これを知っていると困った時に役に立つTips Raspberry Pi ラズパイ編
今回のTALKでは、今年に入ってから書き溜めた、”Raspberry Pi“に関する個人的な備忘録をご紹介します。いずれも、ちょっとした内容ですが、知っていると何かと役立つTipsです。
< マイクロSDカードをバックアップ中の進行状況を確認する >
本番運用に移行する前に、ラズパイのマイクロSDカードをバックアップする方法は、ネットで調べればたくさんヒットします。
マウント中のデバイスを一覧表示して、マイクロSDカードのマウント名を確認。この例では”disk8″。
diskutil list
マイクロSDカードをアンマウント。
diskutil umountDisk /dev/disk8
“raspi-init.img”という名前のディスクイメージでマイクロSDカードの内容をフルバックアップ。
sudo dd if=/dev/disk8 of=raspi-init.img bs=1m
でも、バックアップ処理に入ると、ターミナル画面の表示に変化がなく、バックアップが終了するまで、ちゃんと処理が実行中なのか不安ですよね。
そんな時、”Ctrl + T”を実行すると、下図のように、バックアップ処理の進行状況を確認できます。これは便利!
ちなみに、バックアップした内容をマイクロSDカードにリストアする手順は次のコマンドがよく紹介されていますが、
diskutil umountDisk /dev/disk8
sudo dd if=./raspi-init.img of=/dev/disk8 bs=1m
個人的には、”balenaEtcher“を利用した方が安全でかつグラフで進行状況を確認できるので便利、そして何より高速でリストアできるのでオススメです。
※ リストアをアプリでできるんだったら、バックアップも同様のアプローチができないかなあ?と思い、macOS標準アプリの”ディスクユーティリティ”で試してみたのですが、結果うまく実行できませんでした。残念!
< アナログ端子に繋げた外部スピーカーから音を鳴らす>
ラズパイのアナログ端子 (ヘッドホン出力端子、AUX端子)に外部スピーカーを繋げたのに音が鳴らない時の対処方法です。
※ あくまで個人の経験ですが、ラズパイのアナログ端子で外部スピーカを利用する場合、”Raspberry Pi 4“は問題なさそうですが、”Raspberry Pi 3 model B“は、どのハードウェアで試してもノイズが乗ります。”Raspberry Pi 3 model B“を使うのであれば、HDMIあるいはBluetooth接続が良いかと思います。
ラズパイの”ターミナル”で”sudo raspi-config
“と入力すると、ラズパイの設定画面が表示されますので、”7. Advanced Options”を選択して下さい。
“A4 Audio”を選択。
“1 Force 3.5mm (‘headphone’) jack”を選択して、”了解”を選択すれば、アナログ端子 (ヘッドホン出力端子、AUX端子)に外部スピーカーから音が鳴るようになります。
< ラズパイにBluetoothスピーカーを接続する コマンドライン編>
先日のTALk (“Raspberry PiでBluetoothスピーカーが使えるのか格安スピーカー実践で検証してみる“)で、ラズパイにBluetoorhスピーカー “Bluetooth スピーカー ZENBRE M4 超小型 ワイヤレス “を接続する手順に挑戦しました。
ただ、正直なところ、ラズパイとBluetoothって、いまひとつ相性が良くないのかも?と思う場面もあったので、別の対応方法 を試し、なかなか安定しているので、メモ程度の扱いで紹介しておきます。でも、この方法は”mplayer“による再生は良い感じですが、どれだけ汎用性があるのかは未確認です。
ラズパイとBluetoothスピーカーをペアリングする (大筋は前回と同じ)
sudo bluetoothctl
scan on
Bluetoothスピーカーのアドレスをメモ。
scan off
trust 84:xx:xx:xx:xx:91
pair 84:xx:xx:xx:xx:91
connect 84:xx:xx:xx:xx:91
paired-devices
ペアリングが完了したことを確認。
quit
sudo apt install bluealsa
nano ~/.asoundrc
Bluetoothデバイスを別名定義
amixer -D bluealsa
bluez-alsaがBluetoothスピーカーを認識していることを確認
ボリューム調整。
amixer -D bluealsa sset 'ZENBER-M4 - A2DP' 60%
< ラズパイにBluetoothスピーカーを接続する GUI編 >
上記のコマンドライン編もアリだとは思いますが、その後試したラズパイのデスクトップ環境での設定作業の方が遥かに簡単で、しかも汎用性がありそうなので、そちらも紹介しておきます。
ラズパイのBluetoothメニューの”Make Discoverable”項目を選択すると、Bluetoothメニューの色がグリーンに変化します。
ペアリングしたいBluetoothスピーカをペアリングモードにし、Bluetoothメニューの”Add Device …”を選択します。
“Add New Device”画面で、ペアリングしたいBluetoothスピーカを選択して”Pair”ボタンをクリックします。
ペアリングが成功すると、下図のような画面が表示されます。
ラズパイのオーディオ出力選択メニューの右クリックして、ペアリングしたスピーカを選択すればOKです。この時、メニューのアイコンを右クリックするのがポイントです。
ラズパイのターミナルで、以下のコマンドでBluetoothスピーカから音声が聴こえることを確認します。
aplay /usr/share/sounds/alsa/Front_Center.wav
mplayer /usr/share/sounds/alsa/Front_Center.wav
確認を終えたら、ラズパイのBluetoothメニューの”Stop Discoverable”項目を選択すれば設定作業はすべて完了です。こちらの方が簡単でしょ。
< VNC Viewerでラズパイの画面が表示されなくなった時の対処 >
macOSやWindows環境の”VNC Viewer“でラズパイにアクセスしたら、下図のようにラズパイのデスクトップ画面が表示されなくなった時の対処方法です。
ラズパイの”ターミナル”で”sudo raspi-config
“と入力すると、ラズパイの設定画面が表示されますので、”7. Advanced Options”を選択して下さい。
“A5 Resolution”を選択。
“Default 720×480″以外のオプション項目を選択して、”了解”を選択して下さい。
改めて”VNC Viewer“でラズパイにアクセスすると、ラズパイのデスクトップ画面が表示されるようになります。
< ラズパイカメラで撮影した静止画を定期的にLINEに送る >
先日のTALK (“新しいラズパイ4で動体検知カメラ motion + LINE Notify + Node-RED を試してみる (2)“)で、新しく買った”Raspberry Pi 4” + “LABISTS Raspberry Piカメラモジュール 1080P 5M OV5647センサー ケース付き” + “Motion” + “LINE Notify“+ “Node-RED“を使って動体検知カメラに挑戦しました。
ただ、動体検知カメラの定番ソフトウェア”Motion“って、かなり敏感に動体検知するので、シーンによっては大量のメッセージがLINEに届いてしまい、それはそれで鬱陶しいと思うかもしれません。
例えば、1時間に一度ぐらいの頻度で、自宅の様子をLINEで確認したいといったニーズには、次のシェルスクリプトが心地よいかもしれません。
sudo nano /home/pi/stillcamera.sh
chmod +x /home/pi/stillcamera.sh
シェルスクリプトをcronに登録しておけば、日中だけ1時間置きに自宅の様子をLINEで確認できるようになります。ま、普段はこのぐらいのペースで十分かもしれませんね。
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