PROMISE Pegasus2 R4 12TBにAdobe Lightroomの写真データを移行したよ
年が変わったことを契機に、これまでiMacの内蔵ディスクに保存していた大切なデータを、昨年購入した”PROMISE Pegasus2 R4 12TB(3TB x 4)Thunderbolt 2 RAID”に移行しました。
POOH的に大切なデータは、写真とアプリ開発用のソースコードなどです。勿論、こうしたデータは、ネット上でも複数箇所にバックアップを保管してはいるんですが、普段はデータが手元にないと、細かい作業ができません。しかも、ネット上のサービスって、必ずしも今後も安心して利用し続けられるかどうか分かりませんしね。特に、アメリカ系の企業の場合はね。
で、本題のデータ移行ですが、アプリ開発用のソースコードなどは、普通のファイルとフォルダなので、Pegasus2側に作ったフォルダに単純にコピーすれば移行は完了です。
データ移行で悩んだのが、”Adobe Lightroom”で管理している写真データの移行方法です。
分かってみれば簡単なんですが、大切な写真データの移行なので、事前にネットでいろいろ調べてみました。で、結果的に、以下の手順でデータの移行を行いました。この手順なら、PC本体の内蔵ディスクの容量がいっぱいになってしまい、容量が大きな外付けディスクにLightroomで管理している写真データを移したい場合に有効です。
まずは、移行前の写真データの保存状況ですが、POOHは長年愛用してきたアップル社製のApetureからLightroomに乗り換えたので、やや変則的だと思いますが、一応、写真データを保存していたフォルダの中身を紹介しておきます。POOHの場合は、”LightroomMasters”とのフォルダに実際の写真ファイル、
その他のフォルダ(例えば、Lightroomというフォルダ)にはそれぞれカタログファイル(拡張子がlrcat)とプレビュー用の画像ファイル(拡張子がLrdata)が保存されています。
移行方法のひとつとして、このようなフォルダを丸ごとPegasus2側に作ったフォルダに単純にコピーする手もあるようなのですが、Adobe Lightroomはカタログファイルに記録されている独自のデータで実際の写真を管理しているので、単純コピーだと、作業後にカタログファイルの中身をアップデートしてあげないと、実際の写真ファイルを見つけられなくなってしまうそうです。ですので、今回は安全を優先して、Adobe Lightroom自身が提供しているカタログの書き出し機能を利用して、写真データの移行を行いました。
以降、説明を単純にする意味で、移行すべきカタログファイルが1個だけ、という想定で手順を紹介しますが、もし、POOHのように複数のフォルダに個々のカタログファイルが保存されているような場合は、カタログファイルの数だけ同じ手順を繰り返す必要があります。
Adobe Lightroomを起動した後、サイドバーにある”カタログ”欄の”すべての写真”項目を選択します。
続いて、”ファイル”メニューから”カタログとして書き出し”項目を実行します。
そうすると、以下のようなダイアログボックス画面が表示されますので、Pegasus2側に作った移行先のフォルダを選択後、カタログ名を入力します。ダイアログボックス画面下のオプション項目では、”元画像を書き出し”と”使用可能なプレビューを含める”項目を有効にします。移行作業に時間がかかり、かつ移行先のデータ容量が大きくなってもいいという方は、”スマートプレビューを生成および含める”項目を有効にしてもいいかも。
“カタログを書き出し”ボタンをクリックすれば、カタログファイルと写真データの移行作業が始まります。写真の数にもよりますが、基本、時間にゆとりがある時に実行することをオススメします。
移行が完了すると、移行したカタログファイル単位にフォルダが作成され、フォルダ内にカタログファイルに関連付いている写真ファイルが日付単位に保存されます。
移行が完了したカタログファイルをダブルクリックして、Adobe Lightroomを起動し、ちゃんと移行が完了しているかどうか念のためにチェックして下さい。
移行後、Lightroomメニューの”カタログ設定”項目を開き、カタログファイルの場所も確認しておきましょう。
ちなみに、カタログとして書き出す方法で移行を行えば、写真データは勿論のこと、以前、Apetureで作っていたプロジェクトやAdobe Lightroomで作成したコレクション等の設定も、ちゃんと移行されていているはずです。
最後に、カメラのSDカード等から、新しい写真データを取り込む際、移行先のフォルダ配下に写真データが保存されるように設定し直す必要があります。”読み込み”画面右にある”保存先”欄で、移行先のフォルダを指定すれば完了です。
Pegasus2に写真データを移行して何が良いかと言うと、写真データをRAID 5で保護できることと、Thunderbolt 2接続なので、Adobe Lightroomの起動、終了、写真の閲覧操作などが高速になります。それと、データ移行によってiMacの内蔵ディスクの消費量が激減したことで、今後、マック本体を買い替えた際、Time Machineによるデータの復元も短時間で済むはず。今回、過去18年に及ぶ物凄く大きなデータを一気にPegasus2側に移行したわけですが、それでも5TB弱のディスク容量が残っています。ま、これだけのゆとりが残っていれば、後10年ぐらいはディスクを買い換えることもないかな。
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