羽田空港周辺の撮影ポイント (1) “浮島町公園” “多摩川河口”
“羽田空港”周辺で航空機を撮影できるポイントって、こまめに探せば、自分好みのスポットがいくつか見つかります。空港内のターミナルは別にして、下の地図のように、POOH的にここならいいかも、って思える場所がいくつかあります。”城南島海浜公園”と”京浜島つばさ公園”は季節が良くなってくれば、週末の早朝サイクリングの目的地にしている場所ですし、”東京都立東京湾野鳥公園”は野鳥を観察しながら、ゆったり気分で飛行機を眺める場所としてオススメだったりします。
先日、真冬だっていうのに、とっても暖かい日があったので、朝方は”浮島町公園”、夕刻は多摩川河口で撮影してきたので、その日の概況をちょっとだけTALKしておきます。
場所の話をする前に、羽田の滑走路の運用について、少しだけ触れておきます。滑走路の運用って、航空機の撮影にとっても重要な要素なんですよね。ただ、その日の風向きなどで、滑走路の運用は変化しますので、今回TALKする内容は、とある冬の日の運用っていうことになります。ちなみに、POOHは、航空管制に関してはド素人なので、あくまで経験的に覚えたってう程度の内容です。あしからず。
その日の朝方は、上の地図のグリーン色の矢印の通りの運用でした。着陸機はRWY34L/R(A, C滑走路)を使用して羽田にアプローチ、離陸機はRWY05(D滑走路)を使用してディパーチャー。ですので、浮島町公園にいれば、離着陸機どちらも撮影できたわけです。一方、夕刻は、ピンク色の矢印の通り、着陸機がRWY22(B滑走路)とRWY23(D滑走路)を使用、離陸機はRWY16L/R(A, C滑走路)を使用といった運用でした。ですので、多摩川河口あたりをウロウロしていれば、離着陸機の大半はフォローできました。一日の間でも、滑走路の運用って、随分、ダイナミックに変わることがお分かりいただけるかと思います。
そんなに面倒なら、空港ターミナルの展望デッキでいいじゃないの?って思うかもしれませんが、展望デッキの場合、B, D滑走路は殆ど見えませんし、第一、第二、国際線の各ターミナルはそれなりに移動が大変なので、その時間帯に観れる航空機の数にかなり制約を受けます。それに、太陽の光とか海の反射とか、自然がもたらしてくれる面白いエフェクトは、展望デッキからだと殆ど期待できないため、単調な写真撮影になってしまいがちかも。
POOHの場合、滑走路の運用をチェックする方法として、こちらのiOSアプリ”Flightradar24 Pro – Flightradar24 AB”と、エアバンドを併用しています。アプリで全体的な傾向が掴めれば、後はエアバンドで離陸のタイミングなどを把握、そうすれば余裕を持ってカメラを構えることができますよ。
それと、日の出や夕陽、あるいは空港上空のコンディションなどを把握するために、自作のiOSアプリ”空港ファン – Tomohiko Shimizu (POOH)”も使っています。ま、自分でこんなアプリが欲しかったので作った次第。
では、それぞれの撮影ポイントに関する情報です。
最初は浮島町公園です。こちらの公園へのアクセスは、バスが便利なようです。POOHはマイカーなので詳しいことは分かりませんが、すぐ近くにバスターミナルがありますので、チェックしてみて下さい。ちなみに、マイカーですと駐車スペースに工夫が必要です。それと、こちらの公園は魚釣りのスポットでもあるので、こちらに来る人たちの多くがマイ自転車で来ているようですよ。
上の地図を見てもらうと分かる通り、離陸機であればRWY16R(A滑走路)とRWY05(D滑走路)が見えます。着陸機であれば、RWY34L(A滑走路)ですね。A滑走路に並行しているC滑走路の離発着機も見えますが、サイズ的には小さめです。
この日の早朝は、快晴でしたので、綺麗な朝焼けのグラデーションを楽しめました。
管制塔も綺麗ですよね。
RWY16R(A滑走路)への着陸機。
RWY05(D滑走路)の離陸機です。
朝日が上りきると、こんな感じです。こちらの公園はトイレもあるので、季節が良くなってきたら、一日ボーっとしていても気持ちがいいかも。
続いて、多摩川河口付近です。こちらのスポットは、今回始めて行ってみた場所なので、行き方をちょっとTALK。場所をワンポイントで説明するのが難しいエリアなので、地図上は”川崎生命科学・環境研究センター”を検索すれば、これから説明する道順が大筋でお分かりいただけると思います。
近くの有料駐車スペースに車を駐めて、住宅街を多摩川に向けて歩きます。
この日は、堤防工事期間だったので、工事用のネットが目立ちますが、ま、とにかく多摩川の河川敷まで歩きます。このあたりから、今回の目的地まではおおよそ1kmぐらいだと思います。ゆっくり散歩しながら歩けば、ちょっとしたウォーキングができていいかも、っていう距離です。
途中、”殿町第2公園”があります。出来たばかりの綺麗な公園で、トイレがあるので、こちらで一休みしてもいいかも。
前方右側に見えてくるのが”川崎生命科学・環境研究センター”です。正面には、”羽田空港国際線ターミナル”が見えてきます。
このあたりで、何と羽田空港のRWY04/22(B滑走路)が見えます。
手持ちなのでブレてますが、日が落ちると、こんな感じで見えます。
更に歩いていくと、航空会社の整備ハンガーとRWY16R/32L(A滑走路)の誘導灯あたりが見えてきます。
そろそろ目的地です。
国際線ターミナルと国内線ターミナルを通るモノレールの線路が見えます。
目的地付近です。滑走路の運用次第ですが、タイミングが良いと、こんな感じでRWY16R/32L(A滑走路)とRWY16L/32R(C滑走路)がほぼ同時に離陸する航空機を捉えることができます。これにモノレールが絡んでくれるとベストなんですけど、なかなか絡んでくれませんでした。
ここがENDです。このあたりだと、RWY05/23(D滑走路)と連絡路を遠くに観ることができます。ちなみに、こちらのENDを目印に、ウォーキングやランニング、あるいはサイクリングをされている方が頻繁に往来しますので、三脚などの使用は控えた方が良いと思います。やっぱり、地元の人たちとの共存が基本ですからね。
こちらで夕陽のタイミングを狙います。
最後に、400mmで撮影した写真を何枚か参考までに。こちらの写真、最初の4枚が浮島町公園、残りが多摩川河口付近です。
当日、撮影したもののなかから壁紙にした写真を「こちら」で公開していますので、よろしければどうぞ。
ホームページ”THE POOH FILES”にも是非お立ち寄り下さい。