介護認定
先週末から、一体、何回、静岡と東京の間を往復しているか判らなくなる程、夫婦ともども疲労も限界。正直言って、肉親のこととは言え、老いた実の親の姿を見つつ、自分たちにとっても始めてのことばかりを、しかも遠距離というハードルをかかえながら先に進めていく、という作業は、想像していた以上に身体的にも精神的にもダメージが大きいものです。はっきり言って、とてもじゃないけど、長い時間をかけてじっくり、なんて言っていられるようなものではありません。ここまでくると、肉親のことよりも、自分たちの生活や仕事、体調や精神面の方が心配になってきました。
でも、そんななかでも、今日も実家がある静岡に午後から帰省し、手続き面で一番の難所になる介護認定の調査に立ち会ってきました。今回は、役所にとっても無理をきいてもらい、本来なら1週間以上先になるはずの調査を、介護申請の翌々日に行ってもらいました。実際の調査は、本人と家族、病院の関係者(意見書を書いたドクターや実際に本人の面倒をみているナース)といった範囲で行われるようで、本人と家族に対する調査はおおよそ1時間強といったところでした。でも、本人への面談を横で見ているだけでも、かなり辛いです。調査員の方は、とっても要領よく調査事項に関するヒアリングをしていくんですけど、要領が良すぎて、我々にも言わなかったようなことも話したりするので、え、そんなにところも痛かったのか、とか、ここまで悪かったんだ、という、出来れば聞きたくないような新発見もあったりで、気持ち的に落ち込むのは避けられないと思います。実際、調査の1時間は、とっても憂鬱でした。
で、調査が終わったのですが、認定内容が通知されるまで1ヶ月程かかるんだそうです。ま、これを短くするのは難しいらしく、でも一方で、病院からは退院を合う度に打診されるので、認定結果を待っているゆとりなどないなかで、所謂、老人福祉施設を、我々夫婦が探す、という作業が、これを契機に始まるわけです。認定は先になっても、施設に入った時点から、認定してもらった認定基準が適用されるようなので、退院をせっつかれている立場からすると、なにしろ、早急に施設を決めなくてはなりません。ちなみに、我が家の場合は、母親が既に他界しているうえに、周囲の親戚も高年齢、東京の我が家には介護できるスペースも時間もない、という事情のなかで、本人を一人実家に帰すこともできない様態なので、選択肢は施設しかありません。
そんなわけで、今日は、施設探しの第一歩ということで、病院の近くの施設を一件見学させてもらいました。そんなわけで、東京に戻ってきたのがこんな時間。ふう。で、明日も静岡に行って、何件か施設を見学する予定です。
正直、こういった手続きや作業を、このペースで続ける気力も自信もないので、明日は、施設の見学、実家に戻ってパジャマ等の洗濯や部屋の掃除、病院に行ってお見舞い、といった流れで過ごした後、ちょっと骨休めということで伊豆で一晩ゆっくりしようと思っています。でも、日曜日は仕事が入っているので、ゆっくりとは言っても短時間ですけどね。
後、何度、静岡と東京を往復して、こういった作業や手続きを行えば、我々夫婦の生活が落ち着くのか、現時点では不透明なところもありますけど、長く続かないことははっきり認識できているので、共倒れになる前に、まずは落ち着くところを見つけて、一時的かもしれませんが、一段落したい思いでいっぱいです。先のことは判りませんが、なにしろ、早くゆっくりして、プライベートや仕事を元のペースに戻したいものです。ふう。