バッファローWiFi ルーター無線LANでWiFi 2.4GHz帯の呪縛から開放 “バッファローWiFi ルーター無線LAN Wi-Fi6 WSR-1800AX4S”
我が家のリビングルームに設置しているダイキン製のエアコンには、外出先からエアコンをリモートコントロールするための“ダイキン 無線LAN接続アダプター BRP051A41”を接続しています。
普段は接続アダプタのお陰で、ショートステイの旅行先からもリビングルームのコンディションを確認したり、エアコンの温度を調整できたりするので便利な思いをしているのですが、電気の定期点検などで一時的に停電したり、自宅のネットワーク環境を少し変更したりした直後、接続アダプタとリビングルームに置いてある無線LANルーターを再接続できず、毎回、丸一日悪戦苦闘する場面になってしまうので、今回はその原因をしっかり見極めて、くだらないことで無駄な時間を使うことのないように対策したので、その経緯などをTALKしようと思います。
なお、今回のTALKの内容は、2.4GHz帯を利用するガジェットやスマートホーム用デバイスなどでも置きているネットに繋がらない問題、あるいは何度も切断されてしまう問題の解決にも応用が効くので、同じような悩みを抱えている方には参考になると思います。
< リビングルームの無線LANルーター >
我が家のインターネット環境は、”ドコモ光” (“我が家のインターネット回線を100Mbpsから1Gbpsに速度変更契約しました “ドコモ光”“)と、”J:COM“のケーブルテレビとセットのインターネットサービスの2種類を利用しています。
そんなわけで、リビングルームには、
“J:COM”のインターネットの方は、”J:COM”から借りている”ワイヤレスケーブルモデム HG100R-02JG“にLANケーブルを挿して”NETGEAR Orbi Micro RBR20“でリビングルームのネット環境を構築しています。
一方、”ドコモ光”の方は、書斎に設置したいるNTTのモデムにLANケーブルを挿して”TP-Link Deco M5“で書斎のネット環境を構築していますが、こちらの製品はメッシュでネットを構築できるので、2台目の”Deco M5″をリビングルームに置いて、書斎のインターネット環境を拡張しています。
< 現況の問題点とは? >
冒頭で説明した通り、何らかの理由で無線LANルーターの電源を入れ直すと、ダイキンの接続アダプタが無線LANルーターを認識できなくなってしまいます。一見当たり前なのかな?と思うかもしれませんが、大抵のデバイスは、無線LANのSSIDとパスワードが同じであれば、自動的に再接続してくれるので、毎回認識しなくなるのは面倒に他なりません。
実際、ダイキンの接続アダプタ専用アプリの画面を見てみると、
エアコン本体の認識はちゃんと出来るのに、
そのエアコンが接続していた無線LANルーターが、アプリの一覧リストに表示されなくなってしまいます。
実は、毎回こんな感じなんですが、幸いにもこれまでは、2台あるうちのどちらか一方の無線LANルーターをアプリが認識していたので、結果的にはどちらか一方でエアコンをインターネット接続できていました。しかしながら、今回はセットアップ手順を何度やり直しても、どちらの無線LANルーターも一覧リストに表示されず、ダメ元で”NETGEAR Orbi Micro RBR20″のセキュリティ設定を一時的に変更し、ルーターを再起動したら、ようやく一覧リストに表示された、という状況でした。
< ダイキンのサポートに問い合わせた結果 >
こんな些細なことで毎回無駄な時間を浪費するのは今回限りにしたいと思い、ダイキンのサポートにメールで問い合わせてみました。
ダイキンからの回答を要約すると、
「今回の要因は、暗号方式の問題ではなく、
無線LANルーターが2.4GHzの使用チャンネル12、13で接続しようとしていたのではないかと推察されます。
※BRP072A41は、チャネル1~11chに対応しています。」
ということでした。
改めて、ダイキンのホームページでデバイスのスペックを確認してみると、
お使いいただけるネットワーク接続環境(無線LANルーター)
無線規格:IEEE802.11b/g/n、2.4GHz [BRP051A41は11bに対応]
チャネル:1~13ch [BRP072A44/41は、1~11chに対応]
暗号方式:WPA-PSK(AES)、WPA2-PSK(AES)
DHCP、および、固定IPアドレス
IPv4対応
ということで、我が家の接続アダプタは、2.4GHzでも1〜11までのチャンネルにしか対応していないことが判明しました。
< 我が家の無線LANルーターではうまく接続できない理由 >
では、なぜ我が家の無線LANルーターでは、うまく接続できないのか?
との理由は、”NETGEAR Orbi Micro RBR20″、”TP-Link Deco M5″どちらの無線LANルーターも、2.4GHzの使用チェンネルを個別に設定するオプションがないだけではなく、使用するチャンネルは無線LANルーターがネットワーク環境に応じて自動的に設定しているからでした。
実際に、どのようなネットワーク環境で運用されているのかmacOS版の”WiFi Explorer Lite“で確認してみました。
結果、”TP-Link Deco M5″はチャンネル 12だったのに対して、”NETGEAR Orbi Micro RBR20″はチャンネル 3を使用していました。なので、ダイキンの接続アダプタの専用アプリが”NETGEAR Orbi Micro RBR20″を認識できていたわけです。
なお、”J:COM”の”ワイヤレスケーブルモデム HG100R-02JG”はチャンネル1を使用していましたが、ケーブルモデムの管理画面を見てみると、デフォルトでは2.4GHzのチャンネルは”Auto”に設定されていて、サポートしているチャンネルは1〜13でした。ですので、デフォルトのままですが、いずれはチャンネル13になってしまう可能性もゼロではないのかもしれません。
とは言え、我が家のようにネットワーク環境は自分で構築したい派でなければ、こちらのケーブルモデムのチャンネルを13未満に設定しておけば、ダイキンの接続アダプタを安定的に接続できるはずです。
というわけで、今回はたまたま解決しましたが、次回、同じような場面でもうまいこと接続アダプタが認識できるチャンネルに割り当てられている保証がないので、抜本的な解決にはなりません。
そこで、世の中のトレンドとは逆行しますが、2.4GHzの使用チャンネルをマニュアルで設定できる無線LANルーターにリプレースすることにしました。
< 無難なバッファロー製無線LANルーターを選択 >
本当はすべて全自動でネットワークを最適化してくれる最新で海外製の無線LANルーターにしたいところですが、今回は安定的にダイキンの接続アダプタを利用したい、という目的を達成するために、
を購入しました。
購入製品を選んだ基準は、
・2.4GHzと5GHzをサポートしている製品。
・2.4GHzの使用チャンネルをマニュアルで設定できる製品。
・折角なのでWiFi6対応の無線LANルーターで、かつ面倒になりそうな独自機能をマニュアルでオフにできる製品。
です。細かいな機能はアマゾンなどの販売ページには掲載されていないので、目星をつけた製品の取説を事前にチェックしたうえで製品を選びました。
ちなみに、こちらの製品は、接続可能な端末台数が14台なので、スマートホーム対応デバイスをたくさん導入していたり、家族それぞれで複数のガジェットを利用している場合には向いていませんのでご注意下さい。
< バッファロー製無線LANルーターをセットアップ >
特段、細かな設定を行わないのであれば、”J:COM”から借りている”ワイヤレスケーブルモデム HG100R-02JG”にLANケーブルでバッファロー製無線LANルーターを接続するだけです。
後は、製品に添付されているSSIDとパスワードでインターネットに接続する、といったシンプルなセットアップでした。
今回は、2.4HGzの使用チャンネルを変更したいので、専用アプリで設定変更を行いました。
専用アプリのホーム画面右上にある”設定画面を表示する”ボタンをタップすると、Webブラウザが起動して設定画面が表示されます。
設定画面にログインすると、こんな感じの画面が表示されます。
“無線LAN”という項目をタップします。
こちらの画面のチャンネルという項目を、”自動”から任意のチャンネル番号に変更して設定を保存すればOKです。
序に、すぐ下にある帯域という項目も幅広な設定に変更しておきました。
以上で設定完了です。
設定画面で、以前から使用していたSSIDとパスワードに変更すれば、これまで2.4GHzのWiFiを利用していたリビングルームのデバイスが自動的に再接続しました。勿論、ダイキンの通信アダプタも同様です。
新しい無線LANルーターに切り替えたアドバンテージとしては、WiFi6ということで、体感速度が大幅に早くなりました。例えば、室内を監視しているカメラの接続が早くなったり、ビデオの再生もスムースになりました。ダイキンの通信アダプタがきっかけだったとは言え、リビングルームのネットワーク環境が改善できたので、あまり余る導入効果を得ることができました。
今回は、普段気にしていなかった部分でWiFiネットワークのトラブルになってしまいましたが、いろいろ体験することでWiFiの仕組みを少しだけ理解できた気がします。もしかすると、2.4GHzを利用するスマートホーム対応デバイスで、なかなか自宅のWiFiに接続できない、といったトラブルも今回と同じ原因なのかもしれません。そういう意味では、任意のチャンネルに固定できるタイプの無線LANルーターは何かと役に立つかもしれませんね。
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