最近、”ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図”を読んでみました

最近、”ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図”を読んでみました。

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久しぶりに、メチャメチャアカデミックな本を読みました。この本の作者は、ロンドン・ビジネススクールで、経営組織論を専門にしてらっしゃる教授が、様々な企業とタイアップして、約10年先の2025年の仕事の仕方やライフワークのスタイルがどのように変化し、そうした変化にどのように備えていくか、という、とっても切実なテーマにチャレンジした一冊です。10年先っていうと当分先の未来っていう思いがありますが、実際、10年先を見据えて今から自分なりの行動に出てみようと思うと、実は今でしょう!!っていうことになるんだと思います。この本では、未来を左右する大きな要素を、”テクノロジーの発展”、”グローバル化”、”人口構成の変化と長寿化”、”個人、家族、社会の変化”、”エネルギーと環境問題”の5つに分類して、そうした様子の変化の組み合わせによって、一体、どのような未来になる可能性があるのかという点について、実際の10年後に働いている人物のライフスタイルを想定して、実際にありそうでリアルなシミュレーションをしています。このシミュレーションは、実際に読んでみる価値がありますよ。で、そうした変化を見据えて、どのように仕事へのアプローチや仕事の仕方、あるいはライフスタイルをいまの状況からシフトしていくべきか、という大きなテーマを、”ゼネラリストからスペシャリストへ”、”孤独な競争からミニ起業を中心としてイノベーションへ”、”金儲けと消費から価値ある経験へ”という3つのシフトに整理をしたうえで、具体的な提言をしています。この本を読んでみると、こうした未来論は、決して空想な分野ではなくて、個人は勿論のこと、企業自体の経営戦略の立案や政府の行政のあり方の議論まで、実際の生活に欠かせない分野を考えていくにあたって、ひとつの考え方を提案してくれているんだな、って思いました。とかく、グローバルだ、とかくIT化だ、って表面的なことを主張している向きに対して、もっと本質的な議論と対策を進めていこう、というスタンスになれる一冊だと思います。個人は勿論、企業の経営層、行政の関係者など、幅広い層にオススメしたい一冊です。

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tomohiko

長年に渡りMacintosh向けの自作アプリを作り続けているPOOHです。最近はiPhone,iPad向けアプリ開発にも挑戦中。グルメ、旅行、露天風呂、写真、サイクリング、映画、STAR TREKが大好き。レトロでSFなおもちゃを大量にコレクション。プレーリードッグと同居中。

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