次回作品がほぼ完成
昨年から、折に触れてアナウンスしてきた次回作品が、大体のところ完成に近づいてきました。現在は、実機でデバックしながら、マニュアルを鋭意作成中。
今回は、作品を2本同時開発中です。どちらも、それなりのボリューム感がある作品で、Yahoo!オークションがテーマです。1本目が”AuctionSellingWatch”といってウォッチリストのエンハンス版で、従来作品でいえば”AuctionSentinel“と”AuctionTimeLeft“そして”AuctionCalendar“を一体化したような作品です。
2本目が”AuctionTradeWatch”といって、落札あるいは出品終了後の取引をフォローする専用ツール。従来作品でいえば”AuctionAuditor“に相当する作品です。
現状、デバック & マニュアル作成フェーズなので、後数週間、実際に使い込んだ後、公開の予定です。今回から、ご利用いただく際の前提を大きく変更する予定ですので、そのあたりも後日ご案内します。
いずれも、従来作品の後継に位置づけていて、2本の新作をリリースした時点で従来作品は公開を終える予定です。ちなみに、なぜ、後継作品を開発しているのかと言うと、その理由は大きく2つ。1つ目の理由は、従来作品を64ビット対応にするのがメチャクチャ面倒だから。これは、POOHの事情というより、アップルさんがCOCOAという開発用のフレームワークを、64ビット対応あるいはiPhone(iPod)対応等を背景に一部APIを変更している最中で、その変更量が決して小さくないので、一部の従来作品では、これ以上のバージョンアップが難しい状況にあります。加えて、アップルさんが提供している新しい開発環境では、旧MacOSで動作するものをコンパイルすらできない、という直球な理由もあったりします。2つ目の理由は、Yahoo! オークション側の仕様変更への対応が面倒。これまで、仕様変更の都度、従来作品をバージョンアップしてきたのですが、仕様変更後、出来るだけクイックに対応しないとユーザさんに迷惑になるので、それなりに頑張ってきたのですが、ここ数年、会社でもそれなりの立場になっているので、会社優先でなかなかタイムリーというわけにはいかなくなっています。そんな個人的な事情から、今回の作品は、Yahoo!さんが提供しているWeb APIを基本に開発しています。これなら、画面仕様の変更に左右されずに、ある程度まで対応可能。ま、一部、どうしても画面仕様に頼らざるを得ない部分は残るものの、従来に比べると、画面仕様への依存度は1/10程度。この程度の依存度なら、たとえ仕様変更があっても、作品側の修正規模はごく僅かなはず。
というわけで、従来作品は、原則、バージョンアップしません(できません)ので、そこのところをご理解下さい。その分、プライベートな時間が許す範囲で、新しい作品の完成に向けて頑張るつもりです。やはり、両方は無理。
後、この機会に、もうひとつTALKしておきたいことがあります。それは、古いMacOSへの対応です。ここ数カ月、64ビット対応を進めている関係で、古くてもMacOS 10.5のLeopardがぎりぎり、基本的には10.6のSnow Leopard環境じゃないと動作しない作品をリリースしているため、ユーザさんからは当然のことながら、旧MacOS対応版のリリース依頼を数多く頂いています。じゃあ、なぜ、対応しないのか?ということ、上記のとおり、開発用のフレームワークが、Leopardを境に大きく仕様変更になっているので、どのMacOSでも動作するようなバージョンを開発、メンテナンスする余裕あるいは開発環境がない、という現実があります。加えて、それぞれのMacOS環境を手元に維持するようなスペースもお金もゆとりもないので、仮に作ってもテストすることができず、リリースしても正常に動くかどうか分からない、ということになってしまいます。以上のような理由で、現状、Snow Leopard以降の環境で動作する作品にフォーカスした開発を進めています。この手の事情は、質問あるいはリクエストを頂いた全てのユーザさんにちゃんとお答えできればよいのですが、さすがに、その手間をかけられるような状況ではないので、この場を借りてTALKした次第です。
ま、こうした事情は、POOHに限らず、普通のサラリーマンがプログラムを作って公開しているような場合は、同じような状況になっているんじゃないのかな?そんなわけで、なかなか皆さんのリクエストに全て応えることができません。そんな事情をご理解のうえ、今後ともよろしくお願いします。(長文になってしまいました)