新しい14インチMacBook Pro導入に伴いサブマシンになったIntelマックをNASサーバとして活用
“新しい14インチMacBook Proを置くスペースがなかったのでモニターアームを導入してデスク周りを大改造しました”
“新しい14インチMacBook Proをメインマシンにするために大掛かりな移行作業を行いました”
“新しい14インチMacBook Proをクリーンにセットアップ、移行時のトラブルシューティング”の続きです。
“新しい14インチMacBook Pro”をメインマシンにした結果、今年4月に開発用に購入した中古のMac mini (“いまさらながらMac mini Intel Corei7 6core 3.2GHz メモリ 16GB SSD 1TB というスペックの中古マックを購入しました“)の活用方法に悩んでいました。
アップルでは、2年をかけてIntelからApple Siliconに移行する計画で新しいM1 Macの開発を進めていますが、残り1年の間は、Intel, Apple Silicon両アーキテクチャに対応したUniversal仕様のmacOSアプリの開発がマストなので、当面はMac miniでも開発したアプリのデバッグを行います。ですので、すぐに使い道がなくなるわけではないのですが、さすがにテスト環境だけで稼働させておくのも勿体ないので、もう少し実用的な活用方法がないかなあ?と思っていました。
そんな折り、複数のマックでデータなどをネットワーク上で共有するNASの導入を考えていて、”Synology ビジネス向け 2ベイオールインワンNASキットDiskStation DS220+ DS220+“辺りの製品を導入しようかなあ?と思い、コスト計算をしてみると、そう安い買い物でもないので、どうしようか迷っていました。
で、思い付いたのがMac miniのNAS的活用です。
我が家では、写真データのバックアップに特化している”Promise F40P2R400000002 Pegasus32 R4 16TB(4TB×4)モデル Thunderbolt3 USB3.2 Gen2対応ストレージ“の他に、諸々のデータをバックアップしている旧モデルの”Pegasus2 R4” (12TB)があるので、これをMac miniに接続して自宅で使うNASサーバにすることにしました。
マックをNASサーバにする方法はとっても簡単です。詳しくはアップルのサポートページ”Macを共有コンピュータおよびサーバへ接続する“をご覧いただくとして、POOHが実際に設定した手順を掻い摘んで説明しておきます。
まず始めに、NASサーバにするマックの”システム環境設定 -> 共有”パネルを開き、”ファイル共有”項目を有効にします。事前の準備はこれだけです。
続いて、NASサーバを利用するマックのFinderメニュー “移動 -> サーバへ接続”項目を実行します。
下図のような画面が表示されますので、”ブライズ”ボタンをクリックします。
すると、”ネットワーク”という階層に、”ファイル共有”項目を有効したマックが表示されますので、そのマックに接続されているディスクを選択します。
選択したディスクがデスクトップに表示されますので、そのディスクを選択した状態で、Finderメニューの”ファイル -> サイドバーに追加”を実行します。
すると、選択したディスクがサイドバーの”場所”欄に追加されます。
Mac miniを常時稼働中にしておく必要はありますが、共有ディスクにアクセスしたい時はサイドバーのディスクをクリックすれば、即アクセスできるようになります。
Mac miniをシャットダウンすると、Mac miniのストレージを利用していた側にはこんなメッセージが表示されます。勿論、Mac miniを再び起動すればストレージを利用できるようになるので実用面での支障はありませんが、基本的な運用としては、やはりMac miniの常時稼働が理想だと思います。
実際にやってみるまで心配だったのは、Mac miniがスリーブモードの時にもストレージにちゃんとアクセスできるのか?という点です。
いろいろなパターンを試してみたわけではありませんが、”省エネルギー”で”可能な場合はハードディスクをスリープする”を無効にしておけば、Mac miniがスリーブモードでもちゃんとアクセスできました。ちなみに、”Pegasus2 R4″ (12TB)をMac miniに直接接続していれば想定した通りの運用ができますが、もしかすると、ハブ経由の接続やMacBook系のモバイル機だと何らかの制約がある可能性があるかもしれません。
NAS専用の製品みたいな使い勝手の良いGUI画面ではありませんが、日頃から使っているFinder操作でNASサーバのディスクを利用できるので便利だと思います。
NAS運用は実用的なソリューションなので、日々、便利に使っています。ただ、Mac miniは6コアのIntel Core i7なので、NASサーバだけで稼働させるのは何とも勿体ない感じがしています。もう少しCPUを使って便利になる使い道がないか現在模索中です。
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“macOS Monterey“にアップデートしたら、Finderのサードバーに追加したはずのディスクが再起動で消えてしまうようになりました。ただ、幸いにも、共有している”Mac mini”は常にサードバーに表示されているので、当面の間は、そちらからNAS化したディスクにアクセスするしかなさそうです。
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“Mac mini”とM1 Maxの”MacBook Proはどちらも””macOS Monterey“です。そんな環境で比較的大きな複数のファイルをネットワークを介してコピーしていたら、変なエラーが表示されました。
コピー途中のフォルダにはこんなあいこんが表示されたのでクリックしてみると、
という画面が表示されるので、”コピーを終了”ボタンをクリックしてみると、どうも操作を再開するみたいです。
コピーがうまく完了する場合もありますが、サーバはちゃんとマウントされているのに、接続できないというエラーが表示されることもありました。
原因は不明ですが、ファイル共有を有効にしている”Mac mini”を再起動すると症状は治りました。多分、”macOS Monterey“のバグっぽいですね。
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“macOS Monterey“にアップデートしてから、ファイル共有を有効にしている”Mac mini”との接続が切れてしまう不具合が発生します。対処方法は、ファイル共有を有効にしている”Mac mini”を再起動するしかないようです。
ファイル共有だけでも、短期間にこれだけの不具合が発生していますので、ビジネスでマックを使っている場合は”macOS Monterey“へのアップデートはもう少し待った方が良さそうですね。
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