Raspberry Pi 4でNASを構築できるopenmediavaultを試してみました
長年、書斎で使っていた“Raspberry Pi 4”を別のソリューションにリプレースしたので、これを機会に以前から試してみたかった“openmediavault”を使ったNASシステムを構築してみました。
今回の構成は”Raspberry Pi 4″と手元に余っていた”Western Digital”の3TBのハードディスクです。
“openmediavault”のセットアップ手順については、既に多くの解説サイトがあるのでそちらをご覧いただくとして、セットアップでつまずいたポイントを紹介しておきます。
最初につまずいたポイントは、ベースとなる”Raspberry OS“の選択でした。
今回は64bit版の”Raspberry OS”をインストールしたのですが、”openmediavault”は”Raspberry Pi OS with desktop”にはインストールできず、”Raspberry Pi OS Lite”のみということが、”openmediavault”をインストールし始めて分かりました。なので、”Raspberry OS”をインストールし直しました。
“openmediavault”のインストールが終わり、”Raspberry Pi 4″のUSBポートに接続した”openmediavault”で、”Western Digital”のハードディスクを”ext4″でフォーマットしたところ、処理の状態を表示していたコンソール画面の更新が止まってしまいました。あれ?失敗?と思ったのですが、画面上の更新は止まっても実際にはフォーマットの処理は継続していました。
もし同じような症状になってしまったら、焦らずに、”openmediavault”の”ファイルシステム”画面で、当該ディスクのステータスを確認してみると良いと思います。
何とかセットアップが完了し、”openmediavault”を稼働させることができました。ちなみに、Ethernet接続で高速化を狙いました。
今回構築したNASシステムを”macOS Monterey 12.2.1″で使い始めたところ、共有ディスクのマウントは問題なくできるものの、数分すると接続が切れてしまいました。事前に作っておいたエイリアスをダブルクリックすれば、再度マウントできるのですが、大きめのファイルをコピーしている時にも途中で切断してしまいます。Ethernet接続なのになぜ?
“openmediavault”の”ディスク”画面で、当該ディスクの電源管理などを無効にしてみたりしたのですが、結果的には改善しませんでした。
ネットで調べてみましたが、同様の現象を改善する方法などは分からず、現時点では一旦保留して、”macOS Monterey”のアップデートがリリースされたタイミングなどで再度確認してみることにしました。折角、お金をかけずに”NAS”を使えると期待していたのですが残念です。
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いくらバグの多い”macOS Monterey”でも、NAS接続が切れるなんてことはないだろうと思い、初心に戻り、接続が切れる原因を考えてみました。
もしかすると、Etehrnet接続にせよ、WiFi接続にせよ、IPアドレスがDHCPでコントロールされているのが原因なのでは?と思い、”openmediavault”の設定画面を見直してみました。”ネットワーク” – “インターフェース”画面に表示されているEtehrnet (eth0)を選択して編集する画面で、メソッドを”スタティック”にし、ラズパイのIPアドレス、ネットワークマスク、ゲートウェイなどの設定をしっかり入力後、設定を保存してみたら、それ以降、接続が切れてしまう現象は再発しなくなりました。すばらく様子を見て、安定しているようであれば、ハードディスクを小さなタイプに交換して、ミニNASシステムとして運用してみようと思っています。
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