SNSの広告を見ていて何となく気になっていたWishの商品を実際に購入してみました “Beats Studio 3” “Bose SoundLink Mini II”

Facebook等を眺めていると、有名ブランドのガジェットが信じられない価格で購入できる宣伝している”Wish“の広告を見たことないですか？例えば、こんな感じ。

実際に、”Wish”の販売ページを見てみると、アマゾンのタイムセールなどで良く見かける面白そうだけど買わないよなあ、という所謂、中華な製品が圧倒的に多いなかで、有名ブランドの製品を激安で販売しているお店があるので、ま、仮に騙されたとしても数千円の買い物なので、物は試しということで、前から欲しかった商品と思わるものを2点購入してみました。

 

< Beats Studio3 Wireless ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン >

“Beats Studio3 Wireless ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン“が激安で販売しています。商品名や掲載写真も本物っぽい感じです。

“Wish”の場合、いろいろな店舗が同時に同じような商品を販売しているので、注文時の価格はマチマチです。

商品が発送されると、荷物のトラッキングが可能になります。こちらの商品は、およそ2週間ぐらいで手元に届きました。

 

こちらが届いたパッケージです。本物を見たことがないので詳細は分かりませんが、パッケージの印刷はそれっぽいです。でも、肝心な梱包箱がフニャフニャです。この時点で、やっぱりか！と後悔した次第です。

パッケージの印刷内容だけとっても、明らかな著作権侵害ですよね。

中身はこれだけです。取扱説明書もなければ、収納ケースもありません。

見た感じや触り心地はソコソコなんですが、購入ヘッドフォンとは思えない軽さが気になります。ま、どうみても三流メーカー製ですね。

この商品が偽製品であることがひと目で分かる部分がこちらの外見です。本物は、”こちら“です。明らかに、アマゾンのタイムセールで売っているような中華ヘッドフォンですよね。え？購入するタイミングで分からなかったの？と思うでしょうが、この角度から見た写真が掲載されていませんでした。

恐らく、こんな製品をベースに、あたかもBeats製品のような偽製品を作ったんだと思います。

販売ページには、こんな感じで、まるで本物のアップル製品であるかのような写真も掲載しています。これだけでも著作権侵害ですよね。

iPhoneとペアリングする際も、本物だったらアップル製品なので、接続用のポップアップ画面が出るはずですが、この製品は普通のBluetoothデバイスと同じ操作でペアリングを行います。

ペアリング後、iPhoneのコントロールセンターを表示すると、デバイス名が本物そっくりに表示されますが、本物の場合はアイコンがヘッドフォン、それに対して、この製品は普通のBluetoothデバイスとして認識されています。つまり、明らかに、アップル製品ではないという証拠のひとつになります。

ノイズキャンセリングなどの設定項目もありません。

 

ちなみに、ヘッドフォンのサウンドクオリティは、普通のBluetooth仕様のヘッドフォンと同等レベルで可もなく不可もないといった感じです。ノイズキャンセリングや上質なサウンドは体験できないものの、これだったら、”Beats Studio3 Wireless”の偽製品としてではなく、直球にBluetooth仕様のヘッドフォンして販売すれば、むしろ値段相応の商品として評価されたはずです。普通に良い製品を製造できる (もともと自国の生産技術ではないにせよ)のに、なぜ中国人って、わざわざ偽物を限りなく本物らしく販売することにこれだけ固執するんでしょうね？こうしたスタンスが全く理解できません。しかも、こうした犯罪行為を公然とやってのける精神文化も理解できません。

いずれにしても、人を騙して商品を買わせる姿勢は決して許されることではありませんし、何より著作権侵害に関してこれだけの状況証拠があるので、当然の流れとして、返金を請求しました。注文履歴のページで、”Wish”のカスタマーサポートに状況を申告できるので、早速、レポートを提出しました。

でも残念なことに、何度、回答を催促してもまったく無視。カスタマーサポートって何の役にも立たない感じだね。

 

 

< Bose SoundLink Mini Bluetooth speaker II ポータブルワイヤレススピーカー >

“Bose SoundLink Mini Bluetooth speaker II ポータブルワイヤレススピーカー“が激安で販売しています。商品名や掲載写真も本物っぽい感じです。

ちなみに、ヘッドフォンで痛い目に遭ったのに、なぜ、この商品を購入したのか？と思われるかと思います。その理由は、この商品の販売ページには”再整備品”と明記されていたことと、1点だけの失敗談だったらたまたま運が悪かっただけだよ、という落ちになってしまうからです。

こちらは、およそ1ヶ月ぐらいで届きました。本物をまるっとコピーした雰囲気がぷんぷんするパッケージです。この時点で、おまえもか！という気持ちが最高潮に。

ここまでコピーしちゃうと、明らかな犯罪行為ですよね。

パット見は本物？と思うかもしれませんが、BOSEのロゴが偽物感を醸し出しています。しかも、外装はチープなプラスチック製です。

本物との大きな違いのひとつが、マイクロSDカードの挿入口がある点です。実は、最初にご紹介したヘッドフォンにもマイクロSDカードの挿入口があります。実際に試してはないのですが、マイクロSDカードに保存した音源を再生することができるみたいです。

最初に言い忘れましたが、パッケージの中身は、スピーカー本体とケーブル2本、そしてこのペラペラの説明書だけです。

本物のパッケージ構成はこんな感じ。

操作パネルも本物に似てはいますが、

本物の取説で確認してみると全く違っていました。

手前が本物、奥に見えるのは今回購入した偽物です。並べてみると、外見のクォリティの違いがはっきり分かります。

実際に、Bluetoothをペアリングしてみると、製品名が違うことが一目瞭然です。この点は、前述のヘッドフォンの方が手が込んでいました。

というわけで、こちらもカスタマーサポートに連絡してみましたが、一切回答はありませんでした。どうも、サポート用の画面がそれっぽく作ってありますが、画面の向こう側にはだれもいない感じがします。張りぼてだね。

 

今回、”Wish”を通じて、2点買い物をしてみましたが、いずれも明らかな偽物商品でした。それも犯罪行為そのもののコピー商品。この体験から言えることは、”Wish”で販売している商品は、すべて偽物だと思った方が無難だということです。今回は比較的安い商品で騙されたが、くれぐれもノートパソコンや家電製品などの高価な商品は買わないことを強くオススメします。

個人的な意見ではありますが、こういった偽物商品を公然と販売しているマーケットを提供するアプリは、アップルやGoogleのストアから一刻も早く排除すべきだと思います。”Wish”アプリのダウンロードを許容していることは、犯罪に手を貸していることとイコールだと思います。

それから、こういった偽物商品を販売する業者に言いたいのは、一刻も早くこういった偽物の製造・販売を止めなさい！ということ。大の大人として恥ずかしくないですか？こういうことを繰り返していると、いつまで経っても中華の闇扱いされ、中華製はやっぱりだめだよね、という評価になってしまうはず。わざわざこういった犯罪行為をしなくても、チープな商品を安価に販売するという当たり前のことを、包み隠さず堂々とやれば良いと思います。なぜ、中華圏って健全でストレートな商売ができないんでしょうね？

 

その後、この件をやや忘れかけていたある日、”Wish”のサポートからメールが届き、今回、購入した商品のうち、最初に届いたBeatsの偽商品の代金と送料を返金した旨のお知らせをもらいました。

実際には、メールを受信した当日に、PayPal宛に返金されていました。

この調子でいけば、もしかすると、BOSEの偽商品に関しても返金してもらえるかもしれませんね。

“Wish”のサポートについてはクイックレスポンスをお願いしたいところですが、ま、結果オーライっていう感じかな。とは言え、”Wish”を二度と利用することはないと思います。

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ワンポイントアドバイスです。

この手のマーケットプレイスに出品されている商品を面白半分、あるいはジョークという感覚で購入するのは、勿論、自由なので、最初から粗悪品だと分かって買う分には自己責任ということで良いかと思います。とは言え、明らかに違法な商品が目立つマーケットなので、支払いの際は絶対にクレジットカードは利用せず、PayPal一択で買い物をすることを強くオススメします。粗悪品を買っただけじゃなくて、大切な個人情報も盗まれてしまうリスクは十二分にあるので、くれぐれも気をつけて下さいね。

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BOSEの偽商品についても、送料を含め、全額返金していただきました。

 

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