Canon EOS RとEF70-300mm F4-5.6 IS II USMで紅葉やヒコーキを撮影してきました

いろいろ悩んだんだけど、やっぱりキャノン EOS Rを予約しちゃいました!

待望のEOS Rが我が家に届いたのでセットアップをしつつファーストインプレッション

フルサイズのEOS Rを活かせる望遠レンズを EF70-300mm F4-5.6 IS II USMを20円で購入!“の続きです。

 

先日購入した”キヤノン EOS R フルサイズミラーレス一眼ボディー“と”Canon 望遠ズームレンズ EFレンズ EF70-300mm F4-5.6 IS II USMフルサイズ対応 EF70-300IS2U“の組み合わせで、箱根の紅葉スポットや小松基地でヒコーキ写真の撮影を楽しんできましたので、両製品の使い勝手などを簡単にレビューしておきます。

なお、今回のレビューは、あくまでも両製品の組み合わせによる感想などになりますので、単体ごとの厳密な評価ではありません。念のため。

 

(1) レンズの前玉に付いていた白い点問題

前回のTALK (“フルサイズのEOS Rを活かせる望遠レンズを EF70-300mm F4-5.6 IS II USMを20円で購入!“)で、購入したばかりのレンズの前玉に白い点が付いていた、という件のフォローから。

マップカメラ“に返送して状態を確認してもらったのですが、

「ご指摘いただいたチリの確認ができませんでした。なお誠に恐縮ではございますがレンズ内の状態につきましてはメーカーの出荷基準内と存じます。」ということで、再度送り返してもらった次第です。その後、自分なりに改めてチェックしてみたところ、書斎のLED照明が反射して白い点としてレンズに写っていた模様です。表の自然光ではクリアなレンズでしたので、今回は私自身の勇み足といった感じでした。マップカメラさん、丁寧な対応を有難うございました。

 

(2) まずは作例をご覧下さい

いずれの掲載写真もAdobe LightroomでRAW現像しています。また、今回掲載している写真は、Adobe Lightroomのアルゴリズムを使って、原寸大 (6720 x 4480)の写真をそのまま (500 x 333)にリサイズしました。そのため、リサイズ処理により、写真のクォリティは相応に劣化しています。

 

(a) 箱根 箱根美術館で撮影した紅葉

今年も伊豆・箱根の紅葉をピッカピカの青空のもとで楽しんできました (1) “箱根美術館””。

この日のコンディションはピッカピカの雲ひとつない快晴で、秋とは思えないほど日差しが強いなかで撮影しました。撮影モードは、プログラムAE (P)です。

こちらの撮影がフィールド初体験だったこともあり、最初のうち、望遠端のままシャッターボタンを半押ししてもAFが自動的に動作せず、一旦、広角端に戻してAFを動動作させるといった操作が気になりました。帰宅後、”EOS R”側の設定を見直した結果、”AF5: AF測距不能時のレンズ動作”の設定を”サーチ駆動する”に変更することで、望遠端でも正常にAFが機能するようになりました。

こちらの写真の写真データを添付しておきます。

 

 

(b) 小松基地で撮影したヒコーキの写真

久しぶりに小松基地のスポッティングと絶品お寿司を味わってきました (1) “小松基地””。

この日のコンディションは、一日を通じて小雨が降り、低くて厚い雲が空一面を覆っていました。撮影モードは、シャッター優先AE (Tv)で、戦闘機狙いなので全て1/2000で設定しました。

 

“EOS R”で設定した内容をメモしておきます。ミラーレスカメラだと戦闘機は撮影できないのでは?と思う方が多かと思いますが、今回のように離発着する戦闘機であれば、一眼レフカメラと同じような写真を撮ることができます。勿論、大型の民間航空機でしたらなおさら問題ありません。

加えて、”EOS R”の連写性能ですと、高速で移動する戦闘機の撮影は無理だと思うかもしれません。これまで使ってきた”EOS 7D Mark II“の場合、10コマ/秒の連写性能があるとは言え、バッファ性能がネックなのか、連写をしっぱなしにしていると次第に遅くなってしまいます。ですので、出来るだけ安定した連写を維持できるよう、3〜5コマ/秒程度に押さえて戦闘機などを撮影していることもあって、”EOS R”の連写性能であっても、殆ど気になることはありませんでした。むしろ、連写時に起きるファインダー表示の遅延の方が何とかならないかなあと思った次第です。とは言え、航空祭やエアショーで行われる戦闘機による機動飛行展示に関しては、シーンによってフォローしきれない場合がありそうですね。(ま、一眼レフカメラでも被写体を追いきれないシーンは常にありますしね。)

 

今回の撮影で使用した設定値は次の通りです。

AF1: AF動作 -> サーボAF SERVO

AF1: AF方式 -> 領域拡大AF (周囲)

AF1: コンティニュアスAF -> する

AF3: 被写体追従特性 -> ±0

AF3: 速度変化に対する追従性 -> +1

AF3: 測距点乗り移り特性 -> ±0

AF5: AF測距不能時のレンズ動作 -> サーチ駆動する

 

このヒコーキは、B767-300という中型の民間航空機ですので焦点距離が170mmでちょうど良かった感じです。また、撮影コンディションが良くなかったため、シャッター速度優先(1/2000)ですとISOが1250になってしまいましたが、ノイズは少なめで気になる程ではありませんでした。

 

こちらもシャッター速度優先(1/2000)で、ISOは4000という写真です。正直ノイズ感は多少ありますが、約3030万画素というカメラ性能もあってか、仮に1.4倍程度のトリミングなら何とか耐えられるかなあといった感じです。

 

 

こちらは小型の民間航空機 B737-800ですが、このぐらいのサイズの航空機であれば、焦点距離が300mmでちょうど良い感じでした。

 

こちらも焦点距離が300mmですが、F-15Jといった戦闘機ですと、後ろに背景がないと機体がかなり小さく感じてしまいます。

 

 

(c) 京都 永観堂で撮影した紅葉

今年の秋も京都で綺麗な紅葉と美味しい料理を楽しんできました (3) “京都永観堂禅林寺“。

この日は晴れたり曇ったりといった微妙なお天気のもと、ほぼピークに向かう紅葉を撮影しました。撮影モードは、プログラムAE (P)です。

こちらの写真の写真データを添付しておきます。

 

 

(d) 千葉で撮影した紅葉と海に沈む夕日

今年最後の紅葉を観にドライブを兼ねて千葉に行ってきました (1) “檀特山 小松寺””。

今年最後の紅葉を観にドライブを兼ねて千葉に行ってきました (3) “養老渓谷” “海ほたる”“。

千葉は紅葉のピークが遅めなので、12月に入ってから撮影しました。この日は一日を通じてピカピカの快晴。撮影モードは、プログラムAE (P)です。

こちらの写真の写真データを添付しておきます。

 

(3) 実際に使ってみた感想など

正直なところ、”EOS R”だからこれができる!といった明確なアドバンテージを感じるカメラではありません。ですので、オリジナリティという側面から評価するなら、キャノンユーザでなければ、敢えて、このカメラをチョイスする必然性はないと思います。”EOS R”をベースに、将来、特徴があるミラーレスカメラの開発が行われると思いますので、他社ユーザさんたちは、その辺りの動向を見極めつつ導入を検討すれば良いと思います。

一方、POOHのように既存のキャノンユーザの場合はどうでしょう?

“EOS R”がカメラボディ単体による販売スタイルをとっていることからも分かる通り、比較的リーズナブルな価格帯で、フルサイズかつ約3030万画素という高画質なカメラを買える、という部分に着目する意義はあると思います。実際、高画質でフルサイズな写真は綺麗ですし、広い画角で撮った写真にはストーリー性も加わって味わいのある作品作りにも貢献してくれるような気がします。

更に、”キヤノン マウントアダプター「EF-EOS R」 EF-EOSR“や”コントロールリング マウントアダプター EF-EOS R“を使うことで、これまで買い足してきたレンズ資産を活かすことができるので、カメラに係る支出を大幅に抑えることができます。加えて、レンズ資産を既存の一眼レフカメラとシェアすることで、旅先での荷物も減らすことができるので、移動時や撮影現場での負担も減らすことができます。恐らく、海外のエアショーには、”EOS R”と”Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 7D Mark IIボディ“、そしてレンズを2本程度、といった装備で臨むことになりそうな気がしています。

細かいことですが、”EOS R”の発売前にマイナスポイントとして評価されていたバッテリーの保ち問題ですが、被写体的に連写撮影を多用しないこともあってか、個人的には全く気になっていません。逆に、バッテリーの減りが少ないの方では?と思っているほどです。

 

それから、今回使用した”Canon 望遠ズームレンズ EFレンズ EF70-300mm F4-5.6 IS II USMフルサイズ対応 EF70-300IS2U“は、画角的に”APS-C“機よりもフルサイズ機に向いているレンズだと思います。それと、レンズの重量も約710gと望遠レンズのなかでは軽い方なので、素人による写真撮影のレベルでしたら、約1,050gのLレンズよりも何か使い勝手が良いのでは?と思います。お値段的にもリーズナブルなので、1本持っていても損はないレンズのひとつだと思います。

 

 

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tomohiko

長年に渡りMacintosh向けの自作アプリを作り続けているPOOHです。最近はiPhone,iPad向けアプリ開発にも挑戦中。グルメ、旅行、露天風呂、写真、サイクリング、映画、STAR TREKが大好き。レトロでSFなおもちゃを大量にコレクション。プレーリードッグと同居中。

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