岩国航空基地フレンドシップデー 2017 (2) “岩国航空基地フレンドシップデー当日” 入場〜会場の様子など

岩国航空基地フレンドシップデー 2017 (1) “前日予行” “岩国シティビューホテル” “ずぼら寿司”“の続きです。

 

岩国航空基地フレンドシップデー 2017”の当日。

岩国シティビューホテル”を朝4時半にチェックアウトして、JR岩国駅に向かう途中、たまたま通りかかったタクシーに乗って、基地方面に向かいました。

5時前に待ち行列に並んで待機。

昨年よりも早めに列に並んだので、その分、正門からの距離も短めでした。

この日の天気予報は、一日を通じて曇りベースということでしたが、次第に雲は姿を消し、お昼頃には雲一つない快晴になってくれました。

6時15分頃に列が進み始め、

基地正門前で、列を詰めたかたちで再度待機。結局、ここで一夜を過ごした人たちと同じようなポジションになったので、そんなに苦労しなくても、ソコソコ早めに列に並べばいいじゃん、と思いつつ待機。あ、それから、上の地図を見ると分かる通り、基地正門には2箇所の道路からアクセスできます。で、昨年は、189号線側に並んでいた人たちと、もう一方の道路脇に並んでいた人たちとの間で、基地正門付近で、どちらが先かでもめた経緯がありましたが、今回は189号線側には基本、並んだ人たちはいなかったものの、一部の家族連れの人たちが189号線側から横断歩道を渡って、基地正門の列に紛れ込もうという場面がありました。でも、正門付近で屋台を開いていた威勢の良いオジサンが、「こっち側の道路脇に並んでいた人たちは、朝4時から並んでいたんだから、あんたたちは後や!」と、交通整理をしてくれたお陰で、もめるような場面は回避。んんん、ご苦労様でした。オジサンの活躍があったからこそ、混乱を避けられた感じです。ちなみに、その頃、警察官も車の上(下の写真左側の車)から眺めていたんだから、本来は、あなたが交通整理するべきじゃないんですか?

それから、トイレは、列を作っていた道路沿いに一箇所、それと基地正門の左脇の小道に一箇所ありました。早朝から並んでいるので、こういった配慮は有り難いですね。

今年は、予定よりちょっと早い6時55分に開門。

セキュリティチェックを済ませ、エプロン地区に向かうわけですが、エプロン地区までの距離は約1.5kmもあるので、岩国基地の場合、走る人は一人もいません。ま、早足で前進!っていう感じですね。

ようやく、エプロン地区に到着か!と思いきや、現在工事中のエプロン地区でした。つまり、目指す目的地はもう少し先。

ようやく、有料観覧席のエントランスに到着!早朝から、軽いエクソサイズをこなした達成感です。

ここで、今年の有料観覧席について説明しておきます。まず、料金は4千円。個人的には、国内の航空祭でも、値段はともかく、このような有料化はマストだと思っています。と言うのも、航空祭を1日開催するために必要なコストの一部を、入場者が負担すべきだと考えているからです。(入場しない国民の血税を航空祭に充当するのはおかしいですよね。)

有料観覧席では、このようなグッズを配布してくれます。

タオルは、実用品として使い道があるので嬉しいグッズのひとつなんですが、

プラスチック製のメダルとか、

大きなポスターは要らなかったかも。

有料観覧席が占める面積はかなり広いです。極端な言い方をすると、フロントラインの殆どのエリアを占めていると言っても良いかもしれません。

エリア内には、スタンド席、

パイプ席、

そして、パイプ席の前面の敷地、といった区分けで、自由に観覧場所を選ぶことができました。事の是非はあるものの、熱中症対策の一環として、簡易テントを持ち込んでいる人たちも多かったですね。(ただ、後方のパイプ席に座っている人たちにすると、なかには大きすぎて邪魔だったテントもあったかも。)

有料観覧席のエリア内には、飲食販売コーナーとトイレがありました。

普通に航空祭を楽しみ人たちにとっては、有料観覧席はとても良いスペースなわけですが、ヒコーキの写真撮影を趣味にしている人たちにとっては、今回の有料観覧席に課せられたあるルールが大きな問題になっていました。それは、「三脚及び15センチ(6インチ)以上の望遠レンズ付きカメラの使用不可」というルールです。

国内の航空祭で、最もお行儀の悪い人たちを定義すると、以下の通りだったりします。

・フロントラインの最前線で三脚を立てたり、脚立の上に立って写真撮影をする人たち。

・フロントラインの最前線で馬鹿みたいに大きくて長い望遠レンズ(単焦点レンズを含む)を振り回す人たち。

・フロントラインの最前線でカメラの機材や大きな折りたたみ式チェアを広げて場所を占有する人たち。

・フロントラインの最前線で多くなピクニックシートを広げて、後から来たお仲間を呼び寄せて大騒ぎする人たち。

ま、こういった人たちは、年々減っては来ているものの、それでも毎回目にするシーンです。そういった人たちの影響で、家族連れで航空祭を楽しみに来場した人たちが、飛行展示をゆっくり観れなかったり、フロントラインの最前線に小さな子供さんたちが立ち入ることはできなかったりしているわけです。

航空祭の主催者サイドからすると、写真撮影を楽しみ人たちも、家族連れも、子供さんたちも、同じように航空祭を楽しめるようにしたいと、毎回、航空祭の開催に向けて頭を悩ませていることかと思います。

で、今回の航空祭で、主催者サイドがトライした仕掛けが、”写真撮影者用特設有料観覧席”というエリアの新設でした。

エプロン地区におけるエリアの位置関係を、マップで確認してみます。マップの上が滑走路で、左がRWY20、右がRWY02になります。続いて、席エリアですが、左から順に、我が家が利用した”有料観覧席”、今回新設された”写真撮影者用特設有料観覧席”、無料の”一般観覧エリア”となります。ちなみに、マップには記載はありませんが、”有料観覧席”と”写真撮影者用特設有料観覧席”の間には”プレス専用エリア”があるため、マップの表示に比べ、”写真撮影者用特設有料観覧席”のエリアは随分狭かったです。

次に、写真で、それぞれの席エリアの状況を確認してみます。写真は、”有料観覧席”側から撮影しています。

“プレス専用エリア”は、テント付きで、かなり優遇されている感じ。

一方、”写真撮影者用特設有料観覧席”は、随分と窮屈な感じです。しかも、すぐ隣りが無料の”一般観覧エリア”ということでも分かる通り、RWY02 ENDギリギリの場所なので、ヒコーキの写真を撮影するには、正直言って、最悪のポジションと言っても良いと思います。あ、なぜ、最悪のポジションかと言うと、晴天の日、滑走路の両エンド付近って、大抵の場合、陽炎っぽくメラメラしていて綺麗な写真が撮れません。加えて、飛行展示の際、パイロットが会場正面を認識するポイントは管制塔なので、飛行展示の科目でベストショットが撮れるのはやはり滑走路中央付近になるからです。つまり、7,500円を払って、”写真撮影者用特設有料観覧席”をゲットできても、決して優遇されていたわけではない、ということになります。

では、”有料観覧席”はどうだったかと言うと、滑走路のドンピシャ中央とはいかないまでも、”写真撮影者用特設有料観覧席”に比べると、ぜんぜん許容範囲内です。

“有料観覧席”の正面が、”ブルーインパルス“の駐機場になっていましたし、

Golden Knights, United States Army Parachute Team“の着地ポイントもすぐ目の前でしたし、

飛行展示の際の静止位置もほぼ正面。

ちなみに、滑走路のほぼ中央に位置していたのは、”有料観覧席”の更に左にある”招待者、スポンサー専用エリア”でした。と言うわけで、高額の料金を支払った”写真撮影者用特設有料観覧席”が最も写真撮影に適さないポジションというわけです。

では、なぜ、そんな席エリアの設定を主催者サイドが考えたのでしょうか?

個人的な見解ですが、恐らく、7,500円という料金設定と、席エリアの場所の設定は、大型の望遠レンズを航空祭に持ち込むペナルティ、と主催者サイドで想定したからではないかと思います。つまり、主催者サイドとしては、家族連れも、子供さんたちも、航空祭を楽しめるようにしたいという思い、それと、やはり一般の観覧客の人たちから、望遠レンズを持ち込んで最前線に居座る人たちへのクレームが多かったことから、こういったトライアルを今回行ってみた、といったところではないかと思います。

こういった対応をとったこともあって、”有料観覧席”では、定期的に係りの人が、エリア内を巡回しながら、望遠レンズやエアバンド(受信機はそもそも持込禁止です。)を持っている人たちをエリア内から排除していました。

それでも、なかには、”有料観覧席”で、こうした人たちも見かけました。結局、ルールやマナーを守らない人たちがいるうちは、年を重ねる都度、航空祭で写真撮影を楽しめなくなる、ということになってしまいます。ですので、航空祭で望遠レンズを使いたい気持ちは十分理解できるものの、まずは襟を正す、というところからスタートしていかないと、どんどん肩身が狭い状況が、自分自身に跳ね返ってくると思うべきだと思います。

今回は、望遠レンズの件で随分TALKが長くなってしまいましたが、最後に主催者サイドに言いたいのは、こういった対応をするのであれば、その主旨を明確にすべきだと思います。今回、”有料観覧席”のチケットを購入する際、6インチ以上のレンズ不可、というコメントが掲載されていたのですが、その意図が分からないなかで、どの部分が6インチ以下なら良いのか?という質問が殺到したかと思われます。でも、”6インチ”が重要ではなくて、他人に迷惑にならない行動をとってほしい、という主催者サイドの気持ちが伝わらないと、結局、ルールを無視する人たちも出てしまい、それを見た人たちから、「望遠レンズを使っていた人がいたけど、なぜ注意しなかったのか!」というクレームが、航空祭終了後、主催者サイドにフィードバックされるに違いありません。そいうことを繰り返していたら、一向に、写真撮影を楽しみにしている人たちは、気持ちよく航空祭を楽しめない、状況になってしまいます。それはそれで、主催者サイドの意図ではないはずですので、小学生に対して言うようなことかもしれませんが、どういった行為が迷惑なのか、ということを、基本に戻ってコメントした方が良いと思います。後は、航空祭の現場で、日本人の係員ではなくて、ちゃんと軍服を来たスーパーバイザが、見回って、迷惑行為と判断した際は、権威をもって排除する、というスタイルが望ましいと思います。是非、来年に向け、ご検討下さい。

 

こちらは、POOHが作ったアプリ”毎年カレンダ (EveryYear)”を現地で動作確認した際のサンプルです。ご参考までに。

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tomohiko

長年に渡りMacintosh向けの自作アプリを作り続けているPOOHです。最近はiPhone,iPad向けアプリ開発にも挑戦中。グルメ、旅行、露天風呂、写真、サイクリング、映画、STAR TREKが大好き。レトロでSFなおもちゃを大量にコレクション。プレーリードッグと同居中。

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