最近読んだ本 “iPhone/iPad/iPod touchプログラミングバイブル―iOS SDK4.2/3.2対応”
最近、”iPhone/iPad/iPod touchプログラミングバイブル―iOS SDK4.2/3.2対応”を読んでみました。
この本は、iOS向けアプリの開発で頻繁に使いそうなAPIやUIを単に網羅しているだけじゃなくて、それぞれの使い方を短いサンプルコードを交えて解説しているところがいいかな、って思いました。対象の読者層としては、これからiOS向けアプリの開発は始めようとしている方から、少しは開発経験があるんだけどいまいちど全体を鳥瞰しておきたいと思っている初級レベルの開発者向けかな、って感じです。でも、POOHのように、そろそろ初心者レベルは卒業かな、って思っている開発者にとっても、これまでの復習的なスタンスで読み流してみると、意外なところで再発見があって、実はちょっと得した気分だったりします。
それから、C言語の基本から入っているところも、ちょっと他の本にはないアプローチ。実は、POOH的には、この部分で参考になったところがいくつかありました。ま、開発者なんて、実のところ、きっちりと基礎を理解していないくせに、いまさら基本的なところを調べるのも面倒、そんなところはあったりしますよね。後、後半のゲームアプリのサンプルは、それまでの流れを無視したサプライズ的な展開かも。ま、ゲームの分野って、本で取り上げているだけで売れたりするところがあるんでしょうね。それと、最後のサンプル、Twitterネタなんですけど、このサンプルについては、この本の対象読者からすると、ちょっと背伸びし過ぎかな、って思いました。そう、余談ですけど、iOS 4.2対応ってどこ?って、ちょっと思ったりしたところはありました。逆に、iOS 3.2対応って、iPad対応ってストレートに言えばいいんじゃない?って…
ま、そんなところはあるものの、以前読んで、いまでも参考書として、たまに読み返す”iPhoneプログラミングUIKit詳解リファレンス”といっしょに手元においておくと、ちょっとした時のレファレンスにはなるんじゃないかな。レファレンス本としては、サンプルコード付きっていうことで、何かとお役に立つ場面は多いんじゃないでしょうか。