macOS 12.3をインストール後に頻発したカーネルパニックの原因は外付けハードディスクでした

macOS Monterey バージョン 12.3は至る所でエラーやフリーズなどが発生!かなりボロボロな感じです”の続きです。

 

Intel版Mac miniを“macOS Monterey バージョン12.3”にアップデートした直後から、Finder回りの不具合が頻発し、何度かカーネルパニックが発生した後、結局、何度、強制シャットダウン -> 起動を繰り返しても、カーネルパニックで起動直後に停止してしまうようになりました。

このような状態になってしまうと、画面の指示にあるように、キー打鍵も受け付けなくなってしまいます。

そこで、

問題が起きて Mac が再起動した場合“に記載の通り、まずは”セーフモード“で起動できるかどうかを確認しました。

念のために、外付けディスクなどを取り外した状態でセーフモードで起動し、もっさりとしたレスポンスのもとで安定度合いをざっくりとチェックしてみました。セーフモードでは、とりわけ不具合が発生していなさそうなので、マック本体はハードウェア的に問題なさそうというところを確認できました。まずは一安心。

ちなみに、セーフモードの最中、直前に発生したカーネルパニックを伝える画面が表示されたので、

“レポート”ボタンをクリック。詳しい内容は全く分かりませんが、カーネルパニックの原因は”iokit”というフレームワーク回りの不具合っぽい感じでした。

続いて、macOSの再インストールをするために、”macOS を再インストールする方法“の指示通りにmacOS 復旧のユーティリティウインドウを表示しました。

まずは、”ディスクユーティリティ”でストレージの損傷の有無をチェックしておきました。

結果、問題なしでした。

ここまで来たら、最後にmacOSを再インストールします。

POOHの場合は、macOSを再インストールが完了するまで、およそ30〜40分ぐらいかかりました。

インストールの後半、冒頭のカーネルパニックの画面が表示され一瞬凍りましたが、今回はすぐに画面が消えてインストールが続行。ふう、焦りました。

上記の手順で、macOSを再インストールすれば、直前まで使っていたアプリやデータ、設定情報などを自動的に引き継いでくれるので、インストール完了後、すぐにマックを使えるようになります。

とは言え、macOSのアップデートにより発生したカーネルパニックの原因は分からないままでの復旧なので、抜本的な不具合の原因が取り除かれたのかどうかは不明のまま。いずれにしても、当面、この状態で使ってみて、問題ないかどうかを見極める必要はあります。

これで一旦は問題解決?と思いつつ、Mac miniをシャットダウンしたところ、しばらくすると勝手に再起動して、例のカーネルパニック画面が表示されました。これは一体どうなっているの??

カーネルパニック時のクラッシュレポートをざっと見てみると、

panic(cpu 2 caller 0xffffff8014944986): watchdog timeout: no checkins from watchdogd in 309 seconds (4639 totalcheckins since monitoring last enabled), shutdown in progress
Panicked task 0xffffff86a6196670: 231 threads: pid 0: kernel_task
Backtrace (CPU 2), panicked thread: 0xffffff8b72bd7550, Frame : Return Address
0xffffffd05251bb90 : 0xffffff8011483e1d
0xffffffd05251bbe0 : 0xffffff80115e3ca6
0xffffffd05251bc20 : 0xffffff80115d34fd
0xffffffd05251bc70 : 0xffffff8011423a60
0xffffffd05251bc90 : 0xffffff80114841ed
0xffffffd05251bdb0 : 0xffffff80114839a6
0xffffffd05251be10 : 0xffffff8011d16563
0xffffffd05251bf00 : 0xffffff8014944986
0xffffffd05251bf20 : 0xffffff801494428c
0xffffffd05251bf50 : 0xffffff8012c5d265
0xffffffd05251bfa0 : 0xffffff801142318e
Kernel Extensions in backtrace:
com.apple.driver.watchdog(1.0)[01A90A91-CE41-37C4-A5C0-BBD735087472]@0xffffff8014942000->0xffffff8014944fff
com.apple.driver.AppleSMC(3.1.9)[EC43C1DD-09AB-36C4-877A-E53C8C34E6AE]@0xffffff8012c4e000->0xffffff8012c66fff
dependency: com.apple.driver.watchdog(1)[01A90A91-CE41-37C4-A5C0-BBD735087472]@0xffffff8014942000->0xffffff8014944fff
dependency: com.apple.iokit.IOACPIFamily(1.4)[CF250EA9-AE5C-3215-BCF5-763DB70A0228]@0xffffff8013b60000->0xffffff8013b61fff
dependency: com.apple.iokit.IOPCIFamily(2.9)[03565C8B-2960-3B32-92FD-E6E86917FE61]@0xffffff8014003000->0xffffff801402efff

Process name corresponding to current thread (0xffffff8b72bd7550): kernel_task
Boot args: chunklist-security-epoch=0 -chunklist-no-rev2-dev

という内容。

ま、ここまで専門的な内容だとチンプンカンプンなわけですが、要は、

シャットダウンの過程でwatchdogがタイムアウトした、ドライバー類やiokit周りで不具合が起きた模様、ということのようなので、

Thnderboltで接続しているPromise Pegasus R4とTime Machine用のハードディスクを外してみたところ、不具合がピタッと止まりました。

で、どちらが不具合の原因を作っているのかを切り分けてみた結果、

Time Machine用のハードディスクが正常にマウントされないばかりか、Time Machine用のハードディスクをUSB 3.0でMac miniに接続した状態で”ディスクユーティリティ”を起動すると、下図のように真っ黒な画面のままで何も表示されないことが判明。Time Machine用のハードディスクを外すと、”ディスクユーティリティ”の画面は正常に戻りました。

普通のハードディスクの障害であれば、マウントされないか、もしくは初期化しますかというメッセージが表示されるはずですが、今回のように、macOS全体に悪影響を及ぼすハードディスクの故障?は、個人的には初めての体験でした。

ちなみに、“macOS Monterey バージョン12.3”にアップデートしたM1マックでも当該ハードディスクはマウントできませんでした。また、同じメーカーで同モデルのハードディスクをMac miniに接続してみると問題なくマウントできたので、今回の不具合は個体の問題だと思われます。

 

p.s>

それと、macOSのアップデート後にIntelマックで発生していた諸々の不具合は、macOSの再インストールの結果、いまのところ全て収まった感じです。

 

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tomohiko

長年に渡りMacintosh向けの自作アプリを作り続けているPOOHです。最近はiPhone,iPad向けアプリ開発にも挑戦中。グルメ、旅行、露天風呂、写真、サイクリング、映画、STAR TREKが大好き。レトロでSFなおもちゃを大量にコレクション。プレーリードッグと同居中。

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