新しい14インチMacBook Proをクリーンにセットアップ、移行時のトラブルシューティング
“新しい14インチMacBook Proを置くスペースがなかったのでモニターアームを導入してデスク周りを大改造しました”
“新しい14インチMacBook Proをメインマシンにするために大掛かりな移行作業を行いました”の続きです。
先日までのTALKで、“新しい14インチMacBook Pro”導入に伴う物理的な移行作業について紹介しました。
今回は、新しい14インチMacBook Proをクリーンにセットアップした時の話しに加えて、移行時のトラブルシューティングについても触れたいと思います。
< Time Machine専用の外付けディスクの初期化失敗 >
新しい14インチMacBook Proは、後述する通りクリーンにセットアップしたかったので、移行に先立ち、これまで愛用していた”WD HDD ポータブル ハードディスク 4TB USB3.0 ブラック 暗号化 パスワード保護 3年保証 My Passport WDBYFT0040BBK-WESN“を初期化して、まっさらなTime Machine用ディスクとして引き続き使うことにしました。
“ディスクユーティリティ”を使ってディスクの初期化を行ったところ、初期化作業がいつまで待っても終わりません。
仕方がないので、”ディスクユーティリティ”を強制終了した後、”ディスクユーティリティ”でFirst Aidで診断と復旧を試みたのですが、こちらもいくら待っても終わりません。
実は、このトラブルは他のユーザさんたちも経験しているようで、”WD Drive Utilities for Mac“でリカバリができるという情報をネットで見かけたので、早速試すことにしました。
このアプリは2019年作成ということもあってか、最初、アプリを起動しても画面が表示されず焦りつつも、何度か起動し直した結果、何とか画面が表示されました。
まずは診断機能でディスクの状態を確認したところ、物理的にはドライブに損傷などはないことが判明。
続いて、ドライブ消去を実行。これでディスクをmacOS上にマウントできるようになりました。
このトラブルがWD社製のディスク固有の事象なのか、サードパーティ製ディスクとmacOSとの相性の問題なのかは不明ですが、もしWD社製のディスクで同様のトラブルが起きてしまったら、ぜひ
< なぜクリーンなセットアップを行うのか? >
従来の移行であれば、Time Machineにバックアップしたコンテンツを移行アシスタントで自動的に移行、という手順が王道だと思います。
でも、これまで使ってきたマックがIntel版だとすると、何も考えずにIntel環境をApple Silicon環境にまるごと移行して全く問題がないのでしょうか?
そんな不安を払拭できる情報がネットで確認できなかったことと、これを機会に安心して使えるApple Silicon環境を構築しておけば今後の移行時にも安心できるはず、ということで、今回は移行アシスタントを使わず、手作業で移行することにしました。
< クリーンなセットアップにおけるメールデータの移行 >
移行アシスタントを使わずに、クリーンなmacOS環境作りを目指すうえで、最も悩ましかったのがメールです。
POOHは、長年に渡ってローカルなメールボックスでメールデータを保存・管理していました。ローカルな管理でも、移行する時には移行アシスタントに任せておけば支障がなかったからです。
今回、メールデータのみを移行する方法をネットで調べてみたところ、これなら大丈夫と言える解説はなく、いずれもmacOSのバージョンが変わると信頼性に疑問を感じる内容でした。
改めてメールの運用を考えてみると、過去にやり取りしたメールのなかで今後参照する可能性があるものは限定的、という結論に達したので、これを契機に、ローカルに残すメールボックスとiCloud上で管理するメールボックスに整理することにしました。
このようなメール運用に切り替えることで、iCloud上のメールボックスであれば、メールデータのバックアップは勿論のこと、複数のマックやiPhoneで共有できるようになりますし、マック環境の移行時にもメールデータで悩む必要がなくなりました。
< ファームウェアのバージョンアップ >
忘れがちなのが、周辺デバイスのファームウェアのバージョンアップです。
必ずしもファームウェアのバージョンが新しいmacOSとの互換性などに関連するわけではありませんが、多くの場合、最新バージョンにはバグフィックスが含まれているので、システム環境を移行する際、余計なトラブルに遭遇しないように、念の為、最新バージョンで運用しているかどうかチェックしておいた方が無難だと思います。
ストレージのドライバーをインストールする場面で、”起動セキュリティユーティリティ”を一時的に変更する作業は、正直冷や汗が出ました。
< アプリケーション本体の移行 >
最近では殆どのアプリケーションがサブスクリプション契約に移行しているので、昔のようにアプリをセットアップする手間が面倒ということは少なくなりました。
POOHの場合は、長年に渡り愛用している”Default Folder X“や”Fantastical“などの一部例外を除くと、残りは”App Store”で購入したアプリとAdobe製品になるので、多少の手間はかかりますが、手作業でセットアップできないほどではありませんでした。
< データの移行 >
データの移行に関しては、日々ヘビーローテションで使っている範囲のコンテンツや情報をiCloudで同期しているので、Apple IDでmacOSをセットアップすれば自動的にデータはセットアップされます。
最もデータ量が膨大な写真データは、”Promise F40P2R400000002 Pegasus32 R4 16TB(4TB×4)モデル Thunderbolt3 USB3.2 Gen2対応ストレージ”で一括管理しているので、Thunderbolt 4ケーブル 1本を挿し替えるだけでデータの移行は完了しました。
その他のデータは、後日TALKする予定にしているMac miniのNASサーバ化のお陰で、高速のEtherネットワーク経由でデータをコピーできる環境が整ったので、短時間でデータのセットアップが完了しました。
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