いま必要とされている報道は海外から発信されています
以前にもTALKしたことがあるんですけど、POOHのiPad活用シーンで欠かせないのがiTunes Storeで無料で購読できるPodcastのチェックです。なかでも、”ABC World News with Diane Sawyer”と”Video: CBS Evening News with Katie Couric”は週に2~3回ぐらいのペースで必ずチェックするようにしています。と、いうのも、国内のメディアと違い、世界の動向をまさにグローバルな視点で、とてもコンパクトかつ的確に報道してくれるので、日本のテレビ報道を1時間観るんだったら、こうしたPodcastを10分チェックした方がビジネスマンの肥やしになると思っているからです。
今回の痛ましい地震報道に関しても、国内のメディアが政府の会見の模様や遠方からの映像を繰り返し流しながら、本当に専門家?って疑いたくなるようなコメンテーターとの会話をダラダラ流しているのに対して、ABCはアンカーウーマンのDiane Sawyerをはじめメインのレポータたちを一斉に日本に派遣して、自分たちの足と目で現地から報道している姿勢に感銘を覚えました。まだまだ余談を許さない状況のなかで、被災地でリアルな映像と取材を通じて現地の状況を伝えるスタンスは、いま必要な報道とはなにか、ということを感じさせてくれます。勿論、ドラマチックなストーリーのなかで報道内容を組み立てているところは否定できないにしても、そこはプロの仕事ということで間引いてチェックすれば良いこと。
自分の国のことではないのに、ここまで報道するプロとしての姿勢って、国内のメディアには見受けられないですよね。こういう点についても、今回の被災を通じて、国内のメディア全体が学ぶべきことではないかと痛感しています。政府や東電の会見で関係者を罵倒している場合ではないですよ、報道の皆さん!!人を責める前に、自分たちの無知さを恥ずべきだと思います。プロ意識を学ぶべきです。
POOHは、abcとcbsの報道を通じて、涙が止まりませんでした。それだけリアルな報道です。これが、いまこの時点で、当事者である日本人が知るべき、目にすべき現実の一部だと痛感させられました。まさに頭が下がる思いです。こうした真の報道を、出来るなら日本語の字幕等を入れて流してくれると嬉しいですね。