ある朝突然Dropboxで同期していたコンテンツがすべて消えてしまいメチャメチャ焦った体験をお話しします

我が家では、データのバックアップをローカルだけじゃなくて、クラウドストレージの”Dropbox“でも行っています。ローカルでバックアップを取っておけば安心、という時代もあったのですが、ここ最近は想像もしていなかった災害が起きるのが普通になってきたので、クラウドストレージの活用は不可欠になっています。

個人的には、これだけバックアップしておけば大丈夫!と思っていたところ、ある日の朝、自作アプリのプログラム開発で古いバージョンを参照しようとしたら、クラウドとリンクしているフォルダが見つからないじゃないですか!あれ?と思い、Webブラウザで”Dropbox“本体側を確認してみたら、大切なデータを保管しているフォルダがひとつもないじゃないですか!!

これには正直慌てました。ま、冷静に考えてみれば、ローカルでもバックアップがあるのでデータはどうにかなりますが、最後に触れますが災害などで避難を余儀なくされるような自体で、今回のようなトラブルに遭遇したら、まさにダブルパンチです。

 

< 冷静に現状を確認します >

まずは冷静に、いま起きていることを確認することにしました。

“Dropbox”では、アクティビティの記録と削除した際のログをチェックすることができます。

こちらが、削除したファイルの状況。

で、こちらが、ユーザのアクティビティの記録です。

時系列にアクティビティをチェックしてみると、朝3時頃から7時頃までの間にすべてのファイルが段階的に削除されたことが分かりました。

勿論、私自身には見に覚えがないので、ふと思い出したことは、同じ日の朝、MacBook Airの外付けドライブがなぜかアンマウントになっていたので、ファイルを認識できない云々というメッセージが表示されていたことです。恐らく、その辺りに原因の一端がありそうな気がしましたが、まずはデータのリカバリが優先事項です。

 

< 削除されたデータをリカバリします >

“Dropbox”は、単なるストレージではなく、データベースで個々のデータをファイル単位で管理しているので、ロールバック等の方法でデータ、つまりファイルを元に戻すのは簡単です。

“Dropbox”の削除したファイルのページで、リカバリしたい削除履歴を選択して「復元」ボタンをクリックするだけで、元の状態に戻すことができます。

Webブラウザ上ではリカバリ処理は瞬足に完了しますが、一旦削除されたファイルを再同期する処理は相応の時間がかかります。

 

「Dropboxを巻き戻す」という方法でもリカバリが可能なようです。こちらがロールバックというやり方に相当するんだと思います。「復元」が大量のファイル単位なのに対し、「Dropboxを巻き戻す」は時間軸の一点を指定してデータを元の状態に戻す方法、という理解で良いのかなあ?

とは言え、POOHの場合は内部エラーで機能を試すことができませんでした。

 

< サポートに問い合わせました >

今度のことがあるので、”Dropbox”のサポートに問い合わせて、技術的な裏付けをもって状況を整理することにしました。

アップルなどでも採用しているチャット形式で問い合わせることにしました。この方法が一番早そうです。

 

結論を箇条書きで整理すると、次の通りになります。

・”Dropbox”は、外付けドライブに何らかの不具合が生じてデータにアクセスできなくなると、元のデータが全て削除されたという認識で、本体のデータも同期してすべて削除する仕様になっているそうです。詳しい?ことは”サポートページ“で確認でき、”Dropbox”では内蔵ドライブに同期したデータを保存する方法を推奨しているそうです。

・「Dropboxを巻き戻す」がなぜ使用できなかったのかは不明。でも、問い合わせした後も試してみましたが、やはり内部エラーで利用できませんでした。

 

POOHの場合、自宅では4台のマックを用途別に稼働させています。いずれも、外付けドライブに同期したデータを保存しています。

今回、同じ日の朝に発生したMacBook Airの外付けドライブのアンマウントが引き金になって、”Dropbox”本体を含む、同期していた他のマックやiPhoneのデータも自動的に削除されてしまった、という状況だったようです。”Dropbox”のサポートが言うように、内蔵ドライブに保存した方が良さそうですが、MacBook Airのようなモバイル機は、もともと内蔵ドライブの容量が大きくないので、ユーザ的には外付けドライブを活用したくなってしまいます。”Dropbox”では、ドライブ容量を節約するスマートシンクという機能が用意されていますが、モバイル環境では常にネットワークが使えるわけではないので、容量の節約はできなくても手元にデータが揃っている方を選択したいですよね。

 

というわけで、”Dropbox”を活用するには外付けドライブは鬼門ということが分かりました。分かったからと言って、自分自身の運用を変えるつもりはないので、データが削除されてしまうリスクとのトレードオフということになります。ま、今回の件は、”Dropbox”の技術的なソリューションで、何とか改善してほしいなあと思っている次第です。

 

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tomohiko

長年に渡りMacintosh向けの自作アプリを作り続けているPOOHです。最近はiPhone,iPad向けアプリ開発にも挑戦中。グルメ、旅行、露天風呂、写真、サイクリング、映画、STAR TREKが大好き。レトロでSFなおもちゃを大量にコレクション。プレーリードッグと同居中。

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