そうだ!初秋の京都に行こう (5) “炭火割烹 いふき”
京都での夕食は、予約さえ取れれば、祇園に移転した”炭火割烹 いふき”に伺うことにしています。今回は、予約にちょっと苦労する場面もありましたが、何とか席を用意してもらって、我が家一押しの割烹料理を頂いてきました。こちらのお店は、料亭が集まる祇園にあるので、ちょっと敷居が高い雰囲気がありますが、ご主人も女将さんも、とっても気さくな方たちで、一見さんでもウェルカムという感じなので、京都らしいディナーを楽しみたいという方には、是非オススメしたいお店です。
夜の祇園。
都をどりは11月10日に終わり、落ち着いた雰囲気。
祇園にあるお店はみんな町家スタイルで玄関先は同じようなデザイン。お店の名前が書かれたランタンのみが手がかりです。
とっても気さくなご主人(右)と、焼き担当の板前さん。相変わらず元気そう。
まずは生!小振りのグラスでキ~ンと冷えてて、渇いた喉に最高。
先附の3品。右から胡麻豆腐白味噌仕立て、モロコと百合根、桃取牡蠣の天ぷら
ほんのり甘い、まろやかな白味噌が癖になる胡麻豆腐。
桃取牡蠣の天ぷら。桃取は鳥羽にあり、ご主人も昨年見つけたという極上の牡蠣です。
フックラ柔らかに炊けたモロコ。これから子持ちになって寒い冬にはもっと美味しくなるとか。
お造り
なんて美しいんでしょう! 敷いてある柿の葉の紅葉も秋を演出。
秋のヤリイカ、甘鯛昆布締め、生マグロ。
どれをとっても、絶品で、隠しに入れてある包丁目の技が美味しさや柔らかさを存分に引き出しているようです。
青谷の梅酒「赤」の原酒をロックで。濃厚な甘さとまろやかさ。
御碗
クエと蕪、生わさびを溶いて頂きます。クエはぷりぷり、蕪は冬に向かってトロリと甘めです。
クエの脂が上品です。
解禁されたばかりで猟期も短いオオバコ蟹の寿司。味が濃くて絶品です。
野菜の焼物。
手前から、銀杏、きぬかつぎ、レンコン煎餅、タカナミネ唐辛子、下仁田ネギの中に鴨つくね
彩りも美しい秋の野菜焼き
予約の際に、前もってリクエストしておいた、松茸も焼いてもらいました。「いふき」さんは、このように、スタンダードのコース以外に「○○が食べたい」と頼んでおけば、頑張って良い物を仕入れておいてくださいます。
炭火で焼いた松茸は香りよく、瑞々しくて「あ~頼んでおいてよかった」とジ~ン。
お魚の焼物は、3種類の中から選べます。
今日は「ぐじ」=(甘鯛)を選択。これが大正解!身はトロリこってり、皮は香ばしくパリパリ。
ぐじの皮のパリパリさは、初体験。驚きの美味しさです。
ぐじの頭は、炙りが身より時間がかかるので、後から出てきます。
いい香り。昆布出汁に浸されて、箸でパリパリと崩して頂きます。
お肉の焼物、北海道産の牛肉。
タタキのように、外はパリっと、中はジュワっと、素晴らしい焼き加減。いちじくとマスタードの実を添えて。
「ハネシタ」あるいは「クラシタ」と呼ばれる部位だそうです。塩あるいは黒山椒で頂きます。
お口直しの酢の物。柿と長芋がそうめんのような繊細な細切りに。
雲子(白子)のフライと海老芋の素揚げ。雲子がトロリとクリームのようです。マスタードの実を添えて。’
ご主人のお知り合いで、佐賀の元祖ざる豆腐屋さんから届いた「ざる豆腐」。コクがあるのにサッパリの豆腐。軽く塩で頂きます。
お食事は、シャケとむかごの御飯、しろ菜・丹波しめじ・丹波なめこの汁、自家製麹漬けの香物。
もっちり御飯。
「いふき」さんでは、奈良の生産者さんと直接契約で取り寄せているそうです。
水菓子
(右)炊いた洋梨の上に洋梨のシャーベット、(左)黒豆とココナッツミルクのババロア
ご主人がおまけで出してくださった、「唐板(からいた)」と「金平糖」。「唐板」は京都では知らない人はいない「疫病よけ」の和菓子。何百年も「唐板」のみを京都で作り続けている
水田玉雲堂さんのもの。応仁の乱のころから、この唐板だけを作り続けている店があるなんて、京都ってワンダーワールド!
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