iOS12になって一ヶ月経つけど一番便利だと思う新機能はSiri ショートカットだと思う
iPhoneを”iOS 12“にアップデートしてから、およそ一ヶ月が過ぎました。その後、新機能をつまみ食いしながら使ってみるなかで、これは手放せない!と思わせる新機能が”Siri ショートカット (Siri Shortcuts)”です。
“Siri ショートカット”とは、簡単に言うと、個々のアプリケーションがサポートしている独自の機能を、”Siri”に喋るだけで実行してもらう、という”iOS 12″の新機能です。
“Siri ショートカット”の元ネタを準備する方法は3種類あります。順を追って、みていきましょう。
(1) “設定”アプリの”Siriと検索”画面で準備する
もっともベーシックな方法は、“設定”アプリの”Siriと検索”画面で、”Siri”に実行してもらう機能を準備することです。
あ、その前に、”Siri”に実行してもらうためには、”SIRIに頼む”項目にある””Hey Siri”を聞き取る”〜”ロック中にSiriを許可”を有効にしておいて下さい。ちなみに、”Siri”が苦手という人の多くが、”Hey Siri”という呪文を人前で喋らなくてはならないからだと思います。POOHもその口なので、”サイドボタンを押してSiriを使用”項目を有効にすることで、”Hey Siri”を割愛できたりします。
さて、本題の”Siri ショートカット”に話を戻しましょう。
上記画面の”ショートカット候補”に作例が3種類掲載されています。例えば、”Siri”に”今日”と喋ると”ヘルスケア”アプリで今日のデータ一覧を表示、といった具合です。ただ、その下にある”すべてのショートカット”項目をタップすると、更に多くの作例を閲覧することができます。
今回は、”雨降アラート”というアプリ(別途インストールが必要です。)を使った、具体的な準備の過程をみていくことにしましょう。
上記画面で、”雨降りアラートを開く”項目をタップすると、”Siriに追加”という画面に切り替わるので、赤いボタンを押して”雨降アラート”を起動する合言葉を喋ります。
POOHは、”雨雲の様子”という合言葉を”Siri”に追加することにしました。
実際に、iPhoneのロック画面で、”Siri”に”雨雲の様子”と喋ってみると、ロック中にも係わらず、雨雲の様子を即座に確認できました。これは便利!
こちらは、やはりロック画面で、”Siri”に”ヘルスチェック”と喋るだけで、”ヘルスケア”アプリの”今日”画面をダイレクトに表示してみた例です。個人的には、毎日チェックしておきたい情報なので、とても重宝しています。
このような準備を経て、”Siri”に追加した合言葉は、“設定”アプリの”Siriと検索”画面>”マイショートカット”項目をタップすることで確認できます。
合言葉はいくつでも追加できますが、自分自身が直感的に覚えておけるワードと分量にしておかないと、いざ”Siri”に話しかけようとした時、あれ何っていう合言葉だかなあ?となってしまいますので、ほどほど感が良い感じがします。
(2) 個別のアプリでショートカットを追加する
アプリ側が”Siriに追加”する機能を実装していれば、そのアプリ上で直接ショートカットを作成することができます。
ここでは、ヒコーキ写真を趣味にしている方なら必ずインストールしている”Flightradar24″というアプリを例に、ショートカットを登録、実行してみましょう。
こちらの画面では、”羽田空港”の離発着便の様子を確認できます。
上記画面下の”Departures”ボタンをタップすると、下図のように、”羽田空港”からの出発便のタイムテーブルが表示されます。
上記画面右上の”Add to Siri”ボタンをタップして下さい。切り替わった画面の赤いボタンをタックして、”Siri ショートカット”として使用する合言葉を設定します。
合言葉を”羽田出発便”としました。画面右上の”完了”ボタンをタックすれば設定作業が終わります。
試しに、ロック画面で、”Siri”に”羽田出発便”と喋ると、直近の出発便タイムテーブルがロック画面上に表示されます。これは便利ですよね。
“Flightradar24″以外でも、アプリ側で”Siriに追加”する機能を用意しているケースが増えてきました。例えば、”天気” (Yahoo! Japan)の場合は、”アプリの設定”画面に、ショートカット設定の項目が用意されています。
(3) 複数のアクションを一度に実行するショートカットを作成する
App Storeからダウンロードする”ショートカット”アプリを活用すると、複数のアクションや細かくカスタマイズしたショートカットを簡単に作成できます。”ショートカット ユーザガイド“で詳しい使い方を確認できます。
ショートカットの作成といっても、具体的なアイディアが浮かばないので、”ギャラリー”画面に掲載されている豊富な作例を閲覧しながら、自分自身にフィットしたショートカットを作成してみるとよいでしょう。
例えば、お気に入りの楽曲をワンタッチで再生できるショートカットを、”プレイリストを再生”という作例をベースに作成してみます。
上記画面の”ショートカットを取得”ボタンをタップして、プレイリストからお気に入りの楽曲(アルバム等)を選択します。
作成したショートカットは、”ライブラリ”画面に登録されます。
“…”部分をタップすると、音楽再生のオプションを設定できますし、
更に、右上のスイッチアイコンをタップすると、より詳細なカスタマイズ画面に切り替わります。
作成したショートカットを、今回のテーマである”Siri ショートカット”として活用する場合は、”Siriのフェーズ”項目で合言葉を設定して下さい。
また、”ウィジェットに表示”項目を有効にすると、作成したショートカットをウィジェット上で使えるようにしてくれます。
(4) Apple Watchでの対応状況は?
手元にある”Apple Watch Series 4″で、”Siri ショートカット”の対応状況を確認してみました。
結論から言うと、現段階では、思うようには動作しませんでした。
また、iPhone側と通信するような場面もありましたが、実行結果が表示されるまでには至りませんでした。
このような状況は、”iOS”や”Watch OS”のバージョンアップなどで改善していくものと思われますが、当面の間は、Apple Watchでは普段通りに”Siri”を利用することになりそうです。
|
|
|
ホームページ “THE POOH FILES”にも是非お立ち寄り下さい。
“Adobe Stock“でベストショットな写真素材を販売中です。是非ご覧下さい。