血の気が引いた朝

朝、陽だまりでマッタリしていたキョロちゃんに、プレリーポップというオヤツを一粒。
キョロちゃんの大好物、午前中に一粒、午後に一粒が日課。しかし今朝、食べ終わった後、急に咳込み出し、口と鼻から泡を出し始めた。5年前オダントマで亡くした子の最期の顔が頭をよぎる。「そんなバカな…」キョロちゃんは、まだ5歳、お迎えには早すぎる!
体をバスタオルで包み、膝に乗せて吐いたものを拭き取る。体をさすり、まだ逝っちゃダメだと呼びかける。大丈夫、体は温かい。信仰心もないのに、必死に神様に祈った。体をさすり始めて20分、あらかた吐いて楽になったのか、虚ろだった目に力が戻ってきた。膝から下りたがったので自由にさせると、ヒンヤリした床に腹ばいになって休んでいた。30〜40分すると、スッカリ元のキョロちゃんにもどった。一瞬でも、キョロちゃんがいない日常が、どんなに寂しくなるか実感した。プレさんが1日体調を崩して寝ているということは、人間が1カ月間寝込んだのと同じ。わかってはいたが、改めてプレの短い人生を、大切に幸せにしてあげる責任を噛み締めた。
↓やや落ち着いたキョロちゃん。ごめんな、もう絶対苦しい思いはさせないよ。

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