最近、”虚ろな十字架”を読んでみました
最近、”虚ろな十字架“を読んでみました。
久しぶりに、東野圭吾さんらしいストーリー展開でした。この小説の大きなテーマは、帯にも書いてある通り死刑の是非、なんですが、もう一方で、東野圭吾さんのどの小説にも共通している究極の愛のかたちについても、真正面から取り組んだ一冊だと思います。こうしたテーマに関しては、決して合点がいく答えなどないわけですが、今回のストーリーを通じて、罪を犯してしまった背景や事情を勘案して、罪を犯した人間の裁き方とはどうあるべきなのか、という極めて難解なゴールに向かって、読者自身がいろいろと考えてみる機会を与えられたのかも?って思いながら読んでみた次第です。今回のストーリーには、天才的な物理学者や頭脳明晰な刑事などは登場しません。もしかしたら、自分にも起きていたかもしれない状況を背景に、ごく普通の人たちが思い悩みながら、すっきりとしない結末に向かって生きていいく姿が描かれています。久しぶりに、いろいろと考えさせられた一冊でした。
【楽天ブックスならいつでも送料無料】虚ろな十字架 [ 東野圭吾 ] |
【楽天ブックスならいつでも送料無料】パラドックス13 [ 東野圭吾 ] |
【楽天ブックスならいつでも送料無料】白夜行 [ 東野圭吾 ] |
ホームページ”THE POOH FILES”にも是非お立ち寄り下さい。