Raspberry Pi専用の”Elegoo Raspberry Pi 3.5 Inch TFT LCDタッチスクリーンモニター “を試してみました

Raspberry Piを中心にしたPOOH的な電子工作のTALKは、”Raspberry Piで航空機のADS-Bを受信してみました”セルフパワーUSBハブ Raspberry Pi Camera V2″ (12)“をご覧下さい。

 

先日、アマゾンのタイムセールで、前から気になっていたRaspberry Pi専用の3.5インチ液晶ディスプレイが、破格の千円台で販売されていたので、思わず買ってしまいました。

今回、購入したのは、”Elegoo Raspberry Pi 3.5 Inch TFT LCDタッチスクリーンモニター ラズベリーパイモデルB B + A + AモジュールSPIインターフェイス(タッチペン付き)SC06“です。

スポーツサングラスといっしょに買ったので、こんな感じのお会計でしたが、ディスプレイ単体だと1千円台で購入できたので、とってもお得感がありました。ちなみに、諸般の事情で、サングラスの方は返品しました。その辺りの状況に興味がある方は、”Torege スポーツサングラス 偏光レンズ 超軽量 TR90 UV400を買ったんだけど返品しました!“をご覧下さい。

 

(1) まずはちょっとだけクレームですが…

クレーマーっぽい内容になってしまいますが、ちょっとだけ前置きをしておきます。

タイムセールの数量限定販売という状況もあって、アマゾンの商品ページに掲載されていた”Raspberry Pi 3 2 Model B B+ A+ Aにサポートし、HDMIモニタと完璧に互換できます“という日本語的に怪しげな説明文を確認したところでポチってしまったのですが、実際に商品が届いた時点で分かったことは、HDMIインターフェイスは実装されておらず、商品名の一部にもなっている通り、”SPIインターフェイス“仕様の製品でした。

というわけで、基本、Raspberry Pi専用の液晶ディスプレイです。

それにしても、”HDMIモニタと完璧に互換できます”って、どういう意味なんだろう?

もし、HDMIでも接続できる小さな液晶ディスプレイが欲しいという方は、こちらの製品ではなく、例えば、

OSOYOO(オソヨー) HDMI 3.5インチLCDディスプレイ モニター タッチスクリーン 1920×1280ハイビジョン Raspberry Pi 3 2 Model B に対応 (3.5″ HDMI LCD)“とか、

Kuman 3.5インチ HDMI Raspberry Pi用ディスプレイ タッチスクリーン LCD モニター 解像度(480*320から1920*1080まで) ビデオ ゲーム 更新版 Raspberry Pi 3 2 Model B B+ A+ A に対応 SC6A“とか、

cocopar Raspberry pi 2B/3B用 3.5インチ タッチスクリーン TFTモニタLCD

といった製品の購入を検討してみては如何でしょうか?(HDMI接続でちゃんと動作するかどうかは保証できませんけど…)

ま、逆に、やっぱり心配だなあ、ということであれば、思い切って、

Raspberry Pi用 7インチ タッチスクリーン付き液晶ディスプレイ(Element14製)“を購入した方が、価格的にはややハードルが高いものの、リスクヘッジできて良いかと。

 

(2) 多少目を潰ればセットアップは意外と簡単だったかも

えーと、この手の格安な中華製品の場合、パッケージにちゃんとした取扱説明書が同封されていることは稀かと思います。この製品も例外ではなく、パッケージには超シンプルな黄色いリーフレットがかろうじて同封されているだけです。ちなみに、小さなCDが同封されていますが、POOHのようにmacOSを使っているユーザですと、このタイプのCD媒体を読み込むデバイスが手元にないと思います。

何もセットアップを行っていない状態で、Raspberry Pi本体に、液晶ディスプレイを、SPIインターフェイスで接続すると、

画面は真っ白です。

で、黄色いリーフレットの表示に印刷されているURLを開いて、”Download”というページにある製品の写真をクリックすると、

インストールに必要なリソース一式がダウンロードできます。仮にWindows環境のユーザであれば、ダウンロードしたリソース一式で、事が足りるような感じなのですが、生憎、POOHはマックユーザなので、PDFファイルを開くぐらいしかできません。

リソース一式のなかにある”3.5inch touch screen user manual(Arduino-English)V1.00.2017.06.01″というPDFファイルが、セットアップ用マニュアルです。

英語のマニュアルですが、然程難しくはないので、ざっと読んでみると、前半はOSベースでインストールする手順が書かれているようです。後半に”Use raspberry official system”という章があるので、既にRaspberry Piを使っているユーザは、そちらに記載されているコマンド類をマニュアルの記載通りに入力、そしてRaspberry Piをリブートすれば、液晶ディスプレイにデスクトップ画面を表示できるようになるはずです。

コマンド投入を終え、Raspberry Piをリブートすれば、こんな感じでデスクトップ画面が表示されると思います。

但し、タッチパネルの操作をしようとしても、ペンをタッチしているポイントと画面上で実行される内容がアンマッチな状態、つまり正確なタッチ操作が行えていない状態なので、更に、マニュアルの記載に従って、コマンド投入したり、キャリブレーション処理を行ってみました。

ただ、コマンド投入はエラーで失敗。(後日、再度、トライして、正常に実行できました-> コマンドのタイプミスでした。)

キャリブレーション処理を行ってはみたものの、正しいタッチ操作には至らず、といった感じでした。

ま、仮に正確なタッチ操作ができるようになっても、あまり利用する場面はなさそうなので、面倒な試行錯誤を続けても何かなあ?と思い、今回はタッチ操作はスキップし、USB仕様のマウスを接続して良しとすることにしました。(恐らく、もうちょっと試行錯誤を繰り返せば、正確なタッチ操作ができるようになったとは思うのですが…)

 

(3) 実際に画面操作をしてはみたのですが…

ま、タッチ操作のことは一旦忘れて、3.5インチサイズの液晶ディスプレイでなにができるのか、ざっとチェックしてみました。

こちらは、フォントサイズを9ポイントに変更した状態です。んんん、所謂、デスクトップ周りの操作ぐらいなら、何とかマウス操作でやれなくもないですが、

ターミナルとか

ファイルマネージャーなどを開くと、こんな具合なので、正直言って、実用的とは思えませんね。

 

(4) 更にこんな不都合もオマケに付いてきたりして…

画面操作のレベルだったら、トホホと思う程度で済みますが、更に使っていくと、次のような不都合に気づき、継続使用はNGかなあ、という気分になってきました。

 

(a) VNCでリモート接続すると画面が3.5インチサイズになってしまう

VNC“で、マックからRaspberry Piにリモート接続すると、画面表示のサイズが3.5インチ相当になってしまいます。

最近は、ターミナルで接続することが圧倒的に多いので、これはこれでご愛嬌なのかもしれませんが、正直、このサイズでの操作は非実用的かと。

 

(b) Raspberry Piをスリープから復帰させようとしてもマウスが…

これは再現性が低い事象ではあるのですが、Raspberry Piをスリープから復帰させようと、マウスをクリクリしても反応しないことがありました。この場合、指で画面をタッチすることで復帰ができますが、マウス操作ができませんでした。こうなってしまうと、ターミナル経由で、Raspberry Piをリブートするしか手がないので、やっぱり、ちゃんと試行錯誤を続けて、正確なタッチ操作ができるようにした方がいいみたいだなあ。

 

(5) で、どうする!?

先程も触れましたが、普段は、ターミナルによるリモート接続をすることが多いので、少々不都合があるからと言って、即NGというところには至っていません。Raspberry Pi本体にピッタリサイズの小さな液晶ディスプレイは、ちょっと可愛い感じもするので、これで操作するというよりは、ちゃんとRaspberry Piが動いているのかチェックするためのインターフェイス程度に考えておけば、良いのかもしれませんね。ま、万が一、Raspberry Piにトラブルが発生した時、ローカルで接続しているディスプレイがあると、保険にはなりそうですしね。

他の製品が同じような感じなのかどうかは分かりませんが、どれも格安の製品なので、遊び程度のスタンスで購入してみれば、何かあっても気持ち的なダメージは少ないと思います。たまに、アマゾンのタイムセールで、通常よりもお求めやすい価格で販売されることもあるので、ちょくちょく覗いてみては如何でしょうか?

 

(6) 上記のブログ記事を書いた翌日壊れました…

上記のブログ記事は、正味1日で書いたのですが、その翌日、Raspberry Piの電源をオンにしてみたら、液晶ディスプレイが真っ白になってしまい、コンテンツを全く表示しないという状態になってしまいました。

対処できるような現象なのか、ネットでいろいろ調べながら、細かく設定を変更するなどして、復活を試みてみたのですが、残念ながら、画面は真っ白のまま。というわけで、仕方ないので、返品手続きを進めることにしました。

 

ホームページ”THE POOH FILES”にも是非お立ち寄り下さい。

tomohiko

長年に渡りMacintosh向けの自作アプリを作り続けているPOOHです。最近はiPhone,iPad向けアプリ開発にも挑戦中。グルメ、旅行、露天風呂、写真、サイクリング、映画、STAR TREKが大好き。レトロでSFなおもちゃを大量にコレクション。プレーリードッグと同居中。

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