千歳基地航空祭でCanon EOS R7を使い倒してきました！ 戦闘機を撮るならこのカメラ一択！！
“イギリスのMac LoopとAir TATTOO 2022でCanon EOS R7を使い倒してきました！”の続きです。
先日のTALKで、イギリスの“Mach Loop”と“The Royal International Air Tattoo”で、”EOS R7″を使った際の感想や手応えなどをお話ししましたが、
今回は北海道にある”千歳基地“で開催された3年ぶりの航空祭でも”EOS R7″を酷使して、その実力などを検証してきました。
※ 航空祭の様子や撮影した写真などは、後日TALKで紹介します。また、実際に撮影した写真は、”FlyTeamのチャッピー・シミズ マイページ”(チャッピー・シミズは、POOHのハンドルネームです)で公開していますので、興味がありましたら、そちらをご覧下さい。
まず始めに、カメラ機材をまとめておきます。
カメラ本体は、”Canon EOS R7”
レンズは、”Canon 望遠レンズ RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM”
メモリカードは、”ProGrade Digital (プログレードデジタル) 【SDXC UHS-II V90】 COBALT 300R”
カメラの主な設定は、
シャッター優先AE (Tv)で、シャッター速度は 1/2000 固定
フォーカスモードは、AFでSERVO
AFエリアは、全域AF、被写体追尾 (トラッキング)はON、検出する被写体は乗り物優先
ISOは、AUTO
記録画質は、C-RAW
といったところです。
上記の設定で戦闘機の軌道飛行を撮影すれば、被写体をファインダーでしっかりフォローすることで、従来のカメラだとキャッチアップが難しかった際どいシーンを捉えることができます。
ここで最も重要なポイントは、AFエリアを全域AFに設定することです。民間航空機の撮影の場合、被写体と自分との距離が瞬間に大きく変化することがないので、AFエリアを領域拡大AFでも十分対応できると思いますが、戦闘機の軌道飛行あるいは本当の訓練飛行などを撮影する場合は、前後左右の距離は一瞬で変化するので、全域AFでトラッキングすることで、撮影時の成功率は格段にアップします。イギリスと千歳で数千枚の写真を撮った経験をもとに判断すると、この設定がベストだと確信しています。
カメラの設定や撮影時の構えなどの他に、とっても重要なポイントがあります。それはメモリカードです。戦闘機の撮影を前提に、”ProGrade Digital (プログレードデジタル) 【SDXC UHS-II V90】 COBALT 300R”を数枚購入しましたが、これが大正解でした。航空祭の軌道飛行などの場合、一回の飛行科目はおよそ30秒、長くても45秒ぐらいの間、被写体をフォローしなくてはなりません。飛行科目が始まり、ここからが見所！というタイミングから科目が終わるまでの間、連写し続けることができるのは、恐らく”Canon EOS R7″と”ProGrade Digital (プログレードデジタル) 【SDXC UHS-II V90】 COBALT 300R”の組み合わせだけだと思います。同じメモリカードを使って”Canon EOS R6“で撮影しても、連写し続けることはできません。途中でバッファが一杯になってしまいます。でも、”Canon EOS R7″だったら、思う存分、連写し続けることが可能です。勿論、限界はありますが、1回の飛行科目のハイライト部分を連写するぐらいなら、実際に楽勝でした。
“Canon EOS R7″で撮影するようになってから、写真を公開するまでのワークフローで大きな変化があります。それは、撮影した写真を一切クロップ処理をしていないことです。撮ったままの写真を現像はしますが、切り取ったり拡大したりすることをしなくなったわけです。つまり、思った通りの画角で写真撮影ができるようになったことを意味します。個人的には大きな進歩だなあ、と思っています。ただ、C-RAWで撮影すると、約3230万（6960×4640）画素の写真データになるので、データサイズに上限があるサイトにアップロードする場合、かなり画質を落とさなくてはならないので、その点が残念です。
とは言え、前回のTALKでお話した通り、”Canon EOS R7″にもウィークポイントはあります。その殆どはファームウェアで対応可能な感じがしますので、今後のアップデートに期待したいところです。ウィークポイントを理解したうえであれば、現時点では、戦闘機を撮影するカメラとしてはベストワンであることは間違いない事実だと思います。
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