最近、”人魚の眠る家”を読んでみました
最近、”人魚の眠る家”を読んでみました。
久しぶりに、ガツーんとくる、とてもヘビーで、かつミステリアスな小説でした。物語のベースにあるテーマは、生命、脳死、臓器移植、母性といった、普通なら売れ筋の小説には採用しない重い内容だったりします。当事者にならないと考えることのないようなテーマだけに、とてつもなく挑戦的な小説だと思います。この本に描かれているストーリーにどっぷり入り込んで、こういった答えのない課題を、登場人物たちといっしょに考える機会を与えてくれる一冊になっています。勿論、東野圭吾さんらしく、上質なミステリーと近未来的な科学を背景に、とてもリアルなストーリーが流れていくので、小説としての面白さを味わうことができます。ある意味、東野圭吾さんの小説らしく、究極の愛が本来のテーマなのかもしれません。万人にオススメできるエンターテイメント的な小説ではありませんが、大人の人たちは、一度、読んでみて決して損はない一冊だと思います。
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