Xcode 4って慣れるまでちょっと大変かも?
先日リリースしたiOS 4.3といっしょに正式版がお目見えした”Xcode – Apple®”ですが、これまでのXcode 3と使い勝手が大幅に変わってしまい、戸惑っている開発者も多いんじゃないですかね。そういうPOOHも、新しい開発環境になかなか慣れずにちょっとフラストレーション。ま、そうは言っても、新しい環境に慣れないと生産性が上がらないので、先の連休中、じっくりとXcode 4と向きあっていました。そんなわけで、POOHが悩んだところを中心にTips的な内容をTALKしておきます。あくまでも非公式なTipsなので、もしかすると、もっと良い操作手順等があるかもしれませんが、そのあたりは自前の情報ということでご勘弁下さい。
(1) テキパキとレファレンスを参照したいんだけど
旧バージョンだと、調べたいメソッドを選択してコンテクストメニューするとドキュメントを即座に参照できたんですけど、新しい環境ではコンテクストメニューに参照用の項目が見当たりませんよね。この機能は頻繁に利用するので、取り敢えずこんな感じで対処。
“Preferences”画面の”Key Bindings”で”quick”というキーワードで検索すると、”Quick Help for Selected Item (Help Menu)”のショートカットを再設定できるようになるので、既存の面倒なキーコンビネーションから自分が使いやすいコンビネーションに変更しちゃいます。
後は、調べたいキーワードをソースコードのエディタ画面で選択して、設定したショートカットすると、
ってな感じで表示されます。これ、便利だよね。で、この吹出しで”Reference”のリンク部分をクリックすれば、
お馴染みなレファレンス画面が表示されます。
(2) 自動バクフィックス機能は意外といいかも
エラーを示すカラム部分の赤いアイコンマークをクリックすると、
こんな感じで、バグを回収する解決策の提案をしてくれます。ま、万能っていうわけではないけど、提案してくれると何となく安心したりして。
(3) UITableViewControllerのテンプレートが見つからないんだけど
新しいプロジェクトやファイルを作成する時、下図のようなテンプレート画面が表示されますよね。
以前のバージョンだと、このテンプレート画面にUITableViewController用のアイコンが表示されていたような気がしたんだけど、新しいバージョンではUIViewContollerしかなくて、ちょっと褪せたりしませんでしたか?
まず、UIViewContollerを選択して先に進むと、
ということで、次の画面でUITableViewControllerが選択できるポップアップメニューがあったりします。続いて、ファイル名を入力して保存すれば、UITableViewController用のテンプレートが作成完了。
(4) Instrumentsがどこかいっちゃったみたいだけど
新しいバージョンになったら、Instrumentsを起動するメニューがなくなっちゃった、って慌てませんでしたか?
Xcode 4では、下図のように”Build for Profiling”を選択してビルドすると、
ちゃんと、メモリーリーク等をチェックできるようになります。
(5) Frameworkを選択しずらくなったみたいだけど
以前のバージョンでは、既存のフレームワークを選択できるメニューがあったんですけど、Xcode 4だとそれが見当たらないですよね。
これだと、とにかく面倒なので、”Default Folder X”を使ってフレームワークのフォルダをブックマークしておきました。
ちなみに、フレームワークの保存場所は、右上に表示するパイン上でデフォルトで登録済みのパスをチェックしてみて下さい。各フレームワークを必須にするのか、あるいはweak(optional)にリンクするのかも、このペインで設定するみたいですね。
(6) Interface Builderでアクションを繋げなくなったみたいだけど
Interface Builder画面で、ヘッダファイルで定義したアクション用のメソッドを任意の部品と繋げなくなったっていうありませんか?
Xcode 3の時にはあまり厳密ではなかったんですけど、Xcode 4になってからは、メソッド定義の先頭に(IBAction)をちゃんと書いておかないと接続できないみたいですね。
今回のTipsは以上です。また、新しいTipsを発見または解決したら、別の機会にTALKするつもりです。