最近、”ストラテジック・イノベーション 戦略的イノベーターに捧げる10の提言 (Harvard Business School Press)”を読んでみました

最近、”ストラテジック・イノベーション 戦略的イノベーターに捧げる10の提言 (Harvard Business School Press)”を読んでみました。

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この本は、ダートマス大学のビジネススクールで教鞭をとっている二人が、大企業のなかで新たなイノベーションを創造するためには、一体、どのような考え方とアプローチで成果を上げていけば良いのか?という、まさに、昨今の日本企業の多くが抱えている深刻な経営課題に真正面からコンサルしてくれる貴重な一冊です。ここ最近のビジネス書の多くが、ベンチャーキャピタルを支えにした起業をテーマにしているのに対して、この本は、既存の大企業が生き残るために日々悩んでいる新たなイノベーションの実現と、将来の企業業績への貢献、といった課題へのアプローチが如何に難しく、そうした課題に対して具体的にどのように備えていったらよいのかを明確に指南してくれています。本書のなかでは、これまで企業を支えてきたコアな事業と、将来の業績確保あるいは拡大に向けた新たな事業との軋轢や摩擦を、どのように解消し、企業にとって価値あるイノベーションを達成していくべきかを、様々なケーススタディを分析しながら解説しています。正直、前半1/3ぐらいは、オリジナルの文章が学術的な表現が多いのか、どうも和訳がしっくりきていなくて、読みづらいかもしれません。でも、そのあたりを突破できれば、後半は、とても具体的な話になっていくので、多少の難はあるものの、概ね理解できるかと思います。この本は、企業再生に悪戦苦闘している日本の大手製造業の経営者またはマネージャーたちに、是非、読んでいただきたい一冊です。ちなみに、なぜ、大企業にフォーカスしているか、っていうと、実際に、現在のコア事業を支える経営者や社員の抵抗と摩擦が、実際に大きい企業が、取りも直さず大企業にありがちな傾向だからだそうです。ま、そういう意味では、企業の大小に係わらず、中期戦略は立てたものの、思うように新しい事業展開ができずに苦しんでいる企業の関係者は、この本を読んでみる意義があるんじゃないかと思います。

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tomohiko

長年に渡りMacintosh向けの自作アプリを作り続けているPOOHです。最近はiPhone,iPad向けアプリ開発にも挑戦中。グルメ、旅行、露天風呂、写真、サイクリング、映画、STAR TREKが大好き。レトロでSFなおもちゃを大量にコレクション。プレーリードッグと同居中。

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