15個のカスタム可能なLCDキーを搭載したライブコンテンツ作成コントローラ “Elgato Stream Deck”
先日TALK した“ベリンガー USBコントローラー X-TOUCH MINI” (“定番MIDIコントローラーとAdobe Lightroomで快適な写真のワークフローを実現! “ベリンガー USBコントローラー X-TOUCH MINI””)は、物理的なスイッチでアプリを操作するという、一風変わったアプローチで作業を効率化を実現するアイテムでした。デスクトップ画面を使っていると、ソフトウェアで作業を進めることが普通だと思いがちですが、頻度の高い操作や精度を求められる操作などは、むしろ物理的なボタンやダイヤルを使った方が疲れにくかったりします。
そんなわけで、”Adobe Lightroom”に限らず、広範囲な操作をボタン操作で実現できる
“Elgato Stream Deck [ライブコンテンツ作成コントローラ(日本国内正規品)] 10GAA9901”を導入することにしました。こちらのアイテムは、本来、動画やゲームなどのライブ配信で、手元の操作をしやすくする目的のガジェットなんですが、今回はデスクトップ上の様々な操作をボタン操作化することをゴールとします。
PCのインターフェイスはUSB 3.0で、ケーブルは”Elgato Stream Deck”本体に直付けになっています。
専用スタンドは4段階で角度を変えることができます。勿論、スタンドなしで使っても良いと思います。
専用アプリをダウンロードする前は、このような待機画面が表示されます。マックがスリープになり、アプリとの通信が切れた際も、この待機画面が表示されます。
アプリをダウンロードした後、専用インストーラでセットアップを行います。
マックの場合、メニューバーに常駐するステータスバー・アプリで、Dockにはアイコンが表示されません。
各ボタンのセットアップの基本操作は、右側のリストから使用したい機能をボタンにドラッグするスタイルです。このアプリは、マックにログインしたタイミングで自動的に起動するようになっています。
各ボタンに機能をアサインする都度、”Elgato Stream Deck”本体のボタンに追加した機能のアイコンが表示されます。
各機能を実行するショートカットキーの他に、ミニアプリをボタンに割り当てることも可能です。
CPU使用率、時計表示、スマートホームのHueライトなどのミニアプリが用意されています。
ざっと、各ボタンに機能を割り当ててみました。
“Elgato Stream Deck”のアプリの”開く”機能でアプリやファイルを開くボタンを作れるのですが、実際に試してみるとファインダー・ウィンドウが開くだけで、肝心なアプリを起動することができなかったので、アプリ形式の簡単な”アップルスクリプト”を作ってボタンに割当るようにしました。このやり方であれば、ボタン一発でアプリを起動できるのでメチャメチャ便利!それと、特定のURLをブラウザで開きたい時も”アップルスクリプト”が向いていると思います。
単純なアプリの起動であれば、”Automator”が一番簡単ですし、
ちょっとした工夫を加えた自動化であれば、”スクリプトエディタ”で作成するのが良いと思います。
(こちらのスクリプトは、ゴミ箱を空にする際、必ず空にするアクションを実行できるように一工夫してあります。)
今回購入した”Elgato Stream Deck”は、1画面に15個のアイコン・ボタンが配置されたタイプです。15個では足りない場合は”32個配列のElgato Stream Deck“を選択するという手もあるのですが、15個仕様のものでも、複数のプロファイルやフォルダでボタンを増やすことができますし、前面にあるアプリに対応した専用のプロファイルを用意することもできるので、個人的には15個仕様のもので十分だと思います。とは言え、ライブ配信などで、プロファイルを切り替える手間を省きたい派には32個仕様がフィットしているのかもしれませんね。
こちらの画面は、前面に移動したアプリケーション (“Finder”を含む)別にプロファイルを切り替える設定画面です。兎にも角にも、この機能はメチャメチャ便利!!
アプリケーション毎のプロファイルは、途中で別のプロファイルに切り替えても、ちゃんと元のプロファイルに戻ってくれるところもナイス!!
Defaultのプロファイルは”Finder”が前面に来た時に表示。いろんなアイコンのデザインを試した結果、やっぱり”Elgato Stream Deck”のデフォルトに似た感じにした方が見やすいですね。
こちらは、”Xcode”が前面にある時に表示される専用プロファイルの例です。
こんな感じで、”Adobe Lightroom”専用プロファイルも用意できるので、ダイヤルやスライド操作は要らないのであれば、”Elgato Stream Deck” 1台で十二分に事が足りるはずです。
あ、勿論、”Safari”が前面に来た時に自動的に表示されるインタネットのブックマークも用意しました。
こちらが自作したアイコンです。アイコンのサイズを144 x 144 pixelにして、各アイコンの色を#3D6EE0 で統一すれば、それっぽい雰囲気に仕上がると思います。
“Elgato Stream Deck”のボタンに表示するアイコンは、作成した”アップルスクリプト”のアプリやファイルなどにカスタムなアイコンを貼り付けておけば、自動的に貼り付けたアイコンがボタンに表示されます。
ボタン操作をちょっと楽しくしたい!っていうことなら、GIFフォーマットのアイコンを貼り付けるのもいいかもね。
カスタムなアイコンを用意するのが面倒な場合は、イージーオーダーなアイコンを作れる機能が用意されています。
こんな感じで、自分だけのプロファイルを完成させたら、プロファイルをバックアップしておくこともできます。バックアップがあれば、マック本体を変えた時や別のマックでも”Elgato Stream Deck”を使いたい時に、プロファイルを復元するだけでセットアップが完了できるので便利ですよね。
先程紹介したミニアプリは自作することもできます。
開発者向けの”Elgato Developer Documentation“では、SDKの解説やサンプルのダウンロードなどが紹介されています。
いくつかのサンプルの中身を見てみたところ、Javascript、C++、Objective-Cのいずれかで開発できるようです。基本、プラグインの開発イメージなので、メインの機能にフォーカスして開発すれば良さそうなので、思ったより敷居は高くなさそうです。ただ、Objective-CじゃなくてSwiftをサポートしてくれると嬉しかったりしますね。
個人的には、デスクのスペース的にも15個仕様の”Elgato Stream Deck”で十分満足ですし、時間ができた時に自分に必要な機能が開発できたりもするので、とても気に入っています。
敢えて気になるところは、現時点でダウンロードできるアプリは”Intel”版のみです。タイミング的にも、そろそろM1 Macにネイティブなバージョンも用意してほしいなあ、と思っているところです。
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