アップルさん以外でも、1つのウィンドウに複数のペインを構成している”Adobe Photoshop Elements”は、インストール時に画面が小さいのでインストールできません、っていう警告メッセージが表示されます。確かに、画像や写真の編集や加工作業を、10インチサイズで実行しようと思うとかなりきついでしょうし、複数のペインが1つのウィンドウに入り切らなくなっちゃうでしょうしね。
こんな事例を考えると、ネットブックの用途を最初から限定的なものとして捕らえればいいのかもしれませんが、POOHみたいな欲張り人間からすると、既製のユーザインターフェースの改良とセットで、アップルさんらしいネットブックをマーケットに投入してくれたりすると嬉しいです。