ファイルのバックアップと同期用にDropbox Plusを使い始めました!
今年2月に、”Amazon Drive”の無制限プランが終了してしまいました。かなりお得感のあるサービスだったので、個人的にはとても重宝していただけに残念です。ただ、Amazon プライム会員なので、写真データに関しては、無制限にクラウド上に保存できるので、その点については有り難いと思っています。
とは言え、写真以外のファイルに関しては、クラウド上のバックアップ先がなくなってしまったので、どうしようかな?と悩んでました。無制限プランは終了したものの、ストレージ容量毎に有料プランは継続して利用できるので、1TBの契約で”Amazon Drive”を引き続き利用するという選択肢もあったのですが、今回のように、大胆なプラン変更を将来に渡りやらないという保証もないので、写真以外のファイルについては、新たなクラウドサービスに乗り換えることにしました。
ちなみに、写真に関しては、JPEG形式の写真限定ですが、ローコストで無制限に保存できる”flickr“を併用することで、万が一、アマゾンのサービス内容が変更になっても良いように備えています。
(1) iOSとmacOS周りのデータはiCloudでバックアップと共有
iOSとmacOS周りのデータ、例えば、iPhoneで撮った写真、メール、カレンダーなどについては、以前のTALK”この1年間、大切なデータをベストにバックアップするクラウドサービスとは?“で触れた通り、アップル社の”iCloud“を利用しています。更に、家族間でお得なファミリー共有を契約したので、ストレージ容量を含め、当面支障なくデータのバックアップと共有ができそうな感じです。
(2) 写真以外のファイルのバックアップと共有はDropboxに集約
“Amazon Drive”でバックアップできなくなったファイルについては、”Dropbox“でバックアップと共有をすることにしました。
と言うのも、3月上旬に、”ソースネクスト“で、1年版の”Dropbox Plus“を18%オフで販売していたので、まずは試しに1年間、という乗りで使い始めた次第です。
で、使い始めて、およそ1ヶ月半ぐらい経ったので、使用感などを簡単にまとめてみましたので、”Dropbox”の利用を検討している方の参考になればと思います。なお、”Dropbox”がサポートしている諸機能については、他のサイトでいろいろ解説していますので、気になる方は検索してみて下さい。
(a) これは良いと思ったこと
・セキュリティ機能がしっかりしているので安心
初めて”Dropbox”にログインしたタイミングで、以下のようなメールが届きます。で、”はい”をクリックすると、
下のようなWebページが開く仕組みになっています。これなら、悪意がある第三者が”Dropbox”にログインすることを防げそうですよねえ。んんん、これは初心者でも分かり易いセキュリティ機能ですよねえ。勿論、この他に、二段階認証や、Web上でログイン実績をチェックする機能などもあるので、安心して利用できます。
・同期したいコンテンツをPC単位で決めることができる
例えば、メインマシンとして使っているiMac Proでは、全てのコンテンツをバックアップ、そして同期したいけど、MacBook ProやMac miniなどは、そもそも用途が限られているし、ディスクの容量もソコソコなレベルなので、ファイルのバックアップはして欲しいけど、”Dropbox”上に保存してある全てのコンテンツを同期する必要はない、というケースにもしっかり対応しています。”Dropbox”を使い始めるタイミングで、同期するフォルダを選択できますし、使っている途中でも変更が可能です。これは、地味に嬉しい機能ですよねえ。
それと、同期を選択しなかったフォルダは、”Dropbox”上だけに保存されるので、データのバックアップ専用フォルダという位置づけにすることができて便利です。同期をしないってことは、PC上のディスクも消費しないっていうことになるので、このように選択ができるのは有り難いですよねえ。
・アプリの設定ファイルを複数のPCで共有できる
iCloud等のクラウドストレージを介したデータの同期をサポートしていないデスクトップアプリの場合、PC環境毎にデータを更新したり、設定ファイルをコピーしたりして、コンテンツを一致させる必要があります。
全てのアプリで可能というわけではありませんが、データの保存先をカスタマイズできるアプリであれば、”Dropbox”上に保存先を変更して、複数のPC環境でデータを共有する、といった方法を試せそうです。
但し、この方法を導入する際は、必ず、オリジナルのファイルをバックアップしてから、実際に共有できるかどうかトライし、一定期間、アプリの使用で支障が起きないことをしっかり確認してから、本番運用に移行して下さい。
・iPhoneで撮ったコンテンツをPDF書類として管理できる
iPhone版の”Dropbox – Dropbox“アプリでは、”ドキュメントをスキャン”という機能があって、iPhoneのカメラで撮影したコンテンツを綺麗なPDF書類にして、”Dropbox”上に保存してくれます。
下の例は、雑誌のオマケで付いてきた手帳の一部を紙として保管していたモノなのですが、実物が折れたり曲がったりしていても、こんなに綺麗に成形して、PDF化してくれます。
これを”Dropbox”上に保存すれば、デスクトップPCでも参照できますし、勿論、iPhoneでも閲覧できます。更に、”オフラインアクセスを許可”と設定しておけば、ネットが繋がらない環境でもオフラインで参照が可能になります。
また、アップル純正アプリ”ファイル – Apple“上からも、”Dropbox”に直接アクセスできる点も、使い勝手が良かったりします。
(b) 注意しておいた方が良いこと
・同期を完了した後にフォルダ構成を変更すると再同期に時間がかかります
例えば、”iMac Pro”と”MacBook Pro”で”Dropbox”を使ったファイルの同期と共有をしている場合、仮に、”iMac Pro”で同期しているファイルを保存しているフォルダの構成を変更すると、両方のファイルの再同期が完了するまで、かなりの時間がかかります。勿論、ファイル数やデータ容量によって、所要時間は異なりますが、それなりに待たされます。
フォルダ構成は、最初にちゃんと考えたうえで実運用を開始した方が良かったなあ、と思った次第です。
・Dropboxの専用フォルダへの移動をキャンセルした場合に不具合が起きるかも
“Dropbox”の運用を始めたばかりの時、macOS純正の”写真”アプリのライブラリを”Dropbox”で共有すれば、複数のマック、そしてiPhoneで写真データの共有ができて便利かも、と思い、”Dropbox”専用フォルダに、”写真 Library”を移動し始めたのですが、かなり時間がかかりそうなので、一旦、キャンセルしました。
その後、”写真”アプリを起動したところ、以下のエラーが表示され、写真データを開けなくなってしまいました。
何が原因なのかは不明ですが、”Dropbox”専用フォルダに移動し始めたら、キャンセルせずに、一旦は移動してしまう、というスタンスが正解だと思います。ちなみに、この不具合への対処方法は、macOSの”Time Machine“を使って、少し古い”写真 Library”に上書きで復旧することで解決しました。
・Finder上のアイコン表示だけでは同期が完了したかどうか分からない
デスクトップPC上では、当該ファイルが同期中なのか、それとも同期が完了しているのかを小さなアイコンで確認できる、と”Dropbox”では説明しているのですが、実際のところ、下の例のように、同期が完了しているはずのファイルの容量が0バイト。
ま、”Dropbox”アプリのタスクバーをチェックすれば、その時のステータスは分かるんですけどねえ…
(3) ブログデータはJetpackにおまかせ
POOHが運営しているブログ・サイトは、”WordPress“がベースなので、その流れで、ブログデータのバックアップは”Jetpack“にお願いしています。このサービスは有料ですが、将来、サイトの引っ越しなどをする時にも便利そうだし、自動バックアップの他に、強力なセキュリティ機能も利用できるので、安心してブログの運用ができています。
(4) 各種認証情報は1Passwordで一括管理
サイトにログインする際に使用する認証情報や金融機関の口座番号などは、”1Password – AgileBits Inc.“で管理しています。このアプリ1本あれば、macOS、iOS間でデータの共有もできるので、データのバックアップ的な意味合いを含め、とっても重宝しているアプリです。個人的には、このアプリがないと、サイトへのログインができない感じです。
(5) まとめ
“Dropbox”でファイル周りのバックアップと同期をカバーできたことで、写真データ、アップル製品関連データ、ブログデータ、各種認証情報といった大切なデジタルデータを含め、殆ど全てをクラウドストレージ上で保管できるようになりました。
ここ10年以内に大地震が発生する確率が随分高くなってきたようなので、万が一の際の備えを出来るだけ進めておくに越したことはありません。兎にも角にも、これまで蓄積してきたデータは、お金では買えないので、個人とは言え、可能な限り保全しておく時期に来ているように思います。皆さんも、是非、失っては困るデータの保管方法を、真剣に考えてみて下さいね。
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